Adobe Acrobatは4.0Jから買ってない私。 というか学者やるにはこれで十分だし、TeXからPDF直接生成しているから、必要ない。 こういうソフトこそ、ノートパソコンにバンドルされてたらいいんだが、大抵Readerしか入ってない(当たり前)。 実際には時々Reader5.0以降じゃないと文字化けするPDFも増えてきたので、Readerぐらいは時々新しいのを使っているわけですが、信用ならない会社の信用ならないDLLをどかどかと入れるソフトを開発環境に入れないのは基本なので。 しかし先日、執筆していたら宮田先生からの校正点がついに、4.0で見れなくなったので、現在の開発環境であり執筆環境でありデモ環境でありDVDプレイヤーでもあり嫁さんよりも1日に接している時間が長い秘書であるメイン環境、というかノートPCに最新のAcrobat Reader7.0をインストールすることにした。 うかつにデフォルトでセットアップすると偽PhotoShopやらYahooツールバーやらをインストールしようとするから、気が置けない。 ダウンロードマネージャという、自己主張が少なくてよいはずのソフトが自己主張強く、しかも必須で入ってくる。 Yahooツールバーもインストールしたつもりがないのに、Readerには組み込まれていて、ちょっと悲しくなる。 右上のウザい広告が消えたのは評価する。 あとは歴代Readerに比べ、起動が速くなったとか機能的に良くなってるところがいくつか評価できる。 アンチエイリアスエンジンが、オレンジ色ににじむのは本当に目が悪くなったようでいただけない。誰かの呪いか何かだろうか? そんな中でも評価できるのは「読み上げ」機能である。 MSのスピーチエンジンにテキストを流し込んでいるだけであるが、実にいろいろな使い道がある。もちろん執筆校正にも使えるし、発表資料の作成のために「聞いててうざいなー」という冗長な箇所をカットしたり、スペルミスを探したり。 まだまだあるかもしれない。ただこれは基本的なコンセプトはハンディキャップ向けのUIであると思う。新しく追加された「アクセンシビリティ」関連機能などとの連携がまさにそれ。AcrobatのHTMLドキュメント機能は常々いらないと思っていたが「アクセンシビリティをチェック」なんてコマンドがあるだけで、なんとなく許せてしまうのが怖いが、まあハンディキャップをもつ人でもドキュメンテーション作業が普通に出来るための仕様として、ソフト全体としては融和している感じがする。 まあこれってアメリカのユニバーサルデザイン法に基づいた、映像制作ではない、事務ソフトウェア大企業Adobeの仕様なんだけどね。 (目が見えない人でも使えるAEやPremiere、PhotoShopって面白いけどどれだけ意味があるか私は不明) あとは前からあったんだけど知らなかったと思われる機能は、 ・文書の比較 ・自動スクロール ・注釈のリスト ・PrintMeインターネットプリンティング とかかなあ…いろんな人に便利になってるのね。 文書の比較機能でPDF生成を行えるのもなんとなく裏技っぽい気もする。 あとReaderでもテキスト選択できるの知らない人って結構多いよね。 以上、 「誰でも知ってそうなソフトの知らない機能特集」でした。