mixiにシードルコミュがあるのだが、全然情報が集まってこないので、業を煮やしてまとめてみたものを再掲。 シードルは日本で言えばビールや酎ハイのように安くて気軽に飲めるアルコールだと思います。 正直なところ私はワインよりもシードルが好きかもしれません。 価格としてはこんなもんです http://www.buffetgourmand.com/catalog/index.php?nav=p&pid=&cPath=73_112 (このサイトはちょっと高いかも) いちいち飲むたびに調べているのですが、有名なブランドでもWebサイトがないのは珍しくないみたいです。 シードル販売者組合?英語あり http://www.csrsa.com/us/home.html たとえばけっこう整備されているケリサックのサイトを使って紹介してみます。 http://www.kerisac.fr/ 素人なので間違ってたら指摘して欲しいのですが、選び方としては ・アルコール度数  甘口で3%程度、辛口で5%のものが多いようです。 ・douxかbrutか?  「甘口か辛口か」なんですが、日本人の感覚だと「瓶ビールか、ジョッキ生か」とか「非加熱か生酒か」という感じでしょうか。  douxはフルーティで、アルコール度数も3%程度であることがあり、食前酒でライトに飲む&お酒の苦手な女性などであればお勧め。  私はbrutが好きです。これを素焼きの陶器で野卑に飲むのがスキ。なんともいえない臭さがあって、そば粉のガレットとあいます。  どちらも食前に冷やして飲むようですが、brutは特に冷えてなくてもうまいです。 ・75clか25clか  douxで250mlは本当にジュース感覚の食前酒ですね。  空けると炭酸が抜けてしまいますので、飲みきれるなら75clで。だいたい2-3人いれば普通にあきますね。人にもよりますが炭酸と糖分があるので一人ではきついでしょう。 ・リンゴかそれ以外か  葡萄だとかポワール(洋ナシ)だとかもあります。  日本にもリンゴの種類は沢山ありますが、こちらも数多いです(ジュース用は小さい)。ただし南仏のほうはジュースにしてもシードルはつくらないようで、やはりブルターニュ地方が盛んであるようです。 ・工業的かどうか  実はコンビニやスーパーで売っているシードルはほとんどが工業的な製品で、買いやすくて安いけど、味はイマイチです。douxはともかくbrutになると、特に甘さや香り、コクの違いが出てきます。個人の好みによると思いますが決定的な差は保存料ではないかとおもいます。経験則ですがカラー印刷の安っぽいラベルは、工業的なものであることが多いです。不味い!とおもったものはときどきあります。パリのスーパーで買ったものでしたが、炭酸がやたらと強かったのを覚えています(リンゴジュースに香料とアルコールと炭酸を入れたような味)。単色紙ラベルのものは自家製・自家流通であることが多いです。ただしクセが強いので、美味しいかどうかはわかりません。ケリサックにもあるようですが、traditonalとあるのは古来からの樽発酵100%のものかもしれません。スーパーでは売ってません。 ・AB(Bio、有機農法)かどうか?  もし緑色の文字で「AB」とかいてあるものがあったらぜひ試してみてください! このマーク http://www.agriculture.gouv.fr/spip/ressources.themes.alimentationconsommation.signesdequalite.lacertificationdumodedeproductionbiologique_r176.html 簡単に言うと「有機農法認定済」ということです。 シードルの原料はリンゴですから、やはり有機で旨いリンゴであればシードルも旨いです。douxからすでに「これ、リンゴなの??」という旨いシードルに当たることがあります。でも値段は75clで4Euroぐらいから。高いものでも10Euroぐらいですね(飲んだことないです)。Bio屋(健康食品店のようなもの)で入手可能です。 ・補足  農家ではカルバドスを作っているようです。シードルは量の割りに値段も安いですし、何年ももつものではないでしょうから。 ・ニッカのシードル  日本のリンゴは日本人の舌に合うように改良されていますから、きっと美味しいとおもいます。アサヒビールと合併したおかげで、ニッカもいろいろ商品を開発し続けているようですね。なんで色が付いてたり、透明だったりするのかわかりませんが、おいしそうかも。誰か試してみて。  http://www.asahibeer.co.jp/products/wine/nikka/   そんなところかなあ。 ちなみに東京のマニアックな酒販店でも時々フランスのシードルが手に入るそうですよ。