朝9時にロビーでやぶ君と待ち合わせして行動開始。まずはタクシー会社の遺失物係に電話。昨夜の事件については報告されているが、遺失物の報告はないとのこと。宿の電話番号を伝えて、一度コンベンションセンターへシャトルバスで向かう。コンベンションセンターで聞き込み開始。数人のYellowCabに聞き込むと、ひとり、例のドライバーを知っているという人を発見。電話番号を伝えて、連絡を取ってもらう。さらにシャトルバスでWilshireに向かい、ホテルのフロントに問い合わせてみる。が、ゲストじゃないからかもしれないが、やたらと冷たい。ホテルとタクシー会社は何の関係もないとか、車番指定で呼ぶことはできない、とか話にならないので、ドア係に聞き込みを入れる。直接の知り合いではなかったが、ここで待っていれば彼をに出会う確率は高いので、連絡先と車番を伝えて、あきらめて帰るかー、というところで、ちょっとだけタクシーの待ち列に聞き込みを入れてみると、知っているという人にすぐに出会う。しかもその弟なる人物がそこにいるという。呼んでもらって話をしてみる。携帯には出ないそうだが、しばらくすると向こうからかかってくる。なんと、Wilshireのフロントに届けたという。彼が何か合図をすると、ほかのタクシードライバーが協力して彼の車をピストン輸送してくれるモードになったらしく、彼はホテルのドア係に話をしてくれた。すぐさま、先ほど冷たい対応をしたフロント係がやってくる。「今日の朝届けられた」という財布「これは珍しいことなので多分あなただろう」と一応パスポートと照合。まさにそれ、帰ってきました。 中身はかなりあらされてました。現金は結果的には無事でしたが。最初からなくなったものとして「もし財布がみつかれば中の現金はあげる」とふれてまわっていたので、その弟に$10、ドライバーに$20渡してくれ、といってHugしてハッピーエンド。いや本当に信じられない出来事。 おそらく、例の運転手も最初はしらばっくれてしまおうと思ったのかもしれません。でも中の現金がたくさん入ってるわけじゃないし、会社や友達からガンガン電話入るしで、一晩悩んで、朝届け出たってところなのかもしれません。結果的には彼らの親切に助けられたという事以上でも以下でもありませんね。 あとはYellowCabは個人経営のドライバーをただ抱えているだけで、管理としてはぜんぜん行き届いてない。むしろ会社よりもドライバー同士のつながりのほうが強いのかもしれない。Wilshireについては、場所も雰囲気もいい高級ホテルだから今度、金持ちだったら使おうか、と思ってたけど、あのフロントの対応を思い出すと、自分的格付けは若干下がり気味。Kawadaホテルのマイキー君は本当に親切な青年だった。宿に帰って伝えたら日本語でめちゃくちゃ喜んでくれた(彼も信じられない、という感じではあったが…)。ロサンゼルス・ダウンタウンって「大都会の怖い街」という印象しかなかったけど、今回の事件でいろいろ学ばせてもらいました。そしてやぶ君、最終日の忙しいところ、本当にありがとう。