冬です。冬がやってきました。 太陽があがらない、湿度の高い、いやな季節がやってきました。 現在、家族全員風邪気味なのですが、先週末の劇忙しい状態が月曜まで抜けきらず、私も軽く風邪をひいてしまいました。 とはいえ昨日はやけにさえていて、IVRC学生の旅行準備の雑用に加えて、机上整理、ミーティング2本、新企画の企画書1本書き上げる…といったがんばり具合だったのですが、体力とモチベーションにはよくなかったようです。 というわけで今日は、特にミーティングが無いので、家でおとなしくメールの整理でもしてすごすことに決めました。 (といってもついに、受信ボックスがSPAM除いて1万メールに達したので、これも激しく欝ですが…) 週末の出来事など、面白いことがいろいろあるのですが、しばらくmixiと日記を休む、かもしれません。決して死んだわけではないはずですのでご心配なく。たまにBlogを覗きに来て下さいね。 ところで日本は10月新番組が面白いことになってますね。 嫁が一生懸命録画してくれています、全部は見れませんが…。 あとTVではないですが、個人的にお勧めしたいのが「痴漢男」の漫画版ですね。 http://passionate1842.web.infoseek.co.jp/manga.htm 「いまさら痴漢男かよ!」とか言われてしまいそうですが、漫画版。なんだかすごいクオリティの高い漫画作品としてWebに日々、連載されています。ちょうど今、痴漢→関西の告白シーンでいいところです(…が最終更新まで読んでしまうと、続きが無いのでこの後どうなるのか、とっても気になります…)。また原作の2chスレはできるだけ読まないようにするのが楽しむコツではないかと思います。時間の無い人は、完結してから一気に読むといいかもしれません。 このところ、ネットや引きこもりをキーワードにした恋愛ドラマについて気になることがあったのでまとめておきます。 「痴漢男」については、 とにかく保身に走ってしまう主人公「痴漢」が、たまらなくもどかしくもあります。 もしこの作品を読んで「あー俺も」という人がいたら、後ろから蹴り飛ばして「男とは何か」を2MBほど語ってやりたいと思いますし(なので本スレには危なくて近寄れない)。 普段、ギャルゲーばかりやっていると、本当に自分がモテたときに、3択以外の選択肢が浮かばない…というステレオタイプもあるとおもいますが、私はそうは思いません。 ギャルゲーを擁護するつもりも全くありませんが。 ★正確には痴漢さんは脳内では選択肢ですが、実際には携帯や2chを通して、高度に言語化していたので、「選択肢アドベンチャー以前のギャルゲー」に近いことをやっていたという表現もできますね。 いずれにせよ、男も女も、人生において「激烈にモテる瞬間」というのは一生に1回ぐらいはくるそうです。そういったときに、二兎を追ったり、自分と向き合わなかったり、不誠実な行動をしたりすると、一生後悔することになるともよく言われます。 個人的には「ネットに書いて相談する」とかいうのも不誠実な行動に当たるような気もしないでもないです(「痴漢」さんが訴えられた、というのは嘘ニュースらしいですけど)。 しかしこの場合、女性同士の相談(ファミレスのバイト仲間である相手の女子3人には彼の行動は筒抜け)というのは不誠実にあたらないのもポイントなのですが、それは男と女のソーシャリティの違いということで認めなければなりません。 しかし女性のよく言う「男らしい」とはいったい何なんでしょうね。最近は。 肉体とか社会的地位とか「古典的な男性的な要素」は現代社会では徹底的に否定されていますからねえ。 ところで20世紀的な青春恋愛ドラマ(ノンフィクションも含めて…)だと、「同級生の友人」というのが重要なポイントで、主人公と同じ年齢で、違った価値観で相談に乗ってくれたり、尻を蹴っ飛ばしてくれたりします。さらに一歩間違えると、友人に彼女を寝取られてたりするのもポイントです。ギャルゲーには滅多なことでは「男として語り合える、男の友人」は出てきませんから(コアなやつは知りませんけど…)、相談した挙句に「私、実は友人くんと付き合ってるの…」なんて欝気味なバットエンドも出しづらいですよね。まあそういう意味ではVIPPERに反射的に相談してしまう、という行動もわからないでもないです。 