誰にでも、成績や学校環境など、社会にはいろいろ悩ましい問題がある。 努力しても努力しても日々忙しく、虚しく過ぎる。学校や親は「まっとうな人間はこうあるべき」という話はする。そのために「やらねばならない事」についての話はする。さらにその理想について足りない自分の話ばかり突きつける。 しかし、ふと考える。 そのような人間はみな幸福なのであろうか? そのような人間の努力はこれからの世も幸福であるのだろうか? そもそも幸福とは何なのであろうか? アタマをからっぽにするためにも、息子と一緒に、先日、妖怪の世界に旅立たれた漫画家・水木しげる先生の「水木サンの幸福論」を読んだ。漫画家らしく、軽く読みやすい特徴のある語感で朗読しやすく、息子と一緒に並んで読んだ。朗読した。

幸福の七カ条

第一条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に 、ことを行ってはいけない 。 第二条 しないではいられないことをし続けなさい 。 第三条 他人との比較ではない 、あくまで自分の楽しさを追求すべし 。 第四条 好きの力を信じる 。 第五条 才能と収入は別 、努力は人を裏切ると心得よ 。 第六条 なまけ者になりなさい 。 第七条 目に見えない世界を信じる 。 本章の詳細はKindleの無料版でも読める。 http://j.mp/1mtjpc4 いくつか抜粋しておく。 ・不幸な顔をした人たちは 、「成功しなかったら 、人生はおしまい 」と決め込んでいるのかもしれないネ 。 ・人間は好きなこと 、すなわち 「しないではいられないこと 」をするために生まれてきた。 ・楽しみながら好きな漫画を描いて 、楽して暮らしたいという人たちです 。そういう人たちは 、ほとんどが消えてしまいました 。たぶん 「好き 」のパワ ーが弱かったのでしょう 。 ・ゲーテ「いつも遠くへばかり行こうとするのか ?見よ 、よきものは身近にあるのを 。ただ幸福のつかみ方を学べばよいのだ 。幸福はいつも目の前にあるのだ 」 ・若いうちは努力。 ・ゲーテ「人間は落ちるところまで落ちると 、もはや他人の不幸を喜ぶ以外楽しみはなくなってしまう」 ・ゲーテ「世の中のことは何でも我慢できるが 、打ち続く幸福な日々だけは我慢できない 」 ・「幸福に関する水木サンのテツガク的論考は 、あの世に行くまで 、いやホントにあの世へ行っても続く」 などなど。 勉強になる。