さて、BlogやMLなどでもコメントをいただいたりもしていますが、パリではさすがにLavalほど安全ではなく、電車のダイヤが乱れたりしているそうです。 というわけで実際に消防や警察が動く事態が続いていますから、影響がないというのも言いすぎですが、 パリ=フランスではない、という現状もまずは認識してもらいたいと思います。 しかしフランス人としてもこのような暴動を自国内で見るのはこの30年来で初めてのことですし、この状況が海外からゆがんだ形で理解されるのを恐れています。 なにより、テレビばかり見ていると目の前の平和な生活が現実でないように思えてくるのを案じる声を聞きます。 本来であればこの時期は、お彼岸~終戦記念日と心やすらかに過ごす時期であり、若者たちの「ハロウィンの悪戯」としては度が過ぎています。 マクロすぎたり、偏重メディアだったり、日本語訳を通してみると、変なフィルタが入ると思いますので、 気になる人は駐日フランス大使のブログなど読んでみるといいのではないでしょうか? http://d.hatena.ne.jp/Montferrand/

http://d.hatena.ne.jp/Montferrand/20051107/1131351753 ベルナール・ド・モンフェラン大使の発言は非常に共感を覚えるところが多いです。特に11月11日の投稿。 (といっても原文と訳文では若干のニュアンスの違いは感じますが) 移民ではなく若者が騒動の中心であること、都市部郊外に限られること、思想の不在、教育問題… 一公人がhatenaでBlogを書いているということも驚きですが、まずは暴力に暴力で応じているうちは解決をみません。 高く評価したいと思います。 ちなみに、そういう意味では私の周囲の友人らからは 「ぜひともBlogでフランスの正しい現状を書いてくれ、日本語で!」と言われています。 暴力に対しては法と警察、市民は静観し、危険なメディアはあえて鵜呑みにしない、 テレビや新聞が間違っていることも沢山ある、という市民の姿勢なのではないでしょうか。 私自身は見てないので知りませんが、パリ・マッチ誌で「スター・アカデミー」の悪影響という記事があったそうです。 一般人がテレビにでたがる風潮をつくり、若者が火をつけているというものです。 しかしそういう飛躍した話なら、「アサヤン」と「モーニング娘。」のおかげで少女売春と学校教員の淫行が増えた、という記事を真に受けるようなものです。 ちなみに「スターアカデミー」という番組はスター発掘番組なのですが、それ出ている一般人はアサヤンの数百倍は歌が下手で、努力シーンはいいのですが、歌が始まったとたんにテレビを消したくなります。 そういう意味ではストレス発散になるカラオケをもっと流行らすか、「ドシロウト」や「キスイヤ」のような番組を増やしたほうが平和になるのかも。 (つづきます)