ホントにもう誰かのためのボランティアってのは美しくて泥臭いくてお金にならない仕事なのです。しかもそれのせいで自分の仕事が停滞したり、それを指摘されたり、休む暇が無くなって家族と不和になったりすると泣けてきます。

でもその忙しさに感けてBlogすら書かなかったりすると、「もう思い出したくない過去の出来事」としてアーカイブ行き(Gmailのアレね)です。

なので、書けるときに少しでも書いておこうと思います。

青木くんのおかげで、長年の要望であったIVRCの英語ページが出来上がりました。 http://ivrc.net/en/

もう、今年も半分あきらめていたのですが…ファイナル前に公開されてよかったです。今年公開されなかったら、勝手にポータル立ち上げてしまうところでしたよ。 訳の品質についてはコメントがあればお知らせください(私が訳したんじゃないページがほとんどですので過去の用語と統一が取れていないところもあります)。

実は去年からの活動ですが、Wikiにアーカイブされていたりもしますし。 http://ivrc.net/arc/

で、「IVRC国際化担当委員のお仕事」なのですが、ざっくり言うとこんな感じでしょうか。

・IVRCの国際化 ・フランス学生の旅行準備 ・日本学生の遠征サポート ・BoFの開催など対外活動 ・その他すべての国際化に関わる雑用すべて

なんかもう、この時点で疲れてきましたが、2-3月と9-10月ごろをピークに、旅行代理店みたいなことになってしまうわけです。しかも大学院生が中心とはいえ、参加学生のほとんどは「海外旅行、初めてです(ワクワク)」という感じの方が多いのです。さらにいうと公式招聘が各年3名なのに、いつも10名とかそれ以上になってくることが多いのです。大学の先生やお役所の人までついてくることだってありますし。

旅行準備自身はそれほど大変なことじゃないんですよね、実際。 問題なのは、学生自身の身の上やチームワークがバラバラなときがあるってこと。最初のころはわかりませんでしたけど、フランスの学生(先生も含めて)は夏休みや週末になると本当にメールとか見ませんし、見ないだけでなくて「ネットにアクセスできません」ということも多々あるわけです。これは言い訳じゃなくて、本当にそうだったりするわけで。

チームワークのほうは、良いときと悪いときが極端ですね。これは日本人も同じかもしれないけど。よく「フランス人は自己中心的」なんてステレオタイプが語られることがありますが、それは東京にいるフランス人の一部がそういうキャラなのであって、基本的にフランス人はチームで動くのは得意なはずです。たしかに個も重んじますし、日本社会によくある軍隊式の管理は全く受け付けてくれませんけど。

まあそれはそうとして、「大量の翻訳」というのも仕事の大きな部分をしめます。日本語・英語・フランス語のメールを1日に30件ぐらいは「送信」することになります(送受信じゃないです)。

はっきり言ってメールボックスがパンクするのでこの仕事の仕方は変えたいです。今年はGoogle Docsのおかげでかなり楽になったと思いますが。

あとは自分のWikiね。これが無いと自分でも管理しきれないぐらい。 http://akihiko.shirai.as/modules/bwiki/index.php?IVRC2006

で、どういうものを訳しているかというと、今日は学生の作品紹介とか自己紹介ですね。いままでフランス人学生に英語で書かせたものをそのまま使っていたんですが、日本人の一般のお客さんにはフランス人英語は難しすぎるわけで、これでは交流したといってもすれ違っている可能性もありますし、懇親会のときのちょっとしたネタになればと思って訳しています。

Projet REVES REVES -夢-

「リアリティとバーチャルの共生」 「バーチャルとリアリティの境界世界へ」 このプロジェクトはESIEAウエスト(電子機械情報処理高等大)3年次の4人の学生によって、驚きの世界を実現するために、700時間をかけて制作されました。

REVESとは?プロジェクトREVES(フランス語で”夢”)は、主プレイヤーはUFOをコントロールして物体に当たったときの衝撃を感じることができるという革新性を持ったインタラクティブな遊びです。ゲームのゴールは、UFOを破壊する敵を避けながら、バーチャル蝶のクローンを作ることです。プレイヤーには蝶をプレスして、他の蝶を作り出すたびにポイントが入ります。同時に、周りで見ている人も、実際の物体や手でUFOをブロックすることによって、参加者となることができます。

どうやって動いているの? ハプティックシステムには、Webcamが検出した実際の物体が、接触したときにプレイヤーに衝撃を与える役割があります。ソフトウェアは障害物との接触や敵や他のオブジェクト、蝶などを動かす計算をしています。

いま、REVES(夢)の世界に入り込むことができます!

