「日本人はよく働く人種」 「働きすぎ、病気だ」 といわれることは多いんだけど 実際には間違いだと思う。 「日本人は120%働いてないとおかしくなる人種」 …なんだと思う。 よく「80%でいいんだ」とかいう管理職が居るが、あれも嘘。 普段120%で働くことを強要しているので、80%でちょうど96%。 結局のところ約100%を期待している。 80%ぐらいのパワーセーブならコントロールつきでどうにかなる という思惑もある。 なぜかというと、 日本人は6割以下にパワーセーブすると、 とたんにパフォーマンスが悪くなる。 「長く働いている割には成果が出ない」とか言われるのはこのせい。 エンジン特性で言えば、高速にピークがある。 低速はまったくもって駄目。エンストしまくる。 ゆっくり動こうと思うと、制御できずに止まってしまうのだ。 オリンピックやワールドカップで日本が負けるときもいつもそう、 「ちょっと手が抜けそう」 というタイミングでは必ず大負けする。 「絶体絶命!!」 ってときはミラクルが高確率で起きるくせに。 話を戻せば、 ゴールデンウィークだとか連休だとかゆとりだとかいっても、 結局、そのすごし方なんてなってない。 「のんびり」とかいいながら、旅程もコストも最適化してしまう。 無目的に旅行に出たはずが、スタンプラリーになってしまう。 連休のはずなのに、サービス業は超繁忙期になってしまう。 有意義に読書でもするはずが、昏々と寝てしまう。 挙句の果てには、風邪とか引いてしまう。 『もっとヨーロピアンのような休日の過ごし方をしたいよ』 という意見もよく耳にする。 最近まで、それは周囲の社会、つまり日本の社会や会社がそういったハイペースな仕事や休暇のとり方を推し進めてきたのかと、ぼんやりと考えていた。 しかしそれはどうも違うようだ。 これは環境ではない、日本人の血なのだと思う。 戦争や農耕民族としての歴史的背景があるのかも、と考察してみたこともあるが、やっぱりちょっと説明がつかないところもある。 例えば農耕には閑散期があるし、他の農業国と比べても日本人のような働き方はしない。戦国時代ではむしろ狩猟と戦闘と農耕をバランスよくこなしてきた地方もあるぐらいで。 あとは日照時間の問題もあるかと考えた。 これは確かに関係が少しある。 日本人は日の出と日の入りを基準に働く地方がほとんどであるが、そんな働き方をしていたら、欧州のように「夏場の夕方」がいつまでも続く環境では、本当に過労死してしまう。この日照時間の長さは本当にきつい。春がやってきた!と思ったら突然日が伸び始めて、身体がついてこない。 話を戻せば、日本人のあるべき連休の姿というのは「のんびりと家族との時間を過ごす」なんてスタイルは『幻想』だとおもったほうがいいかもしれない。 冬休みが終わってお屠蘇気分で仕事が始まると、期末だの決算だの入試だの新学期だの新人だのとイベントが盛りだくさんで、 『もう1月からぶっ通し働きすぎッスもう倒れます!!』 …という状態でGWに突入し、戦闘不能→フェニックスの尾→HP一桁で回復待ち→GW終了、というのが普通の姿なんじゃないだろうか。 その後、夏までは 『やばい!!休みすぎた!がんばらねば!!』 という感じでモーレツに働き、さらに8月の2週間で同様の回復週間。もしくは疲れすぎた挙句に温泉とか海外逃亡とかをもくろんで、さらに 『やばい!!金がない!稼がねば!!』 という感じで年末までがんばってしまい、また冬休み(※リフレイン)。 9月-10月に新学期にするといいのかも?とも思うが、やっぱり休暇の日数や日程が変わっても、効率よく体力が回復するわけでもない。 もちろん、日本にも普段から低いパフォーマンスで仕事して、休みのたびに海外旅行に行くために働いているような勤労女性のみなさんも居たりするわけですが、そっちのほうがむしろフランス人的ではあるかもしれない。 扶養家族なし、お金持ち過ぎ、って点を除いては。 まあともかく、 連休も後半になりましたが みなさんいかがお過ごしでしょうか 寝すぎたり、元気よく旅に出すぎたり、風邪引いたり、 片付けようと思った雑用がぜんぜん片付かなかったり…。 フランスでも(ほぼ)こんな感じの「日本人的連休」を過ごしてるわけです。 そんな私は日本人というエンジンに背かないことにしました。
それはそうと日付変更される「みどりの日」の立場っていったい。 http://ja.wikipedia.org/wiki/ みどりの日
いっそのこと歴代天皇誕生日も休日にして「明治の日」とか「大正の日」とか「平成の日」にすればいいのにね。 ちなみにこの中で漢字に「日」が入ってるのは明治と昭和だけですけど。