しかし、心底腹を割って相談できるような友人も作れない人間が、恋愛なんてできるんだろうか?という気もしないでもないです。できる・できない、だったらできるんでしょうけど、涙ボロボロ流して人の痛みが共有できるぐらいにならないと、難しい気がします。 似たような話でフィクションですが、「N・H・Kにようこそ!」も引きこもり男性が主人公ですね。これは痴漢さんのような半引きこもりではなく、真性ひきこもりですけど。個人的にはこの作品は娯楽としては結構な問題作だとは思います。自分だったら、主人公は「引きこもりの腐女子」で、「ありえないほど美形の白馬に乗った王子(たち)」が、オタク・引きこもりから更正させてくれる…という、真逆設定が楽しいのではないかと思います。想像力が豊かな彼女の妄想は見ていて楽しいですし、その妄想が逆に超保身に走らせてしまうかと思えば、逆に超大胆な行動も行うという…。望んでいたシチュエーションが目の前に与えられたとき、現代人はどうするか? 男性のオタク・引きこもりは、電車男などを筆頭に様々なメディアで取り扱われ、逆行を浴び、カテゴリとして成立しているわけですが、未婚女性の分類のうち、「働きマン」(こちらも10月新番組ですね…)以外の「結構な割合」を占める、「腐女子の皆さん」や、地味な女子学生、家事手伝いだけど手伝ってない「潜在引きこもり女性」の精神構造を見事に描いた作品というのはまだまだ多くは無いと思います。 (マーケティング的にはドラマ視聴層と、かなり近いところがあるんでしょうし、ヒットする可能性は高いと思うのですが) いずれにせよ、20代前半の青年そして女子というのは、年齢としては成人ですが、まだまだ精神的には不安定で、打算的にはできないことが沢山あります。 ドラマや小説、漫画やギャルゲーのような「完璧な恋愛」なんて存在しないのが現実です。 だからこその恋愛であり、事故であり、ドラマであり、涙なのですけれど。 該当する世代の若い人たちは、その一つ一つを、脳内想像ではなくて、恐れることなく、時には理性的に、時には本能に従い、体験していって欲しいと思うのです。 また、20代後半や30代であっても同じです、経験しそびれただけであって「年甲斐もなく」ということではないと思うのです。 (歳をとるにつれ、失敗に対するダメージが大きくなるのは事実ですが、恐れても何も始まりません) 出会いも「痴漢男」の例を挙げるまでもなく『探す努力をしていない』のであって、存在しないのではないと思います。 ポイントは「失敗から何も学ばない」のが問題なのです。 恋愛だけではありませんが、人は傷つき、痛みを感じます。その「痛みが何なのか」を、自分と向き合い、そして相手にフィードバックさせることが大切です。 決して、自分が相手に対する「好きだ」とか「素敵だ」とか「かっこいい」とか『嫌われるかもしれない』という気持ちを盾に、相手に何かを言うことを躊躇してはならないと思います。 自分自身、結婚生活、夫婦円満道をここ数年きちんと続けていますが、そのポイントとして 少なくとも「嘘がつける相手」とはうまくいかない、と書いておくことにします。 相手を気遣いすぎて、ストレスを溜め込んだり、言葉の裏にあることを読めないと、本当に疲れますしすれちがいます。 ここでタイトルの「引きこもり恋愛」に話を戻しますが、 引きこもる人は大きく分けて2種類いて、「逃げ癖がついている人」と「めんどくさい人」がいると思います。 めんどくさい人、というのは人間関係に疲れたり「必要以上に他人に接点を持って傷つきたくない」という明確な理由があるので、恋愛や仕事、それから創作活動など、一生懸命になれることに出会いさえすれば、引きこもる理由はどこにもなくなると思います(インドアの遊びに熱中するのはお勧めしませんが)。前者の「逃げ癖がついている人」というのは、FFでいえば「とんずら」とか「最低レベルクリア」に燃えている人です。すべての戦闘をどんな方法を用いても回避することに一生懸命。そういう人は恋愛には向いていません。気持ちを切り替えて、パーティに、「ダメージを受けないとレベルが上がらない人」を混ぜていくべきだと思います。 というわけで、しばらくネット落ちします。 すぐ戻ってくるかもしれませんが。