なんだかもー日本出張後半~帰国後がめちゃくちゃ忙しい上にネットに繋がってる絶対時間が少なかったうえに、第二秘書(事務サーバ)が急遽休暇を申請してきたりしてBlog書く時間が全くありませんでした。 さすがに1週間以上止まると「死んだか、ついに?」とか言われそうだし、そもそもセーヌサンドニでおきてる暴動が日本でやたらと報道されまくっていて帰国中の飛行機でNHK国際ニュースを見るにつれ「おいおい大丈夫かよフランス!」なんて気持ちになったりして他人事のように不安だったりしたわけなんですが、実際帰ってみるとなんともなく平穏そのものです。 おそらくネタに困った報道マンが一生懸命仕事しているのではないかと思われます。 まあ気をつけるに越したことはありません、事態の沈静化を祈るばかりではありますが。 以下大使館からのメールマガジンを引用しておきます。 — 平成17年11月8日 在留邦人の皆様へ                              在フランス日本国大使館            フランスで発生している騒擾事件について 1.10月27日パリ近郊で発生した車両放火等を伴う騒擾事件は、その後フランス各地の都市郊外でも発生しています。パリ圏においては、車両放火の発生件数は減少傾向にありますが、地方都市郊外では逆に増加傾向にあり、また、一部では散弾銃などの銃器が警察に向けて発砲されたとの報道もなされております。  これまでのところ、事件が発生しているのは移民が多く住む都市郊外の特定の地区においてであり、時間帯も夜間に限られ、基本的には都市中心部では発生していません。他方、パリ市内でも数箇所で車両放火事件が発生しましたが、散発的な事件と見られています。  今回の事件の背景となっている郊外の移民地区の問題はフランスでは以前から存在しており、決して新しい問題ではありません。移民及びその子孫が多く住む大都市郊外の一部特定地区は、様々な社会問題を抱え、治安上も問題視されている地区です。基本的には、騒擾事件は各都市郊外のこうした地区で発生しているものです。  車両放火事件についてみると、報道等によれば、今年だけでも既に約2万8千台が放火され、昨年大晦日には全国、一晩で333台の車両が放火されるなど、今回に限った現象ではありません。なお、フランスでは路上駐車が多いことも、車両放火事件の発生の一因と考えられます。 2.今回の一連の騒擾事件は大規模に組織化されているものではなく、少数の若者が、ゲリラ的、散発的に起こしているものであり、騒擾事件の発生している地区の平均的住民からも支持を受けていません。これは例えば1968年に学生、労働者が社会改革を訴えて当局と対立したような、政治的、社会的な運動であるというものではなく、「暴動」を起こしているといった事件でもありません。  すでに、事件の発端となったセーヌ サンドニ県リボリ ガルガン市の2名の死亡者の遺族も、地元のイスラム教徒連盟と合同で「平穏への復帰、暴力停止、市民感覚の保持」を訴えています。イスラム教指導者からも、「不良少年、暴力」への批判や、平穏への復帰を希望するなどのメッセージが出されています。このように、良識ある人々の間では、事態の鎮静化に向けた努力がなされております。     今回の一連の騒擾事件については、なお予断を許さない局面にあります。フランス当局はこれら事件の予防、取締りを強化し、犯人を多数検挙していますが、犯人側は携帯電話で連絡しあい、警戒の手薄な場所を狙って放火に及ぶなど、必ずしも完璧な予防措置を講じることができない事情にあり、また、パリから各地へ飛び火するなど、しばらくはこの事態が継続するものと思われます。しかし、地元住民の暴力反対の声、イスラム聖職者等の非難声明等にみられるように、青少年を主体とする犯行グループは社会から孤立しつつあり、徐々に鎮静化に向かうものと見られます。 3.在留邦人の皆様におかれましては、引き続き関連情報に注意を払うとともに、これらの地区には立ち入らない他、特にこれらの地区での夜間の外出は極力避けるようお勧めします。 また、騒擾事件に巻き込まれそうな場合には速やかにその場所を離れるようにしてください。  なお、11月8日、仏政府は夜間外出禁止令を可能とする政令を閣議決定しましたが、具体的適用地域、適用の態様については今後関係各県の地方長官(知事)が決定することとされていますので、この点についても関連情報に注意を払って下さい。 — …という感じです。 昨日も別便で大使館からメールが着たばっかりだったんですが、その内容も「犯罪の減少傾向」という内容で。「統計と実際の差異」という大使館担当者の面白いコメントも印象的でした。 まあ個人的には「数ヶ月前に引越し検討したけど移動しなくてよかったなあ」というところです。 確かに家賃が安くなるのは魅力ですが、郊外の安集合住宅というのはすなわち移民さんが沢山住んでるってことで、ご近所のアフリカ移民さんたちに「おう、若いの、これからデモ集会に行くんだけど一緒にどうだ?」とかいわれて『あうあう』言ってたらそれこそ危険なような気がします。 というか、そもそも仕事が高教育世帯なので、収入はともかく職業が知れたら若干身の危険も感じるわけです。 なおLaval自体は平和ですが、テレビのニュースではこの手の状況にしては珍しく、けっこうTF1などで長時間あつかってたりしますので、やはり予断は許さない状況なんでしょうねえ。