帰国のデルタ155便でのアクシデント。 隣は大柄のアメリカ人。 私も大きい方なので、無意識にしていると通路に方や頭が出てしまう。 揺れが強く、疲れもあって、半分目を閉じながら過ごしていた。 ドリンクを配りに来たスチュワート(男性パーサー)が、カートを忙しく引いている。 いつもなら避けられるカートだった、しかし彼は速すぎた。 ガッ と音をたてて私の右膝にカートの角がぶつかった。 「イデーッ(>_ と思わず声が出る痛み。 半分眠っていたこともあり、眼を食い縛り苦悶する私。 しかし、ぶつけた本人の対応の方が痛かった。 「お客様申し訳ありません大丈夫ですか」 ものすごく冷淡で早口。 痛みで『大丈夫です』すら言えない私。死にはしないが、痛い。 続け様に彼は聞く 「大丈夫ですか」 私はやっとのことで首を横にふりなから『大丈夫、です』と苦しみながら言った。 カート後方の女性パーサーも心配そうに声をかけている。 「Is he all right?」 彼は素早く、 「He said all right.」といって先に進んだ。 確かに命に別状ないが、まだ痛み消えず苦悶している私に、先輩とおぼしき後続の女性パーサーは、私を赤ん坊でも扱うかのように、肩をポンポンと叩ききつつ去った。 その後、あまりに痛いので、トイレで膝の様子を見る。 外傷はないが、古傷に触ったようだ。 物事を素早くこなすことは大事だけど、それだけではお客の信頼を逃すという例だと思う。 謝ったり過失どうこうはあとでいい。 そもそもの客の扱いなど、言いたいことはあるけど一言。 Hurt can be cured, but damaged heart needs a time to cure. 傷は癒えるけど、傷ついた心をは癒す時間が必要。