「xoopsマニア」というxoops開発者にも有名なxoopsサイトがある。 http://hypweb.net/xoops/ このサイトの管理者の方は、xoops開発コミュニティの中でも比較的積極的に参加している人で、wikiモジュールpukiwikiの配布開発元でもある。 それがなぜ「青少年健全育成」なのかというと、この人が開発しているpukiwikiの「自由帳」にある。 最初はamazonぐらいだったのだが、お絵かき掲示板とか、google検索キーワードとか、為替情報の更新だとか、付箋紙とか、チャットだとか、有名人のキーワード自動生成とか…なんだか機能的にも絵的にもものすごいんだけど、一番ものすごいのは客層だ。 おそらく最初はお絵かき掲示板に小中学生のガッシュの似顔絵とかが集まってきていたのが最初だったと思う。pukiwikiモジュールの更新がないなあ…と探していたので良く覚えている。とにかくこの手の玄人好みのハッカーサイトの客層と相反する厨房…いや小中学生が多いのだ。 で、気がつけば最近私のGoogleデスクトップに余計なアラートが鳴るようになってくる…。 「赤西仁くんラブ!!」 はあ?赤西って誰?? 「こんにちゎ中二です・チャ彼募集中!」 はあ?チャ彼って何??茶のみ友達?? なるほど「チャット彼氏」ですか。 最近はリアル恋愛よりもバーチャル恋愛が先に来るわけですね。 で、正体はこれである。 (Googleデスクトップ等の自動RSS収集はきっといたほうが良いです) http://hypweb.net/xoops/modules/pukiwiki/1188.html これも管理者提供の新機能だろうか。 「気になる有名人は?」というテキストボックスに名前を入れると、次々にpukiwikiにその名前のページが自動生成され、Amazonへのリンクとか、Google検索結果とか、wikipediaのリンク、それからBBSやチャットまで自動生成される。さらにこれはpukiwikiの元からの機能だけど、RSSフィードも生成されるので、Googleデスクトップが自動で更新を通知するようになってしまった、ということだ(もちろん設定すれば消える)。 xoopsはもとからサイト検索エンジン最適化に適したCMSなのだけど、開発者向けサイト→小中学生の下手絵掲載所→小学生高学年~中学生の無料出会い系サイトになるまではほんの数ヶ月の出来事だった。唖然。 別に利用している小学生たちは何の悪気もないんだと思う。 単に欲望のままに好きな芸能人の名前を検索し、会話も成立せずに煽りあい、そしてなんだかよくわからないけど出会いを求めてみる…。 管理者としても別に、何か意図して青少年の乱れた行為を助長しているわけではなくて、開発したモジュールを試しつつ放置していたらこうなったという…(と思いたい)。 しかも最近になってやっとpukiwikiも更新されたし。 pukiwikiもxoopsも無料なので、こういう「育て方だけでこうなった」という恐ろしいサイトがたくさん増えていくのは確実。 というか以前にも少し触れたけど、最近xoopsサイト管理者に中高生が増えているのが気になる…まあ確かにこれだけ本が出てて簡単なら中学生にだってできるわけだけど。 アマチュア無線にだって免許と試験があるのに、サイト立ち上げてSPAM発信するのに何の免許もいらないってどういうことだよ、と思うんですよね…あと最近mixiも何故か女子中高生が増えてるし…初心者はマイミクさんも同じクラスの子ぐらいしかいないんだけど、その寂しさからか、地域系コミュとかで「自らストーカーに会いたいのですか君は!」というような書き込みも平気でしているしな…。 そこへこんなニュース。 「ITのマナー、子どもから徹底——政府、指導資料に目標」(日経) http://it.nikkei.co.jp/security/news/index.aspx?i=2006011406854ca …がんばってくれ…日本政府。