さっきのエントリーで毒吐いたばかりでなんだけど、 修士課程の教育は楽しい。 毎週水曜日はグループ制作の日である。 まあ誰かが監督してるわけじゃないんだけど、朝もはよから20人超の学生があつまって、あれやこれやと企画を練ったりプロトタイプを作ったりしている。 特に責務があるわけじゃないのだが、学生の雰囲気は嫌いではないし、せっかくプロがここにいるので水曜日だけは教室のすみで仕事をすることにしている。 今日の午前は3名の学生がやってきた。 フランス語の企画書を読んで指導してみたり、 コンピュータビジョンの相談を受けたり、 博士進学予定学生の「研究のはじめかた」など。 特に企画書は読むのに時間がかかるから大変。 もちろん自分のフランス語の勉強にはなるんだがそれを味わっている暇はないので、バリバリと読んで、日本や英国のゲーム業界、それからSIGGRAPH、IVRCなどで培った「企画書の書き方」を指導していく。 日本のゲーム会社就職のための企画書の書き方、というのは高競争率なだけに、その企画書のフォーマット(お作法、スタイル)は洗練されている。しかも内定とった学生というのはなかなか外にノウハウを出さないのでそういう本も出てこない(まあ自分もそうだけど…)。 しかしこの手の本は書いたら売れそうだなあ…英語版も出したら…誰か共著しませんか、というぐらい。 ちなみに自分の研究所のコースだけならともかく、最近はどういうわけか近隣の大学から声がかかる。 今週末はESIEAで「日仏エンジニアリング比較論」をVRを通して語ることに。まあこれは私じゃないと無理かも。 さ来週末はナントのデザイン学校で講演をすることになった。 http://www.lecolededesign.com/ 調べてみるとナントは実は日帰り圏だった。さすがにサッカー見て帰るような電車はないけど。 メディアテクノロジーを使った新デザインというのは、実はデコレーション好きのフランス人にしてみれば、未知なる新大陸なのかもしれない。 私自身、自分の知識と経験が生かせる期待で胸いっぱい。