Alexis ZERROUG アレクシス・ゼオルグ  オハヨーゴザイマス!私の名前はアレクシス・ゼオログ、22歳のESIEA所属のフランス学生です。去年、私はLaval Virtualに自分の友人と参加したくて、新しいバーチャルリアリティ企画を作るチームを立ち上げました。フィードバックを使った、新しくて面白いアプリケーションを発明したかったんですよ。私の夢のひとつは日本に行って、訪問して、もっと文化を知ったり、新しい人に出会いたいということです。この夢は IVRCと共に現実にものになりますね。それから、自分の経験を高めるために、日本でバーチャルリアリティ関係の仕事を探したいですね。IVRCでお会いしましょう。

Benoît MALABRY ベヌワ・マラブリ こんにちは日本!私の名前はベヌワ・マラブリ。いまはフランスESIEAの学生です。コンピュータサイエンスと電子科学をちょっと(ほんと少しね)を学んでます。このプロジェクトは私の友達と、実際の企画を通した経験と技術の向上を成し遂げたものでした。自然と人との関係を作るのがすきです、夢は人生において幸せになること、ガールフレンドのAnaisと自分の仕事。航空機産業、たとえばシミュレータ関係で働きたいと考えています。私は貴方の国を発見して、自分のプロジェクトを見せることができて本当に幸せです。『また会いましょう』!

Franck HERNOUX フランク・エルヌ 22歳のESIEA4年生です。バーチャルリアリティと新しい技術にとっても興味があります。将来はこの関係の仕事をしたいですね。 このプロジェクトには、大志があって、関わるに値する価値があると思ったので参加しました。

Emmanuel JARDIN エマニュエル・ジャルダン 私は21歳、ラバルにあるESIEAウエストの4年生であります。 映画といたるところの音楽がすきですね、そう、日本だと「Yatta」が好きですね(訳注:「葉っぱ隊」)。私、これ2年前に見つけたんだけど、今まで見たものの中で一番笑えるよ。 REVESプロジェクトは去年、アレクシスが提案したところから始まったんだ。バーチャルリアリティに興味があったので即決しましたよ。 VR関係で働くのは好きで、プログラミングは真の趣味ですねえ。将来はバーチャルリアリティのプロジェクトで働きたいです。 日本訪問は世界の技術を発見するための最高の機会です。

Virtual Scooter

交通マナーの低下から、免許を失うドライバーが増えています。また免許の再取得の困難さから、スクーターに乗り換える若者も増えています。このプロジェクトはそういったスクーターの運転マナー向上を目的に作られました。実際のスクーターに乗り、ヘルメットに装着されたHMDを使い、バイクを運転します。グラフィックスは非常に精緻に作りこまれた実際の市街地で、自由に走行することができます。しかしオペレータはタッチパネルを使っていつでも、人や車の飛び出しといった事故の要素を作り出すことができます。もし、あなたがVirtual Scooterの中で事故を起こすと…陰惨な事故後の映像がHMD全面に映し出されます…もう、事故なんてこりごりだ、安全運転をしなくては…そういった心理的な影響を与えることもVirtual Scooterの狙いでもあります。

Alexandre BOURSIER アレクサンドル・ブーシエ 押忍!私は「アレクサンドル・ブーシエ」です。まあでも「アレックス(AleX)」って呼んでください。23歳のフランス人。バーチャルスクーターとか、ビデオゲームの類とか、いくつかの3Dリアルタイム企画を開発してきました。最近はMZONE Studioというフランスのビデオゲームの会社で、6ヶ月インターンシップをしてました。私は誠実で、自然体で、正直で、人生にもっと詩情をもりこみたいと思っています。私はいつも、いろいろ考えてる。でスポーツ(ジョギング、柔道、バイク)をする。よく頭が回るからね。柔道と柔術は大会レベルですよ。いま黒帯一段。ゲームはアマチュアだけどね。 お気に入りといえば「Final Fantasy 7」でしょう!マンガも大好き。Naruto、Bleach、ハンター×ハンター、銃夢、Blame、るろうに剣心、Blue Genderなどなど…。絵描き、デジタルドローイング、ビデオゲームと、デジタルインタラクティブ作品制作も心躍る。インスピレーションはいろんなところからくるよ、マンガ、映画、美しい風景、旅行…。沢山アイディアがあるクリエイティブな人間で、人生における経験(いいことと悪いこと両方)が、自分を知恵(wisdom)に近づけてる。いま、バーチャルリアリティに関する学習が終わったので、ジル・ヴァンヘレゼレと、VR作品を作る制作会社を立ち上げる準備をしているんだ。

