インフルエンザの特効薬といわれるロシュ(日本では中外)から発売されている、「タミフル」に重大な副作用についてニュースになっています。 http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20051112i113.htm ちなみにこの副作用については既に公開されていて、下痢吐き気に加えて「幻覚」と加えられているのですが、死亡例を見たのは初めてです(ニュースのコメントにある熱による脳炎による可能性も否定できません)。 http://www.chugai-pharm.co.jp/hc/di/displayTemplates/displayNewTopics.jsp?bPanelId=800013&cPanelId=800015&documentId=dinews_200211004 実際にはこのリリースは2002年10月に出されたものであり、この3年間、日本人の信頼を受け続けてきました。 なんと世界中のタミフルの60%を日本人が買い占めている状況です。 http://www.geocities.com/HotSprings/4347/tamiflu.htm さらに調べてみると民医連では予防投与についても触れています。 http://www.min-iren.gr.jp/search/04gakusei/yakugaku/zy1/k02_fukusayou/2004/041004-01.html 中外製薬のデータでは副作用の発生率は未定とされていますが(民医連のページには100例以上の報告とある)、仮に他の吐き気等と同じく0.5%だとすると、国が準備している2000万人全員が服用したとすると1万人ぐらいは何らかの副作用が出る計算です。 「特効薬」という言葉を鵜呑みにして、乱用するのは避けたほうがいいように思います。まずはリスクと有効性を考えましょう。 小さい子供などには本当に注意が必要です。タミフルに限らずインターフェロンなどでも同様の幻覚症状が報告されていますし、特に自殺系の幻覚がであることが気になります。 サイトカインによるショック死 http://homepage3.nifty.com/okadaue/health/e13.htm 内科医である夫がインターフェロンの副作用で精神障害になりました http://www.so-net.ne.jp/vivre/kokoro/psyqa0444.html 投薬後は安静と様子を見守ることがまずは大事なのではないかと思います。

【補足】

 だんだん副作用被害者のニュースが明るみになってきましたね。

 タミフル異常行動死:「息子、自殺じゃない」母が関連追

 http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20051112ddm041040088000c.html