チームラボの高須さんからシンガポールのSTEM教育について学ぶ

<↑ご本人からいただいたYouTubeリンク>
「7/27 ファブラボ関内にて、シンガポールのSTEM教育について具体的な話をシェアしたい」というタイトルで、最近あまりり日本にいないチームラボの高須正和さんからfacebookイベントのお誘いを受けた。
開催案内から
7月27日(月)19時〜@ファブラボ関内(さくらWORKS<関内>)
ゲスト:高須正和さん
無駄に元気な、チームラボMake部の発起人。チームラボ/ニコニコ学会β/ニコニコ技術部などで活動をしています。日本のDIYカルチャーを海外に伝える『ニコ技輸出プロジェクト』を行っています。日本と世界のMakerムーブメントをつなげることに関心があります。現在シンガポール在住。MakerFaire 深圳(中国)、Mini MakerFaire シンガポールの実行委員。
※STEM教育とは、サイエンス(science)、テクノロジー(technology)、エンジニアリング(engineering)、数学(math)に重点を置いた教育のこと。
<高須正和さんからのメッセージ>
パスポート保持者330万、160万人の期限付きビザと52万人の無期限ビザの外国人入れて550万の小国家シンガポールでは、国民の能力を可能な限り引き出さないと国ごと沈むため、投資として教育に大量のリソースが投下されている。
能力主義(メリトクラシー)は、シンガポールの大きな旗印であり、学生も先生も教育プログラムそのものも常に評価され、最適化を繰り返している。「結果で判断される」のはシンガポールの教育の大きな特徴である。
STEMについて、シンガポールではサイエンスセンターが中心となって、退職後のエンジニアなどを中心に300以上のクラスを開設し、学生は通常の教育とどちらでも学べるようになっている。教育省が両方を統括し、「STEMはどの層にどのように利くのか」(ダメな学生を再生させるのか、TOPをさらに伸ばすのか、それともまた別の層に利くのか)を実績をベースに評価している。
OECDが発表している「15歳の時点での国際学力比較ランキング」(最新調査は2012年)だと、シンガポールは
数学:2位、読解力:3位、科学:3位
と、上海や香港とトップを争っている。ベースになる人口がまったくちがう(上海には、12億の中国人から優秀な人が集まるが、シンガポールは全人口だ)ことを考えると、「とてもうまくやっている」国だと思われる。
このランキングは、首相の演説でたびたび引用されるぐらい、シンガポールの教育関係者は気にしている。
すぐ隣のマレーシア(50位ぐらい)やインドネシア(60位ぐらい)とはまったく違う。
1965年の時点では同じ国だったマレーシアと、ここまで差がついたわけだ。
ここに日本語のリンクあります
ちなみに、日本は
数学:7位、読解力:4位、科学:4位
で、シンガポールと同じく、悪くない。
いっぽうSTEM発祥の地アメリカは
数学:36位、読解力:24位、科学:28位
と、シンガポールや日本には遠く及ばない。
MakerFaireの創始者デール・ダハティは、様々なプレゼンで「1970年代ぐらいから、アメリカだと技術系の話よりもマネージメント系、MBAとかが中心になってしまった。科学教育やりなおさないとならない、だからメイカーフェア」と語っている。アメリカがSTEMにパワーを入れだしてから、大きい国がきちんと動いて、子供たちの数学力が上がってくるまでには、まだ数年かかるのだろう。
(大学になると、アメリカの大学には世界中のトップが集まるから、このランキングは意味がなくなる)
ところが、なんとなく僕の周りでは、アメリカの話はよくきくけど、シンガポールの教育の話はあんまり聞かない。
・アメリカの教育は進んでいるが、日本の教育は遅れている
的な話を、「そういう教育をするはっきりとした根拠」みたいなものが示されないまま、もともとサイエンスや数学専攻でなかったり、教育の専門家でない人がしているように見える。
なんであれSTEMが流行った方がいい気がするので、どんなお題目でも推進した方がいい気がするけど、学ぶなら日本より成績のいい国のやりかたも見たほうがいいように思う。
そして、シンガポールでは「理論でなくて、実際にうまくいくかどうかで判断しよう」という国是のもと、もともと教育が大好きな人たちがSTEMについて実測しながら取り組んでいる。
僕は教育の専門家でもなければ数学の成績がよかったわけでもないから、この分野で自分の考えに価値があるとは思わない。でも、STEM教育の中心地サイエンスセンターシンガポールはメイカーフェアシンガポールの実行母体なので、シンガポールでSTEMに取り組む多くの同僚がいる。この、Maker Faire Singapore team2015に載っている人は、僕とインターンのミナキシ以外はほぼSTEMの専門家である
彼らの活動と、シンガポールの教育について紹介したい。
シェアしたいのは、たとえばこういうものである。シンガポールの学校はシンガポール人と永住者の子供しかいない(日本人の子供は私立日本人スクールに行っている。別にガイジンも通えるのだけど、自分の国に帰るつもりの人たちは、他国の教育プログラムに子供を通わせない)ので、シンガポールには3万人ぐらい日本人が住んでいるけど、あまり世の中に出ていない情報なんじゃないかと思う。
<実施概要>
日時:7月27日(月)19:00- スタート
場所:ファブラボ関内(さくらWORKS<関内>)
主催:ファブラボ関内/NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ
参加費:1000円(学生500円)
コメンテーター:会津泉さん(ハイパーネットワーク社会研究所)、大和田健一さん(ファブラボ関内・日本Androidの会 横浜支部代表)、濱中直樹さん(ファブラボ関内/ファブボット 「かんなちゃん」 をつくろう!・at.Fab主宰)ほか
<開始30分ぐらいから参戦>
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ヴィヴィアン大臣・新しいABC

