一部ではSIGGRAPH E-Techの採択通知が配信されているらしい! 自分のところには幸か不幸かまだ来てません。 ここ数年そうなんですよ、実は。 一発アウトか、一発合格か!ではなくて、 微妙なラインをさまよった挙句、落ちる…。 しかも今年は、E-Tech審査会に参加したJFFに審査方式とかいろいろ聞いてしまったしな…。 やはりサイエンティフィックなだけでは通らない。そしてアメリカ人の先生の言う「ArtとScienceの融合」というのは、いわゆるTokyo式のそれとは違う。 普通に採択/非採択通知をもらうよりも、生のディスカッションテーブルの状況を聞くと、熱くなります。 あんまりこういうことBlogで書くもんじゃないかもなあ…興味ある人は、オフラインで聞いてください。 そういや、別ルートでの話なんですが、ロサンゼルスコンベンションセンターってLA市のご好意で「賃借料$1」で使ってたらしいですね。そら赤字も埋まるわ。 あんまりこういうこと(以下略)。 さて「採択通知」といえばLaval Virtual ReVolutionです。 事務局的には審査会から、最終選考→採択通知作文→契約書類→通知システムの確認などやっていたら、軽く1週間以上かかってしまいました。まあその間、寝かしていたわけではなくて、いろいろなディスカッションがされていたその結果を待っていた時間もあるわけですが。 できればSIGGRAPHよりも先に発送したかったんですけどね、同時になってしまいました。 人によっては「同じ日に当落通知をもらう」とか「どっちも受かって困る」という状況が生まれるのではないでしょうか。嬉しい悲鳴です。 ちなみにまだ届いてない人は、なんとも言えませんが、事務局的には連絡上の事故の可能性もないとはいえないので、念のためお問い合わせいただいたほうがいいかもしれません。 しかしこうしてみると、日米仏では高い評価を受けて採択される作品が明らかに違いますね。もちろん高クオリティ・高インパクトの作品は、どこの国でも評価は高いのですが、ReVolutionは特に「一般大衆向け・歴史に残る」という意味で別の難易度があると思います。 例えば、日本では「やったもんがち・何でもあり」というデモは許されるどころか賞賛されることすらあるのですが、フランスでは「どんなに凄くても、人々にネガティブな印象を与えるデモを採択できない」というような意見も出てきます(もちろん「やったらいいじゃん」という意見もある)。そうかと思えば、技術的に全く新しくなくても、人々に可能性や安らぎ、それから、既存のVRに対する固定観念を払拭するような作品が出てくると、高く評価されたりします。 まあその違いを理解し、表現する…というのも私の大事な仕事です。 (そういえばPainStationなんて、こっちでは展示難しそうだな、特に子供向けは…) 日本ではちょうど今日、草原先生らが「デバイスアート」のシンポジウムを写美でやったところです。 同じテーマの話で、Laval Virtualでも草原先生に話をしてもらえることに成りました!>ありがとうございます 去年、私がゲームインターフェースの話をしたときも、「ヨーロッパから見た日本への誤解」をかなり感じましたが、そういった誤解をちょっとでも払拭して、よりよいものを生み出していければなあ、と思います。