★SIGGRAPH渡航の忙しい合間にBlog書いているわけなんですが、珍しく事故で書きかけのエントリーを消失してしまいました…。以下、再筆版。 — 【あらすじ】 先日のファミ通20周年記念企画の「未来のゲーム技術」は、実際には記念企画で収まりきらないぐらいの取材量があって、担当編集さんのふるやさんも『これはぜひ連載にもっていきたい』と切望していたのでした。 http://ameblo.jp/akihiko/entry-10014198124.html そんなこともあって、今週発売の号から不定期連載として「ゲームの未来を捜せ!」という企画が始まることになりました。 で、記念すべき第一回はナンジャタウンの新アトラクション『若返りの秘宝』。 例のバンダイナムコHDと日立の連携というニュースが発表されていたネタの実用化とおもわれます。 http://ameblo.jp/akihiko/entry-10013674896.html ■若返りの秘宝 http://www.walkerplus.com/topics/nanja/new02/index.html http://www.namco.co.jp/press/release/01/20060608.pdf ところで、このナムコの報道関係資料とされているPDFは、まるで社内の「見開き企画書」の書式とそっくりですね。いろいろ勉強になります。 IVRC学生とか、就職活動学生とかはよく研究したほうがいいと思いますよ、短くて、それでいて遊びが想像できるアトラクション企画書の書き方、というのはなかなか見れるものではありませんので。 肌年齢なども、デパートの1Fなら化粧品セールスの武器ですが、サンシャインシティではエンタテイメントアトラクションになるんですねえ…。 さて、詳しい記事の内容は週刊ファミ通p.16-17をご参照というわけなんですが、 今回は光トポグラフィによる脳の活動度の測定が中心に記事が書かれています。 ★光トポグラフィについてはすでにここにまとめておきましたのでご参照。 「脳トレ」を測る研究 http://ameblo.jp/akihiko/entry-10008645172.html まあ川島教授は光トポ1台(たしか2億円ぐらい)であれだけのメガヒットを生み出したわけですが、 http://eg.nttpub.co.jp/ranking.html コアテクノロジーである光トポの開発もとの日立さんとすればそれは面白くないですよね。 バンダイナムコHDと組みたい気持ちもよくわかります。 で、「前頭葉のほこら」なわけですが、ファミ通記事でよく見ると赤外線プローブが1個しかありません。 つまり前頭葉の活性状態(血中ヘモグロビン量)だけに注目しているってことですね。 これは医療機器としての製品ではなく、エンタテイメントですから賢い選択だと思います。 日立としても、コアテクノロジーの製品化技術として、よい経験をしていると思います。 また記事中でも日立の佐藤氏は「誤解しないでいただきたいのは(略)脳のよしあしを測る技術ではない」と言及しております。 こうやって市民層の誤解を口をすっぱくして唱えていかないと、いつかは「浄水器ビジネス」になってしまいますよね。 それはそうと、ナムコ佐々木氏の「究極のコントローラが実現できる」の囲み記事はどうでしょうかね? 脳トレ系のゲームを遊ぶことで脳の活動に変化が現れるのは、よい意味での追試として評価できますが、 インターフェイスとして使うためには血流→分析までの時間分解能をあげないとね。 まあこの辺は雑談とライターさんの推測で書いている部分ではあるわけなんですけれども。 ところで、この不定期連載はネタを募集しております。 「我こそは!!」という技術やエンタテイメント実用例をお持ちのかたはぜひご連絡を。