(わけあって中篇から公開します) というわけでmasafumi君と某都内の新テーマパークに行ったわけです。 そこは自分たち開発に絡んだテーマパークで、そのテーマがなんとも奇妙で「都会の珍獣館」。 えー、珍獣って何獣だよ…とか言いながらも自分らのアトラクションとはぜんぜん関係ないところを歩いていたんです。 いちおう屋外動物園みたいなつくりにはなっているんですが、さすが都内だけあって土地が狭い。パークの中心でぐるっと見回すとすべてのアトラクションが見えるぐらい狭い。 そこには「珍獣の珍獣」という水槽のようなガラス張りの展示エリアがあって、毛むくじゃらのマンモスみたいな生き物と、水もないのにふわふわと浮いている巨大くらげのような生き物が展示されてました。 「いや~水ないんだ、すごいねえあのクラゲ」とかいってふわふわとマンモスの近所を浮いているクラゲをボーっとみていたら、一瞬「くわッ」っと毛むくじゃらのなかから大きな口と、無数の三白眼が現れて、次の瞬間にはクラゲが一匹消えていた。 「あー、あれエサだったのかなあ、てゆかこんな展示にしてたら普通は喰われるよな」 とか言いながら、もう一匹ぐらいクラゲ食われないかな、とボーっと毛むくじゃらマンモスの頭らしき場所をずっとみてたんです。 『なんだか珍獣っていうより妖怪ですよね』とmasafumi君。 「そうだよなあ、これなんだっけ妖怪ほげほげ…」 でもなんだか都会の喧騒のど真ん中にこういうものがあると癒されるよなあ。 (後編につづく)