さすがに今週の土日はピクニックに狩り出されたりはしなかったが、相変わらず大家は絶好調だ。 傾向として「ニンニクたっぷり生野菜スープ」が出てきたときは、自分のいいたいことをきかせようとするときのようだ。 胃が痛くなる料理で相手の戦意をそぎ、ハラスメントを繰り返す。 夜中に勉強をしていれば、電気が無駄だから消せといい、 料理をほめれば「私は嫌い」だと言い、 わざわざ一緒に夕食を食べてやっているんだと言う。 他の部屋の住人はそんなことしないよ?と恩を売られる。 8Euroで朝夕飯までつけて、というが、朝飯牛乳1本パン1斤で1週間はぼったくりすぎ。 要望を聞きはするが買ってきてくれるわけではないし。 たまに善人だったりするが基本的には日本にいる 「ドケチババア」と呼ばれるタイプの大家と全く変わらない生き物だと思ってよいと思われる。 こんなフランス人はいままで見たことがない。 働きすぎが問題なのか、それとも 日本製のお灸とかを愛用しているのが問題なんじゃないだろうか…とか。 人との接点が基本的にお金であり、そしてそれは彼女にとってお客さんではない。 「あたりまえ」の存在なのだそうだ。 「ありがたい」というような言葉は出てこない。 その辺がかわいくない、まだ拝金主義者のほうが付き合いやすい。 『このシャンブル…』というと「風呂とキッチンがついているからステュディオだ」と言い張る。 来週から嫁さんと子供が来るので別の部屋になるはずなんだが、 どうもこのワンルームに子供用ベッドを入れてどうにかしたいらしい。 下のネパール人カップルは追い出され?代わりにフランス人女子学生が入っていた。 さらに別の広い部屋にはアメリカ人英語女教師など堅いフランコフォンヌが。 おそらく彼女らを大きな部屋に入れてしまったので、 来週から来る私の家族をそこに収容できないので、 むりやりそれでカタをつけようという魂胆か?? 宿泊の日程も聞いてたのと微妙に違う。 「この値段で他探そうったって無理だよ」と罵られる。 親切で言っているようにも聞こえなくはない。 実際、驚くほど高いと言うわけではない、世界遺産の観光地に住んでいることを考えれば。 ただこのばあ様と一緒に飯を食ったり、無断で内容変えられるのはつらい。 外国人の面倒を見て善人ぶってはいるが、 実際のところ、都合の悪いときはフランス語でまくし立てて、 全部自分の都合のいいようにねじ伏せてきたんじゃなかろうな。 実際、彼女の疑問文は「Pourquoi pas?(why not?)」か「Oui…」でしか答えようがない聞き方ばかりだ。 これではまさに「アヴィニョン捕囚」なのである。 時間と労力がもったいないが、なんとかせねば。