本当は出国前でとんでもなく忙しいのですが、 思いついたら動かないと気がすまない性分で、 「ICC追悼Blog」というのを作らせていただきました。 「ICC Forever!」 http://ameblo.jp/icc/ — 初台NTT ICCが現在開催している企画展を最後に閉館するそうです。 http://www.ntticc.or.jp/Schedule/2005/PossibleFutures/index_j.html たしかにカレンダーを見てみると2006年以降の予定がありません。 いままで署名活動とかディスカッションを展開してきたわけですが、公式の見解や理由などが明らかにされないまま、このような状態を迎えたわけです。 結局のところNTT ICCというのは企業活動であり、永遠ではないのです。 昔のように固定電話が使われなくなれば、NTTも事業のスタイルを変えていかなければなりません。 だからといって私に初台の一等地を買い上げるような予算もありません。 また閉鎖に関わるディスカッションの中で、近年のICCそのもののあり方に対する疑問もあったことも理解できます。 しかし、我々はICCから、何を学んだのでしょうか? 「テクノロジーを使ったアートがかっこいい」 「メディアアートってなんか新しい」 まあたしかにそういうこともあるかと思います。 しかしそれは、アートとテクノロジー、それからコミュニケーションやインタラクティブの融合がアートとして生を受け名づけられ壇を得たという以上でも以下でもありません。 私はICCに展示されてきた数々の作品、いやそれよりも、その作品を作ってきた人々に発表の場を与えてきたICCを評価したいと思うのです。 作家さんたちの作品の製作段階、レセプションや、展示補助員、学芸員、それからICC立ち上げ準備のFirstClassBBSなど、ICCは数多くのヒューマンネットワークを構築してきました。 また教育においてはワークショップやニュースクール(最近使わなくなりましたね、この言葉)、それから講義の延長、ゼミやサークルなどでICCを訪問し「いつかはここに作品を飾れるように!」なんて学生は夢見たものです。 海の向こうのフランスで、今一番私が恐れているのが「ICCが無くなった=メディアアート類は『一時の流行』だった」とされることです。 アートは自由なものです。 それを作り出す作家たちも自由です。 しかし油彩の巨匠たちを例に挙げるまでもなく、 新しい作風、作派には皆の歩み寄りが必要なのだと思います。 お互いに影響しあい、また新たな頂点を見出していく… そうでなければメディアアートはホビーになってしまいます。 そんなわけでこのBlogサイトを立ち上げました。 http://ameblo.jp/icc/ 私だけでなく、皆さんの寄稿やコメント、トラックバック、ボランティアで運営していこうと思います。 私自身の出身は東京工芸大学工学部写真工学科というメディア工学と芸術が同居した大学を卒業しており、部活は写真部。テクノロジーとメディアとアートの境界で常に何かを作り出す仕事をしてきました。 メディアアーティストがテクノロジーや研究者にネタをえて作品を作る、という例はよく聞かれますが、私はアート作品にインスピレーションを得て新しい研究をする研究者(まあ自分も送ですが)を沢山知っています。 「ICCやメディアアートで学んだこと」、それを恩返しするようなことができればよいなと思います。 というわけでコメント、トラックバックその他もろもろ大歓迎です。 みなさんのご寄稿、お待ちしております! ・ICC展示作品の思い出 ・レセプションで会ったあの人 ・ワークショップその後 ・展示していて、手伝っていて起きたあの事件 ・デートコースにICC ・初台の思い出 メール投稿は「icc(a)ecorom.net」(SPAM対策)でお願いします。 — 八谷さんにICCのFirstClassで教えてもらったメガ日記が、 10年たってBlogとして当たり前に浸透して、 メガどころかギガでも足りない今日この頃ですが、 ICCの閉鎖をとめられないまでも、 原点に返ったり、提言したり、郷愁にふけったり、 これを見た、どこかのすごいお金持ちが買い取ってくれたりするかもしれませんし。 というわけで寄稿お待ちしております。 まずは書きたい人から集めたいと思いますが、 ご指名するかもしれません。 ペンネーム: タイトル: 本文: という形でお願いいたします。 長さは限りません、原稿料も出ませんが、 アメブロですから人気になって賞金が出るころには、 オフ会ぐらい開催できるかもしれません。 (ICCがレセプションを開催してくれれているうちは  こういった交流も出来るんでしょうけど、  これからガス抜き/交流が難しくなりますね…) — p.s.  なぜアメブロかというと、自分で使っていて結構便利だったのと「icc」というアカウントが見事に取れてしまったからでもあります。  一応ランキングには参加してますが、何かもらえたりするときは、寄稿してくれた皆さんなどの交流に使いたいと思います。あらかじめ記。 p.s.2.  今週10/26-11/3まで日本に一時帰国します。  IVRCファイナルステージに参加します。  中部エリアの皆さん御参加よろしく~  http://ivrc.net/