メカもプログラムも書き物もOKで、ジョークもいけて歌って踊れるスーパーエンジニアの私としては、料理ぐらいできて普通…と言ってみる。 実際、某「社長のBlog」とかを見ていると、外食ばっかりだ。しかも高カロリー食ばかり。まあ外食だから仕方ないのかもしれないが「ウマー」とかいって食べてるものを見ていると、食生活が脂と化学調味料に毒されていることが良くわかる。つまりは高い金は払っているが、日々、味覚が破壊されているのだ。 ま、他人の味覚なんぞどうでもよくて、私は生きるために飯を作る。 特にここ数週間は「一年で最も修羅場」ともいえる投稿週間だったので、「時間もお金もかけないが健康も考えて」というめんどくさい条件が多いのであるが何とか生きてきたので、適当に代表作のレシピっぽいものを紹介していこうと思う。 しかし、食材にしろ調理法にしろ、必ずしも真似が出来るわけではないので奥様の参考にはならないかもしれない。 一人暮らしの大学生の参考にはなるだろう。 だからといって「鳥ハム」のような凝ったものも作りません。 というわけで既に 「漢・根菜ピザ」 については写真つきで紹介しました。 http://akihiko.shirai.as/modules/bwiki/index.php?Blog%2F2006%2F01%2F09

— 魅惑の根菜スープ 「スープ・ドゥ・マルシェ」 フランス語を使うと旨そうに聞こえるから怖いが、直訳すれば「市場の汁」である。てゆかオリジナル料理なので本気にしないように。目的は「ビタミンBを補給できる野菜を食べる・あったまる」ということで、前回の「根菜ピザ」と基本となる材料は同じ。狙いは「ラーメン屋のスープの野菜スープ部分」のようなところ。化学調味料を一切使わず、市場で買える野菜の味だけで作るのが醍醐味。 【用意するもの】4人前 ・ココット鍋  多分持ってない人が多いので、厚手の鍋を探そう。  実は日本だと土鍋がよいかもしれん。 ・太い長ネギx2  泥つき推奨、青い部分も使います。 ・ニンジンx2 ・バター おおさじ2 ・小タマネギx4~  日本だとこれでもか!というぐらい大きなタマネギしか手に入らないが、フランスだと小タマネギが基本。 ・塩 大さじ1  ぜひいい塩を使って欲しい。 ・バジル、タイムなどの乾燥ハーブ、お好みで。 ・お湯 1L  できれば旨い水、野菜が育った土地の水を使ってください。まあ水道水をヤカンで沸かしてくれればそれでいいです。 【下ごしらえ】 5-10分 (1)まず長ネギを洗う  根っこと、青い部分の先の白くなったところだけを切り落として棄てる。あとは良く洗って全部使う。なおここの洗い方をいい加減にしないのが「お姑式」だが、漢式の場合はいい加減でよい。最後に鍋に砂が残るので、意地汚いやつは砂を噛むことになる。小石でもなければ、人体に危害はないし、ダイエットにもなるかも。 (2)長ネギの青い部分を3cm毎に切る  これは香味出しのために、後で炒める。結局焦げるので見た目はどうでもいい。ただし消化に悪い部分なので大きくはしないこと。斜めに切るのも効果的だが、どうでもいい。  ちなみに「長ネギのどこまでが青い部分かわかりません」という人は、勘で。便宜上、本体から分かれ始めるあたりより下が「白い部分」と呼んでいる。つまりここで使うのは「葉」である。 (3)長ネギの白い部分を切る。  同様に3cmぐらいでいいが、短すぎると煮崩れるし、長ネギ独特のコクが口の中で広がるのを味わえないので、太さにあわせてバランスよく切る。今回、肉は入らないので、これがこのスープのメインの具になる。 (4)ニンジンを切る  へたを落として、皮をむく。切り方は好みでいいが、時間のない人は5mm程度の薄め、ただ栄養や味を考えると薄すぎないほうがよいと思う。 タマネギは後でよい。 【調理】10分程度、その後放置 (5)焦がしネギをつくる  ココット鍋を強火で熱し、十分温まったところでバターを落とす。すばやく長ネギの青い部分を強火で炒る。とってもいいにおいがしてくるが、これを直接食べるわけではないので「え、いいの?」と言うぐらいまで熱してよい。目安としては火の強いところのネギが浅黒くなり始めるぐらい。 (6)ニンジンを敷き詰める  日を中火にしたらニンジンを敷き詰める。下でネギが悲鳴を上げているかもしれないが、そんなのは知らんぷりで。軽く両面炒ってもいいが、無意味なので神経質に触らなくてよい。 (7)長ネギの本体を投入し蓋をする  つまり蒸し焼きにする。蓋を開けておくとせっかくの香味が逃げるので我慢。野菜から水分が出てくるので蓋さえ開けなければ焦げない。鍋の内側とニンジンに旨い香りがつく間、タマネギを準備。後から投入するので小タマネギなら皮とへたをおとしてそのまま、大きいタマネギなら1/4で。 (8)タマネギ、塩投入、お湯を注ぐ  すばやくタマネギが切れたなら、さっと蓋を開けてまた蒸し焼きに。  今回なぜ、小タマネギとお湯をつかったかというと、これも長ネギ同様、つるんとした野菜独自の味を生かすため。なのでカレーライスのように親の敵みたいに炒めたりしない。  塩を強めに振り、お湯を注ぎ、蓋を閉める。 ※胡椒やニンニクが好きな人はここで入れてもいい。 (9)アクとり  ぐつぐつ言い始めたらひとかき回しする。アクが出るので2,3回初期にアク取りする。焦げたバターも役目は終わったので、ダイエット嗜好の方はここですくいとってしまおう。 (10)ハーブを投入  ここで野菜本来の味を見て感動するところ。ただ(8)で強気の塩を振れなかったあなたはここで追加するチャンスがある。ハーブを投入して、しばらく蓋をして煮込む。ただし長時間沸騰させる必要はない、ココット鍋の能力で、火を落として、蓋をして10分ほどほっておくと、ニンジンやタマネギにも十分火が通り、さらにいい味が出てくる。 【盛り付け・食べ方】  食べる直前に少しだけまた暖める。乾燥ハーブや焦がしネギが邪魔な人は浮いているものをどかせばよい。別に害はないし。  長ネギのカタマリと小タマネギがメインなので、どっちゃりと盛る。スープ自体はそんなに量は出来ないはずだが、濃くて旨い。ただし薄めると不味いので注意。  質素な料理なのですが、バターと焦がしネギがしっかり効いているので物足りなくはないはず。スープが濃いので、堅くなって食べられそうにないフランスパンなどをひたして食べると旨い。  ジャガイモなどは入っていないので、食べきれずに残ってもすぐには痛まない。暖めるだけ。

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寒い日の昼食、買い物前のネギを片付けるのにどうぞ!