[![revcon1.jpg](http://blog-imgs-42.fc2.com/a/k/i/akihikofr/blog_import_4f563d0632b4e.jpg)](http://blog-imgs-42.fc2.com/a/k/i/akihikofr/blog_import_4f563d0647bee.jpg)[![revcon2](http://blog-imgs-42.fc2.com/a/k/i/akihikofr/blog_import_4f563d0682f77.jpg)](http://blog-imgs-42.fc2.com/a/k/i/akihikofr/blog_import_4f563d06c0873.jpg)

TGSで任天堂・岩田CEOからTGSの基調講演で新型コントローラの発表があったようです。 http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0509/16/news038.html

縮小する家庭用ゲーム市場に歯止めをつけるべく、コントローラに目をつけたのは高く評価できると思います。 XBoxのときなんかも提案はしたんですが、やはり急立ち上げのプラットフォームではUSBにバイブロタクタイルをつけるのが精一杯だったわけで(さらにその後Immersionとの訴訟になりましたが)、やはりその後のEyeToyやトイ市場における没入度の高い全身型コントローラの導入はいつかはやらねばらない課題だったものと思われます。そういう意味で「革命」と名のついたレボリューションは大きなチャレンジが許されたプラットフォームだったとも言えるでしょう。 IGNによるデモリール上映映像キャプチャ http://media.cube.ign.com/articles/651/651334/vids_1.html

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具体的なタイトルも含めたレポート

http://www.1up.com/do/newsStory?cId=3143782 デモリールを見て感じたコンセプト面についていくつか ・あくまで片手コントロールのリモコンを強調 ・最低限十字ボタンは捨てなかった ・飛行機のシートコントローラのように立て横持ち替え可能 ・ワイヤレスのため、ケーブルの取り回しを意識しない ・コントローラは壊れる、買い足し買い替えが利益を生む ・拡張端子で触覚FBや未来のUI、周辺機器に対応させる

