日本とフランスの「時差」というのは公式では8時間(今の時期)とされているのだが、ことポップカルチャーについては6~8年程度の時差があるのではないかと測定している(経験)。 悪く言えば「遅れている」ということなのだが、よく言えば、未来の予測が可能ともいえる。また日本ではとっくに飽きられているような面白いものが、こちらで根深く市民権を得ていたりするので、逆に損をしているのは開発ばかりして利益を得る側にいない日本人かもしれない。 たとえば先週末は「DOMINO DAY」というテレビの特番をやっていた。 日本で99年ごろに流行っていたような番組で、ドミノを何十万個も並べて、最後に一気に倒して世界記録を打ち立てよう、というもの。 日本の99年ごろの小学生とかが涙しているような画が沢山流れてた。 で、フランスならではの味付けもあって、既にドミノが流れている番組中に代表の学生がドミノを追加する見せ場であるとか、その親が電話インタビューに答えたりとか、さらにその並べたドミノは仕掛けの入り口で詰まってしまい残念だったりとか、テーマ(御伽噺)にあわせて後ろで演劇してたり、ドミノしかけが砲撃してたり…と非常に派手な番組である。しかも、番組中にクイズが流れていてSMS(携帯のショートメッセージ)で視聴者も参加できる(おそらく投票時の小さいお金がTV局に流れる仕組み)。なお、クイズは「今回の参加者は何カ国?」という関係者なら知ってそうな内容。 自分がやってる仕事というのはまさにこのあたりのコンピュータエンタテイメントの輸出&再開発という作業なので「理由もなく日本で飽きられてしまった何か」がこの国で再燃する様を見るのは非常に面白い。 前置きはこの辺にしておいて話変わって、この手の「日本ではとっくに終わってる若者カルチャー」というのが突然、パリで人気になってたりするといういい例を紹介。 篠原ともえにパリっ子夢中!…仏でJ−POP祭に出演 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051121-00000030-sanspo-ent 篠原ともえパリ音楽祭出る 仏でブレーク中 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051121-00000011-sph-ent おいおい、パリで1日歌ったぐらいで「仏でブレーク中」はないだろう!と軽く突っ込みを入れつつも「ウルトラリラックス」などは篠原ともえが一番いい時期だったし、彼女の滅茶苦茶な日本語は、フランス人のオタク若者の日本語理解力にはちょうどいいぐらいかもしれない。真似しないで欲しいけど。 というかここんところフランス=暴動という日本人向けの報道イメージ中にこの手の健康的な?話題は救われる。 さらに6月のパリ音楽祭に呼ばれるとはかなりいい手ごたえである。ぜひフランス語版で歌って欲しいものだ。 にしても新曲「★遊FEVER★」(あそふぃーばー)はガッシュのエンディングに採用されてたのか…知らんかった。TV放映が始まれば一気にガッシュのほうも流行りそうな気配。まあでも自称「バトルアクション」だから採用はちょっと難しいかもしれないなあ。 一応フランスでの反応を調べるために検索してみた。 篠原ともえをもとから知ってたと思われるサイトもふくめて、面白そうなサイトを紹介。 多言語なファンサイト http://www.tsforever.com/ けっこう大きく紹介されてた http://www.orient-extreme.net/index.php?menu=musique⊂=actu&article=60 白塗り舞踏と同時公開だったらしい http://www.yamatonatto.com/ ルーズソックスや人形売ってる店でも紹介されてる http://www.kogaru.net/ サイトの名前もすごいがこのうそ臭い忍者フォントをどこで手に入れてくるのか… http://www.webotaku.com/pages/japon/news.php?id_news=5476 一応本人の公式ページも紹介 http://www.takeitag.co.jp/tomoe/ デジスタでの繋がりもあるし、2007年あたりはLavalの音楽祭に呼んでみるか…とか。