Art = ココロにグッと来るものをきちんと考え、
Build = ないものをゼロからつくり、
Communication = 言葉にしづらいもののよさをきちんと伝えること
中学校のSTEM教科書
全部Google Sitesになっている
★URL公開許可いただきました(2018/8/12)
原理的なことから教える。たとえばキット組み立てて終わるのではなく,「抵抗」が出てきたら「抵抗とは何なのか?」「どういう構造なのか?」「何に使われるのか?」「いくらなのか?」など。
中学校の写真。40名ぐらいの生徒に先生が3人。先生がテンション高い。
部品の値段なども教えている。
ティーチングアシスタントはものづくりのOBと思われる。
適正が重要で、アシスタントと先生の給与も差がないようだ。これを中学でやる計画。
これを教育が進めているのではなくて、シンガポールの科学未来館が進めている。
 
STEM.INCというグループ中心になって進めている。
MakerカルチャーがどうやってSTEM教育に関係があるのかの講演。
高須さんが日本語字幕つけているので絶対参照したほうがいいです。ここで読むのをやめてまずビデオみましょう!
「どうやって習う」のではなく「どうやって参加させる」をサポートしている。
Makerカルチャー行動、自分から学ぶ、勝手にやる、コピー、シェア、再利用が大好きである。
自分たちのアイディアだけで何をするかのアイディアを出すのは難しい。
シンガポールで重要な12のエンジニア領域を選びその産業が必要とするところから学んでいる。
科学・数学・技術・工学で教えていたことと、教えるべきだったこと、基本的な電子回路設計の考え方、Arduinoなど。
たとえば、心拍センサ。心臓の仕組みをみて、「心拍とは何か」を考える。
Arduinoが何かを知り、LEDを光らせる。心拍センサの実機をみて、それから数学のグラフを見てどのようなアルゴリズムで心拍を拾うのか。動作を確認するためにオシロスコープを見る。16際になる25のセンサーを用いて体全体を図るようなプログラムがある。
産業界からのSTEMパートナー。スポンサーシップや、サイエンスセンターと一緒になってコンテストの運営やプロジェクトの大規模化をしている。
結果として「科学技術を楽しんだか」、「科学技術的に問題解決をしたか」といった科学者としての素養が各項目15%あがっている。平均満足度で。科学者やエンジニアがどういうものか、そういう仕事につきたいという医師も上がっている。自主的なSTEM取り組みもあがっている。
3年ぐらいでゼロからここまできているらしい。
・OECD2012 PISA学力到達度国際比較ランキング
数学、読解力、科学において、上海、香港シンガポールがトップ3にあるが、日本は7位ない、アメリカは(STEM発祥の地なのに)24位以下。
シンガポールでは、もともと勉強をすきで楽しんでいた人たちが教育に取り組み、「ちゃんと勉強すると」
XX主義を配して「うまくいっているかどうか」で考える。
・サイエンスフェアやばかった
学生が自力でエントリーしてポスター発表する。
たとえば「ドリアンを焦がすとできる炭をつかって水をきれいにする研究」。
preliminary studyがちゃんとしている。
「人間のように歌うソフトウェアをつくりたい」英語と中国語の初音ミクを作りたいらしい。
これが14~16才なんだそうです。
学校がつまんなくなるレベルの子供たちで、この子達は将来NUSではなくMITとかいってしまうだろうね、という話。
シンガポールの詰め込み教育は世界的にも有名で、日本人は3万人住んでいるが、ほとんどは日本人学校。
体罰もある。宿題をやってこないひととか、ルールがあるようだ。何がいいことで悪いことなのかをしつけないのは社会の悪。
大人になってもできない子は別のコースへ。
質疑応答パートは動画にて公開予定です、しばし待たれよ。
自分たちの武器は何だろう。

【その後,高須さんによるまとめ】

 

【関連つぶやき】

「日本人,もっと競い合え,勉強しろ!」ってのが高須さんの言いたかったことの中央にあったように感じる.

ハッシュ #SGSTEM をつけてね,というのを見ていなかったごめん.

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