「海外旅行にはクレジットカード」という常識がありますが,海外での利用はいつ,どのようなレートで請求されるのか良くわからないで使っているという人も多いと思います.実際,カード会社が公開している定款を読んでも,「VISAインターナショナルが定める」という感じで書いており,よく考えると不安です. 実際,請求書を見ると,月末などの〆日(請求日)で計算されており,市中のTTS(対顧客電信)レートより若干高めのようです. カード会社や銀行は現金やトラベラーズチェックと比べて「カードでの利用が得」と力説していますが本当にそうでしょうか?(「銀行が得」という意味なら納得できますが) いろいろ調べてみたところ,国際カードブランド各社によってレートや計算方式は若干異なるようです.USDやEMU(ユーロ)の場合はDinersがTTSで計算するので有利,という説などもありますが,どれも経験則ばかりで,はっきりとした情報を得ません. というわけで私はVISA派なのでVISAインターナショナルのホームページを調べてみると,ちゃんとレートは公開されていました. レート計算機 http://www.corporate.visa.com/pd/consumer_ex_rates.jsp 手数料が0%の場合は,MIDレート(銀行間取引)に近いようです.しかし実際には各銀行の手数料が0-5%入りますので,これは請求書とにらめっこして(過去のレートになるのでまた計算が面倒ですが),逆算する必要があります.しかし一度手数料がわかってしまえば,その後は計算が楽になります. 例えば海外からのホテルの予約をインターネットで行う場合,最近はBookingsやHotelClubなど,国際ディーラー企業が好みの通貨建てで請求を行ってくれるサービスがあります.例えばユーロのホテルを円のカードで予約する場合,ディーラー企業が円建てで請求する金額のほうが得なのか,ユーロで請求してもらってVISAに手数料を払ったほうが得なのか,熟考できるということです(ちなみに某ホテル予約サービスのEUR-JPY為替手数料は4%だった,VISAとほぼ同じ). というわけで,CITIBANKなどに口座があり,TTSでトラベラーズチェックが買える人で,かつ金額がまとまっていて,事前に為替レートを把握していられるなら,これが一番安いということになりますね(インターネットでのホテル予約にトラベラーズチェックが使えればよいのですが…)・