Mac使ってたころからIllustratorとかPMとかは普通に(というか人並み以上に)使えていたけど、実は最近、Illustratorには飽きている。
Illustratorに限ったことではないんだが、自分が使う機能に限って言えば、このソフトでできることはほかのソフトでもできてしまうのだ。
ちょっとしたものならPowerPointで作るのが最も早いが、大判のものになると、それなりにデータは重くなるし、EPSの読み書きは自由にできないので、印刷屋に依頼する場合や、TeXとの連携をするときにはちょっと工夫が必要になる。
結局は「書き味」の問題なんだと思うが。
ちなみにTeXの挿入図は、最近ではほとんどPowerPointで書いている。「WMF2EPS Color PS L2」というソフトを使うと、プリントアウト代わりにPSを書き出したり、付属のコンバータでコピーしたクリップボードの内容をベクターのままEPSに変換することができる。
またいざというときはPowerPointをフルスクリーン表示してスクリーンショットを取るというのも結構使える技である。
なんといってもPPTはブロック図やテキスト囲みが楽、速い。またあまり知られていないが、フリーハンドからのベジェが使える。これが結構、納得のいく線を出すのに時間がかからないので、かなり使い出がある。
ここから先はいいわけだが、最近発表学会当日朝とかの30分で、PPTを仕上げているような気がする。
それぐらい書き味がよくて速いツールになってしまっているのだ、私にとって。
話がそれたが、そんなわけで最近はAIをほとんど使わない。Adobe製品をできるだけ買いたくないという不買運動をなんとなくしているせいもあるのだが。
(なのでPhotoShopではなくてGIMPですむものはGIMPを使い、いずれPhotoShopのアップグレードに頼らないつもりでいる)
なので「A0でポスターを作る」なんてタスクは数年前だったら迷わずAIを使ったもんだが、今日はえらく迷ってしまった。
そもそも学会にポスターで採択されたのが生まれて初めてだし(すごい自慢?)、DTPなんてTeXかWordか、という極端さなのであまり根を詰めてやってない。
しばらくいろんなソフトで試していたが、GUIさわるのに疲れている自分に気づく。
結局、勉強中のMacromedia Flash2004が一番適していることがわかる。
(って、こういう用途にFlashを使う人はあまりいないと思うけど)
ベクターベースで、EPS3.0の読み書きとA0(よりちょっと小さいけど)のドキュメントサイズのサポート、なによりファイルサイズと、Web環境への親和性がいい。
フォント周りのGUIはやりやすいなあ。流し込みとオーバーラップに対応していないが非常に残念なんだが。
あと、縦長(ポートレイト)のDTPには画面デザインが向いてない、ちょっと非効率。
でもAcrobat Distillerへの出力はファイルサイズやフォント埋め込みも含めて、完璧だった。
校正も楽、入稿も一発OK。この辺は実はAIのほうがいけてないことが多いかも。 色とか全然気にしなくても良いような用途だと、Flash使ったDTPはありかもしれませんね、特に大判とかスケールフリーな場合。
なおファイルサイズはpdfよりもflaやswfのほうが小さい!
EPS書き出しはフォント問題があるのであまり信頼できないけど、これは需要の問題と、両社の合併が進めばすぐに片付くだろうなあ。
というわけでTeXとFlashという微妙な連係プレイが完成してしまった。
これってOpenSWFとかでコンバーター書いている人いるかもしれないなあ、いないか。