Alexandre EL AYOUBI アレクサンドル・エルアヨビ アレックスはNarutoとハッキングが大好きなシニカルやさん。 根はやさしい青年です。

Didier DESMANGLES ディジェ・デマングル ディッジェはIVRC14年の歴史において、初めての西インド諸島(アメリカ大陸の東)からの参加者です。 フランス・ラバルのMNRVに留学生として在籍中、バーチャルスクーター開発の中心的役割を果たしました。日本の空手や合気道も大好きです。

Gill VAN HERZELE ジル・ヴァンヘレゼレ  どうも、自分はジル・ヴァンヘレゼレ。23歳、ブリュッセルから来たベルギー人。いま、インターンシップでJAISTの宮田研に在籍しています。バーチャルリアリティ工学の学位を取得しているところで、ここ数年は、まったく興味深いことばかり。自分の理解とともに、全く新しい世界について学んでいます。最終的に、自分が挑戦して、プロフェッショナルで面白く、自分自身がまっとうできる何かを見つけたような感じがしています。  バーチャルリアルティは、コンピュータグラフィックスと電子技術、それからそれと同じぐらい多くのほかの分野の知識を結合させた分野です。  ひとつを可能にすることで、人間の心に、自身の開発が可能になる、イマジネーション、創造性、楽しみ、知識と論理的思考の可能性、すべてが一緒にやってきます。  自分が創造する理由、そして自分の夢は、いま手をとって歩き出しています。このフィールドで跳ぶことは、自分をプロフェッショナルなレベルで自分を満足させてくれます。いつも新しいことを学び、同じぐらい新しくよりよいプロジェクトを生み出すために過去の知識を活用します。そして自分の個人的なレベルを全うし、自分自身を開発することが可能になります。仕事が日々の楽しみになるように。そして最終的には、プロフェッショナルな人生と個人的な生活、双方において、お互い、そして自分をよりよくする人へと開発できるよう奮い立たせるんだ。  今、自分は日本にいる。いくつかのプロジェクトのためにがんばっている。ボリュームレンダリングの実装とバーチャルスクーターのインタフェース再開発、それと同じぐらい2006年11月のIVRCファイナルのためのプロトタイプ構築もね。

Sylvain PELLAN シルヴァン・ペラン 年齢:21歳 現在:「Artefacto」という会社で3DCGアーティストをしてます 夢:たくさん旅行して、楽しんで、大きいゲーム会社ででっかい成功を収めることかな。 どうしてこのプロジェクトに参加したの?:これはすごいアイディアだと思ったから。で、短い時間で行う積み上げ仕事みたいな、順を追って構築するでかい挑戦はまさに自分の望むところだったし。 もっと安全に道路を運転することで人々を助ける、ってアイディアはホント重要なことだよ。このプロジェクトは技術もたくさん必要で、この業界で働きたい僕にとって、いいトレーニングになったと思う。

Florent SUEUR フロロン・スール どうも、私の名前はフロロン・スール、ニックネームはyaf、21歳のリアルタイム3Dを専門にするフランス人学生です。 実際には今、私はパリ(エッフェル塔とかシャンゼリゼとかサクレクール寺院とかがある…)に住んでます、でパリ第八大学に在籍しています。ここはいけてますよ。 私の「夢の国・日本」にいって、自分のプロジェクトを発表できることになってホントにうれしいです。バーチャルスクーター、みんながIVRCで試してくれることを期待します。日本でお会いしましょう。

Jean-Christophe RIOUAL (まだ原稿もらってない…こまったな…とおもったら今届いた)

そんなわけで自己紹介といっても、詩的で高度な作文が要求されたり、文体に合わせた訳をしたりと結構大変。 日本語的に推敲してないので変なところがあったらご指摘いただきたいぐらいです。

あー、Blog書いたらすこしムラムラしてたのがすっきりした。 今日は柔道いけるかなあ…。