4 ans, le monde des garcons. …ふらんすごできめてみた。 今日は療養と妊婦ケアもかねて自宅作業。 作業といっても机上整理とかHDD整理とか。 14時から息子が学校の友人Tonyの誕生日に呼ばれてるので、連れて行く。 Tonyの家は、学校のさらに向こう。 さっきまでプレゼントとカード作ってご機嫌だったのに、 学校に向けて歩き始めたとたん 『学校行くの?もう疲れた』 と登校拒否モード。 いーや、きょうは水曜日だから学校は無いよ! Tonyの家に行くんだよ!プレゼント持って!となだめて歩く。 息子は最近、本当に学校が嫌いらしい。 細かいことは書かないが、わかるような気がする。 まあでもあと2週間で学年も終わりだから頑張れ。 世の中、どうにもならないこともたくさんあるんだから。 Tonyの家は、エレベータの無い団地の4階。 こりゃ妊婦にはきつかろう、と思いつつ登っていくと、Tonyが出迎え。現れるなり 「おうNaru、よくきたな、さああがれや!」 …と、かなりの少年フランス語で招き入れるTony。 (何故だかわからないが、イントネーションや細かい活用で少年らしいフランス語、という聞こえ方をする。イナカっぽいフランス語とも言うのかもしれないが) 『こんにちわ、誕生日おめでとう!呼んでくれてありがとう』 とか挨拶してたら、Tonyは 「プレゼントくれくれ」 という感じ。まあ4歳だから仕方ないか。 息子、きれいにラッピングしたプレゼントとカードを渡す。 こんなかわいいもんを作ってきた子はいないっぽいぞ。 「あとで息子を迎えに来ます」 という感じで一旦、帰宅。 初夏で熱く焦げたアスファルトをてくてく歩きながら、 ああもう、ネイティブで4歳にもなれば日本でもフランスでもあれぐらいの少年ぽい喋りはするだろうなあ。 などと考えつつ近所に新しくできた大規模商店を偵察しつつ、あっという間にお迎えの時間。 お迎えに行くと、Tonyはけっこうしっかりしたモデルガンをもって、友達の頭を撃ち抜いていた。もちろん弾は入ってないけど。そして子供部屋は…カタストロフ。 面積に平らに置いたら埋め尽くされそうな量の玩具が、その4倍ぐらい堆積している。なんじゃこりゃ。帽子を持ってきたはずなんだが探しようが無い。ってゆかTonyの親、何も見てない。息子が命の次に大事にしているペンギンさんの存在も知らないし。 ま、いいか。息子の友達だしな。 さっさとずらかろう、とお礼を言って去る。 息子、頭100%フランス語。よく喋る。 しかもかなりの少年フランス語。流暢だ。 買い物して帰ってきて、ご飯つくる。 特製ガレット。 初めて買ったブランドのガレット皮がちょっとしょっぱくて失敗したかな、とおもったんだけど、やっぱり失敗だったかも。 …というか、それ以前に息子がダメ息子になって帰ってきた。 食わず嫌い、好き嫌いだらけ、食べるといって食べない、フォークとナイフが逆。上下も逆。ヒジついて、ふんぞり返って全然食べない。食べないから冷める→余計不味くなって食べない。 その後寝かせるまで、きかんぼう100%。 自分が悪いのわかってても、絶対あやまらないし。 思うに少年化が進んでる。 これはとめられないことなんだけど。 かわいい3歳の息子、 両親の宝物の息子は、 もう帰ってこないかもしれない。 まあでもそれはしょうがないこと なんだけど、 方向だけは見誤っちゃいかんぞ、と思う。 特に友達ね。 おもろい友達、刺激になる友達。 それは本当に友達なのか。 仲間、同僚にすぎない、のかもしれないけど、 気がつけば、流される、影響も大きい。 それ自体は親が入り込むべきではないのだけど 調子に乗って大怪我したり、 あっさり突き放されたり、 子供の世界って、時に残酷だ。 あと父親。父親道もむずかしい。 この国のモダンな父親は、本当に甘い。 「PapaGateux」(ケーキみたいに甘い父親)なんて言葉もある。 日本では考えられないことだけど、実際、甘い父親ってのは限りが無い。 自分も試してみたが「厳しい父親」に際限が無いように、食べたら虫歯になりそうなぐらい「甘い父親」も際限が無い。 幼児が少年になる過程で、父親は「よき遊び相手・友達的な存在」から、より父親にシフトしていかなければならないんだと思う。 どうやったらいいのか、皆目見当がつかないが。 とりあえず、彼は「少年の世界」を持ち始めた。 それを尊重し、距離を置くところからはじめないと、先に進めないように思う。 父親って、まじめにやると、本当に大変だ。