前回、作文中に記事が消えてしまったハプニングからやっと心理的に戻ってきました。

基本的に投資関係の話題は掛け値なしで書いているので、こういうことがあると「涙…」です。

あと、コメントとかトラックバックとかも救われます。

誰も読んでないBlogなんて書いてもしょうがないしねえ。


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【前回から】

さて前回は、

・用語集を使おう ・初心者がカモネギなわけ ・どうやったらよい投資になるか

というお話をした上で、以下のようなリストを宿題として掲載したわけですが、

1 4753 ライブドア 2 7203 トヨタ自動車 3 6758 ソニー 東証1部 4 7211 三菱自動車工業 5 4755 楽天 6 4676 フジテレビジョン 7 9984 ソフトバンク 8 7201 日産自動車 9 4660 ニッポン放送 10 2502 アサヒビール

これはいったい何なんでしょうね?

【初心者銘柄リスト】

これは、野村のバーチャル株式投資倶楽部の「Myウォッチ銘柄ランキング」です。

皆さんが興味のある「資金があれば買いたい」と思っているリストともいえるでしょう。

ご自身がお勤めの会社を登録している場合もあると思います。

このようなリストは結構簡単に手に入ります。

たとえば

・ライブドアの検索ランキング http://finance.livedoor.com/quote/ranking

・日経新聞社の検索ランキング http://markets.nikkei.co.jp/ranking/stock/access.cfm

どちらもぶっちぎりで「ライブドア<4753>」が1位ですね。

内容やソースはともかく、このようなランキングは初心者の動向を知る上で非常に役に立ちます。

売買高がそれほど高くなくて、かつ、検索ランキングが上位の銘柄が、個人投資家が多い銘柄、ということになります。この手の銘柄が堅調であれば、長期・初心者向けといえると思いますが、逆の条件、つまりほとんど検索されないのに、やたらと値が飛ぶといった銘柄は、初心者には特に危険といえるでしょう。

【バーチャル投資は初心者の遊びか?】

さて、話をバーチャル投資に戻しますが、野村のバーチャル投資倶楽部(以下VSC)は「遊び」と思っている人が多数なのではないでしょうか?確かにそうですよね、そんなゲームの上だけで儲かるぐらいなら、実際にお金を投資した方が楽しいに決まっている…多くの人はそう考えると思います。

でも実際には、「ものすごいプロ」もいらっしゃいます。VSCは100万円を元金としてスタート時にはもらえますが、取引にはいろいろなルールがあり、注文は1日に1回しか処理されませんし、手数料もしっかりかかります。また現物のみ、つまり、デイトレーダーやヘッジファンドが使う『信用取引』は一切出来ません。それにもかかわらず過去には、半年で15億も稼ぎあげたひとが居たりするそうです(未確認ですが )。現在も4月からのシリーズが始まって2ヶ月ですが、既にトップのユーザは2000万円の大台に達しています。2ヵ月で100万円が20倍。その調子で1年なら120倍。年利11900%です。

どうでしょう?実際の株式の終値だけの値動きと、不利な1日1回だけの現物取引なのに、このベンチマーク。これが本当なのであれば「デイトレーダーでネオニート」なんて馬鹿馬鹿しいと思います。…ま、それはともかく、プロ中のプロの取引テクニックを学ぶこと、それから初心者が株取引のルールを知ること、という意味でVSCへの参加は非常に意味があると思います。

そんなわけで上記のような一部のトップのトレーダーを除き、VSCの利用者はほとんどが株式未経験者か初心者のようです。以下に、ランキング「評価額別人数の分布」を表にしてみました。

6月7日現在の全プレイヤー136,775人、元本100万円に対し、現在の資産高は以下のように分布しています。

0~60万円 1%
60~90万円 10%
90~95万円 9%
95~100万円 26%
100万円(元本)から変化なし 35%
100~105万円 13%
105~130万円 5%
130万円以上 1%

実に35%のユーザが「元本のまま傍観」しています。取引のルールが分からない、パソコンの操作が分からない、パスワードを忘れた、というユーザが居たとしても、いずれにせよ「最初の一歩」がなかなか大変なのではないかと思います。これが本当の取引なら、100万円を半年定期預金(野村ならMMF)に預けているようなもので、数百円の利息がつくかも知れませんが、ゲームですからそのようなものはありません。しかし実際の株式口座でもこれぐらいのパーセンテージで「何も出来ない」人が居るのではないかな、と思います。

さて、統計学の専門の人を対象にしているわけではありませんから、簡単な言葉で解説します。注目したいのは「±5%」のプラス側とマイナス側です。簡単に言えば、儲かっている人は全体の13%、そして損している人は26%です。たかだか5%の利益/損益を得るだけでも、得している人の倍は損をしている人がいる、ということを認識するべきでしょう。 また利益/損益ではなくて純粋に元本割れかどうかに注目すれば、**45%の人が元本割れ**です。対して**利益を出している人は19%しか居ません**。「これはゲームだから気軽に買った」という言い訳をするにはあまりに大きい差だと思います。たしかにVSCが始まった98年頃にはそういうむちゃくちゃな買い方をして、元本を0円にする人も沢山居ましたが、最近はそこそこ真面目に買っていると思います。少なくとも「勝っている人の倍は負けている人がいる」と考えても悪くはないと思いますがどうでしょう?

 【負けるのはバーチャルだけにしておこう】

なんだか株式投資に未来を感じられなくなってきたでしょうか?それとも「私は違う!」と逆に燃えましたか?いずれにせよ、株式投資は経験と情報力が必要です。いたずらに資産を失うことも簡単なので「負けて勉強代」というぐらいなら、まずは半年ぐらいVSCで鍛えてみるのもよいと思うのです。

逆を言えばVSCで順当に勝てるようになれば、株式投資もギャンブルから、投資へと少しはレベルアップできると思うのです。実際に上位の方も、本業はファイナンシャルプランナーや機関投資家の方も沢山いらっしゃると思います。よく見ていると、腕試しや、実際の市場では買えない「もしも」に活用していることが分かります。

【まとめ】

実際に株式取引で利益が出せない人へのコメントも含めて、これからもVSCの話題は続けていこうと思います。それにしても5%ほどの利益のために、毎日株価とにらめっこなんて、ちょっとばかげていると思います。読者の方から「投資信託について聞きたい」という相談がありましたので、近々扱ってみようと思います。以下今日のまとめです。

・初心者銘柄リスト、検索リストを読んでみよう

・バーチャル投資は初心者の遊びではない

・負けるのはバーチャルだけにしておこう

・たかだか5%の利益のために、倍は負けている人がいる

【おまけ】

今日の注目銘柄です。トップのユーザの売買より。

ドリームテクノロジーズ<4840>

  まだ上がりそうなんだけど、プロは「もう売り時」と見ているらしい

関門海<3372>

 外食なんで知っている人もいるかな?上場公開からのストップ高です。


★上記の内容はすべてバーチャル株式に関する内容です。 実際の取引の参考にされましても、当blogは一切責任を取りません。


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