今日はコメント書きがいのあるニュースがいっぱいあるなあ。 ■凍結精子で夫の死後出産、父子関係認知せず…最高裁(読売新聞 - 09月04日 15:21) http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=81885&media_id=20 なんか見ていると「認知してあげようよ!」的なコメントが多いんですけど、生殖技術の進歩による認知関係って、いまの日本の法律では最も難いところかもしれないですね。 例えば、この凍結精子が天皇とか、国家元首とか、大金持ちの男性だったらどうでしょう?世論は逆になるのでは。 それはそうと、人間の精子がこのように、時間を越えた保存が可能な仕組みを持っているのは以前から知られていたわけで、「遺伝子操作」などと比べて実現させるには倫理観とコストだけの問題なのではないかと思います(卵子も保存されてます)。 法律としてはやはり「相続」を見直さなければならないでしょうね。「死んだとき」を基準に分配しなければならないでしょうし、凍結精子などの扱いについては遺書に明記するべきですね。 私の意見としては「嫡出子」ではないけれど、「非嫡出子」として認定すべきではないかなと思います、家族のあり方というのは時代に合わせて徐々に変わっていくこともありえると思います。 実際のところ、この凍結精子技術はこれからも進んでいくでしょうから、送球に法的な「認定」を受けたいのであれば、出生後の遺伝子認定による解決策の可能性を残して、アメリカなど「出生地」を重んじる国で出産するべきではないかと思います(国籍と死後認定の問題が残りますが)。さらに「代理母」なども絡むと、話はどんどん複雑に…。 でももう、この子5歳なんだ…。 裁判っていうのは進むのが遅くてかわいそうだな。 ところで、フランスでは養子を受け入れる家族がとても多いです。すごく身近なところでも3人兄弟の2番目とかに養子がいたりします。2歳のときにもらわれてきて、その前の記憶はない、ということですが。実際には問題が起きないなんて、ありえないです。親たちも本当に大変そう。 法律って、時に残酷ですが、家族がそれに負けてしまっても仕方がないです。 この世に生を受けて、生きていくということのほうが、考え方によっては、よっぽど残酷なことなのですから…。