昔・図書カード、いま・Amazonギフト券

unnamed 学会のお仕事をしていると、昔は原稿料の謝礼などは図書カードで貰ったものです。 なぜ図書カードかというと、書籍を買って勉強しろ、という意味なのかもしれないですが、 実際の学会事務局のオペレーションを学ぶと、理由は簡単「人件費を払いたくない」からであることがよくわかります。 原稿料や講演謝礼など、いわゆる謝礼は所得税がかかります。 ちなみに国税庁によれば5万円以下であれば源泉徴収する必要はないのですが、 平成25年度は復興特別所得税などがあり、100万円以下は10.21%と、大変計算しづらいです。平成26年以降は消費税も変わりますし。 額面によって源泉徴収されるとかされないとか、を考えて規定を作ったり、分割したりすると、それこそ不正会計や脱税を疑われてしまいかねません。 なので、いつも書籍や消耗品として謝礼をニコニコ明朗会計するために図書カードなどで払うのが楽なのでしょう。 (他の理由もあるかもしれないですが、個人的趣味とか。) 一方で、図書カードは書店でしか使えないです。同じ図書を買わせて勉学に勤しんで欲しいという券ならAmazonのほうが利用の範囲も多いでしょうし。 しかも、図書カードと違って、Amazonギフト券は郵送する必要すらない、メールでコードが届き、購入時にアカウントにひもづけることができます。 郵送コスト、封筒代、発送時間、個人情報保護の観点や、異動が多い若い学者には大変有益な金券類と言えます。 ということでAmazonギフト券を学会の謝礼として使うことは今後益々増えていくと思います。

どうやって送るか

まずAmazonに支払いたい個人、もしくは学会/会社等のアカウントでログインする。右上の「アカウントサービス」をクリックします。 たくさんある「支払い方法の設定」の右側(画面中央)に「Amazonギフト券を購入する」というリンクがあります。法人向けのリンクもありますが、ここでは個人用で解説します。 amazonAcount ※ちなみに、ギフト券にはAmazonアフィリエイトは採用されていないようです、残念。このページのリンク類はAmazonの実際のサービスにリンクしていますが、将来的に同じURLかどうかは保証しないので、その都度探ってください。 amazonGift1 コンビニ等で見かけるカードタイプ以外に、印刷タイプとEメールタイプがあります。 ここでは自由に画像をアップロードしてカスタマイズできる「Eメールタイプ(New)」を選択してみます。 amazonGift2 あとは、画像を選んでアップロード、メールアドレスを書き、本文をかけば良いのです。メールを書くのとおなじ感覚ですね! ・画像は横長が良い(フォーマットはJPEG,PNG等。サポートされている最大サイズは 4000 x 4000 ピクセルまで)、もちろん無くてもOK。 ・メールアドレスは複数指定できる(カンマ区切りもしくは改行) ・本文は共通の作文が送られるので上手く作業を分けると効率よく送ることができる(送付管理や領収書は別々に発行される) ・保存後、支払うまでは修正可能 作ってみるとこんな感じになりました。 amazonGift3 「注文に追加」ボタンを押すと、右側にストックされ、編集および削除ができます。これは普段のAmazon買い物カートより使いやすいのでは…。 amazonGift4 レジに進んで、クレジットカードを指定します。 amazonGift5 あとは「注文を確定する」ボタンを押すと購入&送信です。 amazonGift6 メールにて領収書が届きます。 「未使用で有効期限内であれば、修正し再送することができます」とあります。 amazonGift7 アカウントサービスから「注文履歴」を見ると、上のようなステータスを見ることができます。既にアカウントにひも付けされて購入代金として充てられる状態になると「発送済み」から「使用済み」になります。メールアドレスの間違いなどもありますので、「注文の詳細」から「別のEメールアドレスに再送する」というコマンドは選べます。その際、セキュリティ確認として、クレジットカードの番号を要求されます。 amazonGift8 開封されると、このようなメールが届きます。 さらにアカウントにひも付けされたときに、返信メールをAmazon経由で送ってくれる先生もいらっしゃいます。

以上でマニュアルは終わりです

今回はクレジットカード決済によるEメールタイプですが、他にも法人向けサービスとして大口決済、カードタイプなどもあります。 研究者もアンケート謝礼などで活用する方法もあると思います。予算管理もしやすくなりますね。 以上でマニュアルは終わりです。お気づきの点があればご指摘ください。 ※聡明な読者はお気づきと思いますが、このブログエントリーはマニュアルです。忙しい合間に必要があって、とある学会事務局向けにWordでマニュアルを書いていたらちょっと悲しくなってきたので、いつもどおりBlogにさせていただきました。

【参考】 謝礼にAmazonギフト券を使用している学会(非公式情報)

・日本VR学会 ・芸術科学会(学会誌DiVA編集協力謝礼) 他にもあれば情報いただければ幸いです。