誰とも話さず一日終わる「無縁社員」 は本当に職場に広がっているのか?

■誰とも話さず一日終わる…職場に広がる「無縁社員」
(日経:2012年9月3日・編集委員 石塚由紀夫)

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFE2802U_Z20C12A8WZ8000/

冒頭のマーケティング部門の社員(46)が誰とも話さず,「退社時に警備員から声をかけられる以外会話していない」理由いくつか.

・挨拶をしていない

・食事をしていない
もしくは一人で昼食し,食事中もスマホか何かいじっているので記憶が無い

・干されているのに気がついていない

■社員の3割が「職場で孤独を感じている」理由(引用,産業能率大学調べ,2011年・337人)

・自分のことしか考えていない人が多い 34.8%
・メンバー同士の関係性が希薄 34.3%
・世代のギャップがある 33.8%
・仕事が縦割りでお互いの状況がよくわからない 32.4%

あたりまえだよねえ.男子は外に出ると「7人の敵がいる」という時代から考えれば,随分と甘いことを「孤独」と感じているのだなと思う.

しかし会社というのは組織じゃないですか.
組織の構成要素がお互いにコミュニケーションを取れないなら,その時点でもう「死に体」ですよね.

その先のページには,

コミュニケーション活性化にこんな工夫も
結スペース
(ディスコ)
会議室とは別に雑談スペースを社内各所に設置。ソファセットや菓子などを置き、業務の合間に語り合える
社員図鑑
(タカラトミーアーツ)
趣味や家族構成など個人プロフィルを写真付きで紹介。相互理解の一助に
ありがとうアメ
(コクヨS&T)
「ありがとう」の文字が入った飴(あめ)を職場に常備。仕事を手伝ってもらったり迷惑をかけたりした同僚に手渡して感謝を伝える
イベント補助金
(サイボウズ)
社員10人以上が参加し休日などに開くイベントの費用を補助(上限1人当たり2000円)。バーベキュー大会やサバイバルゲームなどで実績あり
日刊社内報
(六花亭製菓)
社員の投稿を掲載する社内報を毎日発行。仕事や趣味、個人的な悩みなどを写真付きで掲載

なんて事例があるのですが,コクヨの「ありがとうアメ」以外は,何も新しさもなければ「業務外業務」でしかないですよね.それぐらいなら古き良き日本の企業を見習って,成果主義とか,実力主義とか,年俸制とか,契約社員とか,派遣社員とかを見なおしたほうがいいですよ.

「ありがとうアメ」はビジネスの需要がある.このままでは駄菓子屋でしか売れないと思うけど.

うつ病とか自殺とか,高く付きますよ.

「うちは一人社員,個人事業主みたいなもんですから~」とか言ってる管理職が時々いるけれど,それは『管理の方法を知らないんですごめんなさい』ってことなんだと思うんですよ.
実際に個人事業主やってた側としては,もっと辛いですから.税金払うだけの仕組みですし.

会社だったら組織でやれよ!ってことです.

もしかしたら「週4日オフィスで仕事して,1日は合宿!」ぐらいの思い切りがないと,何も大きなことはできないと思います.

かくいう自分も「無縁社員」を生み出す環境かもしれないなー,と思います.
大学の先生って意外と孤独ですよ.
研究室からさっさと学生が帰って,シーンとした部屋で,黙々と仕事してます.
販売とか製造ではなく,生産/経済活動ではないので,社会から見れば「雑用」かもしれませんね.

学生という社会的価値を創出する,ということがゴールなんですが,
社会に送り出すのに失敗すれば,その価値はゼロですから.

学会とかの活動は「友に会えた!」という感覚はありますが,
受ければ受けるほどどんどん忙しくなります.
そして,同僚の先生方と,バカみたいな飲み会したり,茶飲みしたり,雑談したりするような
「価値ある時間」はどんどん失われていくのです.

こういうライフスタイルは,独立したころ,つまり会社辞めて個人事業主&博士学生になったころから確立してしまいましたね.
「何かの庇護下にいる生活」ではなく,日照りの下で生きているので,
契約が終われば次の職場に行くしか無いし,効率を上げなければ餓死しますから.

というわけで,誰か私を「馬鹿な飲み会」に誘って下さい.
利害関係のある職場の方限定です.
利害関係のない職場以外の方とのソーシャリティは十分に満たされていますので(笑)