飛行機が遅れたおかげでアムステルダムでは、なんと乗り換え時間10分。 入国審査とかセキュリティとかあったけど、何とか間に合った。 ドイツやフランスの乗り換え空港と比べて、なんだか楽しそうな感じではあった。 早足で歩いていたので、わき目で見ていただけだが、一番めずらしいものは「カジノ」があった。 ParisCDGではeチケットなので最後のParis→RennesのBordingPassがなく、ちょっとあせったがCDG2Dのカウンターではちゃんと発券してくれた。 セキュリティチェックを済ませて飛行機の前で30分ほど時間があったのでネットにつなぐ。30分で6Euro。正直高い。 いまどき無線LANで金とっちゃいかんとおもう。広告表示やADSL契約とかでどうにかならないものかしらん。 (実際にはローミングもあるのだが、たいていは認証サーバーがこけている) Skypeビデオで家族の顔を確認。飛行機に乗り込む。 AirLinarというきいたことない会社(たぶんAirFranceグループ)のプロペラ機に乗る。とても小さい。エンジンの真横だったので視界は面白かったが、音と細かい振動が激しくて脳が疲れる。持っていた本、「2ちゃんねるで学ぶ著作権」は読み終わってしまった。興味深い本であったが、こんな対談形式で本が出来上がってしまう最近の出版事情に不安を感じる。というか、この本に書いてあるような著作権の問題がハッキリ認識できていれば、原著作なんてどうでもいい出版界の事情も垣間見える。というか、ひろゆき氏の行き当たりばったりは昔からだけど、紙上で気軽に投稿規定を直していく姿が、彼らしいと言うかなんというか。

ちょっと居眠りして2時間弱でRennesにつく。飛行機を降りてひたすらロビー施設まで歩く。本当に平べったい空港。飛行機がたくさん見れてよいが、たぶん写真はダメと言われるような気がする。バゲージクレームで待つが、もともと少ない客なのに、いつまでたっても出てこない。ほかに2グループほど途方にくれている人がいる。カスタマーサービスに並ぶ。フランス人は好き勝手なことを言っている。正直、CDG空港なら文句のひとつも言う気もあるが、こっちは相当疲れているし、こんな小さな空港でお客面で激高しても仕方ないと思う。一番最後尾について、住所などを伝え、書類をもらう。この時点で23時前。

おばさんタクシー運転手に予約していたホテルまで連れて行ってもらう。…が予想に反して完全なB&B(bed&breakfast)タイプのホテル。しかもフロントがしまっている。自動チェックイン機なるものがあるが、予約がないと言われる。予約番号でもダメ、名前でもダメ。当然、予約なしの新規でもダメ。

Voyages-SNCFで取って、すでに支払いも済んでいる予約なんだけど、ない。しかも書いてある電話番号はホテルの事務所どころか他人の家だった。なんと迷惑な。 嫁に電話してみたんだけど、出ない。 とりあえず途方にくれて歩き出してみる。 トランクもってなくてよかった、とちょっと思った。でも国際移動中のPCカバンは十分重い。本とか。 そもそも天の川が見えそうなぐらい真っ暗な上に、郊外なので車がぶっ飛んでいる。 フランスの夏の夜はとっても寒い。ここで野宿するぐらいなら、ホテルの自動販売機コーナーあたりで暖を取ってないとやばいかもしれない。

…と思ってたら、嫁から電話。あらすじを話す。 とりあえず、冷静に駅前のIBISホテル(フランスでもっとも有名なホテルチェーン)に予約が取れないか試してみることに。 Mappy.comで電話番号を調べてもらい、交渉。 「正直めんどうなんだけど」という感じの男性が対応してくれて、クレジットカード番号を伝えたら、取れた。67Euroと結構なお値段だけど駅前IBIS なら正規価格だ。 つぎはタクシー。さっきのおばちゃんに「電話番号おねがい」と言っておいたんだけど、領収書に書いてある電話番号は共同の事務所らしく、出ない。 仕方ないので嫁に電話帳を調べてもらいながら、ホテルに戻って、寒ー!とかいいながら、ふと公衆電話を見ると近所のタクシー会社の電話リストが。 深夜の0時を過ぎていたので、何件かは留守だったが、なんとかホテルの場所も知っているタクシーがつかまる。 しばし待ち、11Euroほどで駅前、というか駅隣接のIBISにチェックイン。 空港から最初のホテルも12Euroだったから、なんか、こんな値段の差だったら、最初からIBISにすればよかったと反省。 部屋はキングサイズシングル、という感じ。狭くはない、ベッドはダブルぐらいのサイズ。内装もおしゃれ。そして窓からTGVが見えて、駅のWifiが拾える距離。 まあそんなことはどうでもいい、とにかくシャワーを浴びる。体がめちゃくちゃ冷えていることにシャワーで気づく。危なかった(飛行機だから軽装だった)。 さらに、AFのロストバゲージでもらった衛生用品セットが役に立った。パンツはないがTシャツが入っている。SkyTeamのロゴ入り。ビジネスでもらったKLMのグッズもみると、なんと靴下が。完璧。パンツは20時間ぐらい使用しているけど、飛行機乗ってただけだし”裏返せば”明日の朝ぐらい問題ないだろう。というわけで全裸でキングサイズベッドに飛び込み、快眠。

翌朝は6時半起きで7時10分のLaval行きに乗る。Rennes観光する余力はないし、ホテルの朝飯を食べる元気もない。売店で硬くて無骨なサンドイッチを買う。この無骨具合が懐かしい。 8時ごろ、無事帰還。 その後、トランクは「行方不明」のまま1日過ぎた。 夜、Gillが晩御飯食べに来た。あきらめて損害賠償請求を書いていたら、23時ごろ、ちょうど昨日Rennesについたころに「確認できました、明日お届けします」という電話が。「アメリカに直接お送りしますか?」とも聞かれたが、お土産とか洗濯物とかをどうにかしたかったのでとにかく家に届けてもらいたい。

翌朝、つまり2日後の朝、また空港から電話があって「昼すぎに宅配業者がお届けします」とのこと。長いなー。まあでも大破してないみたいだからよしとするか。 ああ、洗濯物が乾きづらそうな天気だな…。