TeXとGoogleDocsとOpenOffice Impressを行ったりきたりしているんだけど、発 表準備しているといつも余計なネタを思いつく。 TeXで論文書くようになって6年ぐらいになる。 この間、TeX環境で進化したものって、インストーラぐらい。 ぜんぜん変わらず。 結局、よくできたマークアップ言語というのは息が長い。 しかし、問題がないかというとそんなことない。 ・styを用意してくれる学会/トランザクションがそんなに多くない  マージンとかフォントサイズとかいろいろ指定するぐらいなら、MS-Wordのテンプレートかstyを用意してほしい。

・実は共同作業しづらい  最近はGoogleDocs上で共著するので、最後はコピペで.texに持っていって、コンパイル、という技を使う。でもこれが使えるのは賢者レベル 20以上のパーティじゃないと無理。

・アウトライン編集が微妙  LabEditorというシェアウェアを長年愛用しているのだけど、この程度のアウトライン編集でもあるのとないのでは全然違う。GoogleDocs がTeX解析してくれて、アウトライン編集をサポートしてくれるなら万歳なのだけど。てゆーかTeXサポートしなくてもいいからスタイルだけでもきっちり使えるようになってほしい。

 とにかく文章というのは構造化されるべきものなのだ。

 そういやGoogleDocsのPowerPointっぽいものもリリースされるようだしな。

 そんなわけで、いつもいつも思うんだけど、どうしてTeXのオンライン版ってないんだろう?WikiやAJAXのようにテキストをサーバー側において texmakeするだけなんだがな。出力はDVIじゃなくてPDFでいいわけだし。

 …って思うなら自分で作れよって話?

 いやー、ありそうだと思うんだけど。探し方が悪いのか。  各種パッケージとかincludeやbibの管理も便利そうだし。  Bibといえば、自分の書いた論文のbibとPDFを管理してくれるXoopsのモジュールでも作ろうかと思っていたら、すんごく近いコンセプトのサイトを発見。

 http://www.interaction-design.org/

 しかも「インタラクションデザイン」ときたもんだ。収録されている論文はえらく偏ってる。運営者はドイツの人が多いみたい。  あと、Googleがオンライン版のPowerPointもどきを出すって話に戻るけど「Slidy」って誰もメンテナンスしてないのかな。けっこう触ってみたけどWeb2.0,Ajax以前のStrictHTML/CSS+JavaScriptすこーしって感じ。実はデータ ベースと組み合わせるといじりがいがありそうな感じではある。あと多言語化とアニメーションね。 プレゼンテーション+アニメーションといえばtaosさんの「prezvision」が、面白い試みなんだけど、思うに「生きたデータ」ってのはナマでデータベースなりMDBなりXLSなりに繋がってほしいように思う(そういう機能が既にあったらごめん)。 でもナマそのまんまだと、営業には使えないから、必要なのは「訴求力のあるビュー(=query)」を保存しておきたい。

これは学会発表でも同じ。 『うお、かっこええ!』 という感想を持てるような評価関数を保存して、時系列でデータを見せたい。 そんなもんをFlashでいちいち書いてたら面倒。 まあ可能不可能でいったら可能だけどね。 もちろんDXやOpenGLで描いたらええやん、て話ですけど。 そういえばmasafumiくんもOfficeでつかえるD3DのCOMを作ってたなあ…。 イメージとしてはあれです、 「株トレーダー・瞬」みたいなチャートの動きを エキサイティングに再生できるようなアニメーションが 「ナマのデータから」いけるといいんですよね。 ほかのアニメーションは、ページ遷移、ディゾルブとスライドインぐらいしかいらないと思います。 まあスクリーンキャプチャでMPEG作る、ってソリューションが現状いちばん楽チンなわけですけど手間かかるし。

さらに自分的にはYouTubeとかMPEGとかのブロックノイズがプレゼンテーションに乗ってるだけで「微妙な心境」になりますし。 やはりビデオはできれば非圧縮、リアルタイムレンダリングならアンチエイリアシング付でレンダリングしてほしい。

せめてフォントと同じぐらいのクオリティで。 ああまた戯言を書いている…仕事に戻ろう…。