ちょっと思うところあって、家族と一緒にフランスで生活する残り日数を数えてみたら、なんと1ヶ月切っていて、既に残すところ、あと29日。 ここで新しいチーム編成してプロジェクト仕上げようってんだから、やっぱり今の上司は頭がおかしい。というか最後の最後まで働かせるつもりなんだな、ああそうですか。 フランスは去るものには基本的は冷たい。というかあっさりしている。 日本と違って植民地とか移民とか自国語を喋る外国人とかを見慣れているからかも。 というか日本だって、東アジアから来た留学生にはこんなもんかもしれないが。 そしてものすごい数の事務処理、支払い清算の山。 不動産屋にいたっては2-3年前までさかのぼって、共益費を請求してくる。 てゆかCharge(共益費)が50Euroだからここに住んでるのに、後から100Euroも請求するなら、ほかにいったかもしれないよな…あ、でも3年前の今、屋根裏部屋ということを除いて、ほかに家族が住めるようなアパートなかったしな…とかいろいろ思い起こす。 今まで読めなかった契約書類とか広告とか告知とか、今はすらすら読めるのに! ちょっとよかったことは、テクノポールのクリスマス会も、イルミネーションの点灯式もMarche de Noel(クリスマス市場)も日付的に参加できそうだってこと。家族ぐるみで付き合ってきた同僚に別れも言えない、冬の一番美しくて美味しい時期を逃すなんてもったいない(過去何度か逃してきただけに!)。 仕事については、もう、あとはなるようにしかならないと思う。 ちゃんと自分式に締め切りも舞台も設定しているので、ゼロではない終わり方。 大枠の設計はコンペで勝った部分から大きくは変えられないのが痛い。というか上司が変革するほど勇気も実力もない人なので、革新しても、あとで悪者扱いされたり、国際電話で問い合わせされたり、リモートで何かやったりすることになるのも御免だし。 WiiRemote関連とかVirtools関連とかでやり足りないことがいっぱい。 時間がほしい、無限にほしいとか言っているのではなくて、集中できる、質の高い時間が1日とか半日とか、そんなもんでいい。 授業の準備とか打ち合わせとか、引越しの準備とかは、本当に今、必要なのか。 新しい仕事では、自分自身は研究者からちょっと遠ざかるけど研究とはより近くなる。 これはこれで勇気の要る決断だと思う。客観的には。 「もったいない」とか「ええー?そんなところに?」とか言うもいない事はないが、そういう人には理解できないかもしれない人生なので仕方がない。 自分自身が研究やりたくなってしまったり、論文書きたくなったりしてしまうかもしれないが、幸いなことにそれを禁止するような職場でないのが救いだろう。 いかに時間を作り出すか、それが課題。つまり 残す29日を悔いなくすごすためには、どうしたらいいか。 これも今も将来も変わらない課題なのだろう。 クリエイティビティの根本は、いつも時間を作り出すことだ、と思う。 今回のカウントダウン、正確には家族や職場の同僚と過ごす時間が29日なので、一人でできる作業や報告書などの書き物などは、もう少しだけ時間がある。移動できる仕事は移動させて、師走ムードで時間を吸い取られないようにしないようにしないと。ああでも、片付けには時間をかけたいタイプなのだけど。 あわただしいけど、冷静に行こうと思う29日。 さてさてどうなることやら。