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特にリモコン型にしたのは「ゲームが家にあってもやらない層」に注目した直撃デザインだと思います。おじいちゃん、おばあちゃん、おねえさんを狙っているわけです。 さらにもうちょっと言うと、このデモリールはよく出来すぎです。悪く言うと空手形を打ちすぎています。 TGSやE3ではよくあることなんですが、発売前のプラットフォームで夢を煽るのはプラットフォーム屋さんの仕事、でもあまり具体的な夢を描きすぎると、コンテンツホルダーは引いてしまいます。 具体的には発売前に「こんなのができるんだろうな」という夢を描きすぎると、実際のゲームプロダクトを作る側としては「その上」を狙わなければなりませんし、狙ったところでハードのスペックや機能を超えた面白さはそうそう実装できるものではありません(次々世代化現象)、むしろ小さいところで安定して機能を使ったほうが、ゲームソフトウェア製品としてはつくりやすい、というのが常識なのではないかと思います。 それを裏打ちするのがDSのセールスランキングです。あろうことか某大学教授の某頭の体操といったタイトルが予約ランキング上位を占めてしまったりします。これではゲーム脳解消どころか先生がたがゲーム脳です。 さらにいうと、新しいUI(ハードウェア)というのは新しい機能、例えばピクセルシェーダやエミュレータ機能といったファンクション以上に、ゲームデザインに影響します。 タッチパネルを使ったゲームがPDAになるか新しいゲームになるか、といったものはまさに「楽しみ方のデザイン」に依存するところが大きいわけです。 例えばPS2のときは新しいインタフェース(UIではなく)がたくさん実装されました。特にUSB,IEEE,ネットワーク,ハードディスクといった通信インタフェースが強化されたわけですが、ネットワークが広げたものは「ゲームの世界」であって、楽しみ方に直接寄与するためには、より大きなデザイン、たとえばMMORPGのような巨大なサーバシステムを構築・運営する必要がありました。 ですが、標準ヒューマンインタフェースが大きく変わるということは、そこで動くゲームやそれが提供する楽しさ自体を考え直す必要が出てきます。 またそれは恐怖を伴う挑戦でもあります。『リモコンで操作するのが面白い』、というコンテンツであれば、もしかしたらデジタルテレビのインタラクティブコンテンツでも十分、という市場を切り開いてしまうかもしれません(例えばBS-iのパチスロゲーム配信番組などはこれだけで一市場築けるポテンシャルをもっていると思います)。 おそらく既存の日本の大手パブリッシャでこういうことが好きなメーカというのは限られてきます。コナミなどは一方では稼げるタイトル、一方ではどうしようもなくチャレンジ満載のタイトルを出してくるでしょう。例えばすでにアーケードで人気を集めた「ザ・警察官 新宿24時」や「剣-TSURUGI-」などはACの興奮そのままに移植できそうなプ ラットフォームがやっと出てきたというところなのではないででしょうか。 ゲームデザイン側が特に気をつけたいのは上記のようなゲームデザインだけでなく、UIに関わるハードウェア開発・製造といった課題。標準ワイヤレスコントローラだけで作れる遊びというのが、例のデモリールで表現されてしまっている以上、さらに新しい要素は拡張プラグで生み出さねばならない。従来のようなカードリーダはともかく、触覚FBやハンドルコントローラ、フットコントローラ、(弊作・FantasticPhantomSlipperのような)、靴型コントローラ、(剣に加えて)盾形コントローラ、BodyPadのような全身型コントローラなど、従来の本体直結型のデザインに加え、さまざまなプロダクトデザインが考えられるし、さらにEyeToy的な画像処理との組み合わせも考えても良いだろう。 さて、そんなところでヒューマンインタフェースやVRを使ったエンタテイメントを専門に研究している小生としては、ちょっとしたチャレンジをしてみた。 題して「任天堂の革命コントローラを自前で作るには」。 そもそも2006年内の発売を予告してデモリールを作っているだけであって、岩田CEOが持っているあれはモックかもしれないし、某社のBluetoothワイヤレスリモコンマウスが中に入っているだけかもしれない。講演の内容は聞いてないので、あくまでリポートと映像を見た想像だけで以下、作り方を考えてみた。 【要求仕様】 ・もちろんワイヤレス ・TVモニタ、本体側にトランスミッタを置かない ・画面上の好きな位置をポイントできる ・部屋中のどこからでも利用できる ・ねじる、斬るなどのアクションが使える(6自由度+) ・コントローラ自身の点加速度(3DoF)も欲しい ・多人数同時使用可能 ・検出範囲外からの乱入可能 ・CCDカメラは使わない(SCEの特許にも触れたくない) ・できれば模造品を作りづらく、再販で利益をとりたい 「トランスミッタを置かない、CCDを使わない」という要求は、私が勝手に追加したもの。 仮に『カメラに見られてないとテレビの電源を入れられない』なんてゲーム以前に既存の家電シーンに受け入れられないと思う。 特にトランスミッタはテレビを見ていると常に視界に入るので不快極まりない。 【こんなかんじで実装】 ・基本的にはトラッキングするのではなく、コントローラ自身がテレビとの相対位置・角度を検出→送信する ・ダイレクトポイントデバイス(以下DPD)、と呼ばれているコントローラの赤外線窓には4つのPD(フォトダイオード)もしくは2軸のPSDを実装 ・ファミコン初代の光線銃の応用でテレビ出力信号に同期情報を混ぜる ・光学的にはシンプル、筒をつけても良いはず ・本体側には3軸の加速度センサかモーションセンサをとりつける ・テレビ画面は四角く、固定であり、TVゲームはテレビを見て遊ぶものであるという制約条件を利用する ・DPDから視界にあるTV画面の同期信号を受信、もちろん人間の目には見えないぐらい高速、もしくはせいぜい同期信号程度の情報しか流さない ・複数のPDの強度差を利用してTV面法線からの傾きと回転が積分された情報を瞬時に算出 ・内蔵の加速度センサ類は地上の重力と上記の対TV相対角度情報を利用してある程度の絶対的な情報を得る。例えば6DOFのうち、重力に対する回転角は3軸加速度センサから、加速度センサの積分であるていどの絶対的な軌跡は生成できるが(これは本体CPUの仕事)誤差が大きいので、時々見える画面の光の強度と傾きから補正を加える。 結果として、コントローラ→本体の無線信号は、既存のゲームパッドや拡張信号に加えてコントローラのID、加速度センサの生値、DPDのTV光受信強度、回転情報(4PDの生値?)といったところになるのではないだろうか。 新世代(株)XaviXの「剣神ドラゴンクエスト」があの値段で出せることを考えると、コントローラにプログラムダウンロード可能なマイコンとか搭載しても、収益性から考えても悪くないかもしれない。 問題は電源と充電方法である。このコントローラはおそらく1kgを超えると印象が悪く、普及に問題が出るかもしれない。ただ携帯電話と携帯ゲーム機のおかげで縮小化のノウハウはあるだろうし、電磁誘導による無線充電も可能だろう。 むしろコントローラをより高機能化し携帯電話のように自分のゲームデータなどを持ち歩いて、街のゲームショップなどでいきなりあそべてしまうような設計になっていたりすると非常におもしろいし、購買意欲をそそられるような気がする。 そして将来はゲームボーイミクロ搭載レボリューションコントローラを発売して欲しいのだ。 今回の日記は長文に加えてネタ大量放出だな。 ゲーム関連業の方、何か参考にする場合はご一報ください。共同開発しましょう。