以下はTwitter小説 #ポスト平成サザエさん の再掲です。 第1話と設計コンセプトはこの辺から読めます https://twitter.com/o_ob/status/925874131349860352 第2話 浮かない顔で帰宅するワカメ「ただいま…」 サザエ「どおしたの、浮かない顔してー!」 ワカメ「お姉ちゃん…私…告白される!」 タイトル 第2話「ワカメ、告白される」 場面転、家族会議。 波平「けしからん!ワカメは小学3年生だぞ」 サザエ「あるわよ、イマドキの小学生はみんなの前でやるのよ」 カツオ「知ってる、公開告白っていうんだろ」 サザエ「アンタは黙ってなさい」 波平「ますますけしからん」 フネ「ワカメ、相手の子はどんな子なんだい?」 ワカメ「それが…クラスの花子ちゃんから聞いただけで、誰だかわからないの」 一同「エーッ!」 場面転。カツオ、居間でPC操作しながら 「見つけた、学校裏サイトにスレが立ってた」 サザエ「どれどれ?…3年イソノに公開告白予告」 ワカメ「やめてええ」 カツオ「ふむ、返信ゼロか。相手はクラスの影が薄い男子…これは堀川君の自作自演の可能性もありえるな」 ワカメ「ふええ」 — *堀川君: 現サザエさんに登場するワカメのクラスメイト、サイコパスの疑い。 https://matome.naver.jp/m/odai/2146144744612537301 本作ではあえて堀川君の異常行動を抑え気味に許容しながら嫌悪するワカメを描きつつも人格として尊重する方向性を持たせる。 — カツオ「でも予告って事はこれから本番の告白があるって事だな」 ワカメ「もう嫌あ!」 サザエ「良かったじゃないモテないよりは!」 フネ「2人とも、やめなさい!」 フネ「ワカメの気持ちはどうなんだい?」 ワカメ「わかんないよ…そもそも告白って何なのかわかんないし…」 サザエ「そうねえ、好きです、とか付き合いましょう、とかそういう感じじゃないかしらね」 ワカメ「ええー、何それ、お姉ちゃんはそういう経験ないの?」 サザエ「あるわよー、ラブレター書いたり、ポケベル使ったり…」 (回想4コマパート) 公衆電話でポケベルから愛のメッセージを送る若き日のマスオ 『お仕事、遅れる…04510-0906』 若き日のサザエ「045-10-0906…オシッコトオイ、起きてる?なにこれ」 マスオ『アイシテル…114104』 サザエ「電話番号案内せよ、コレクトコールで電話くれ?」 (回想パート終) ワカメ「何それ、笑っちゃう!」 タラ「でんごんゲームみたいですー」 カツオ「ねえさんの暗号読解能力も問題だけど、成りすまし対策がザルですね」 サザエ「アンタはいつからここにいるのよ」 カツオ「ねえワカメ、とりあえず明日は学校に行って、その公開告白とやらを受けてみたらいいんだよ、あとで断ればいいじゃない」 ワカメ「わたしこわい、堀川君だったら困る」 サザエ「何か起きたらどうするのよ」 カツオ「何も起きないよ、なにせ小学生ですから」 サザエ「アンタが責任もって救うのよ?」 カツオ「了解であります」 場面転。通学路、カツオとワカメが登校中。 堀川くん「やあワカメちゃんおはよう」 カツオ、防ぐ姿勢。 ワカメ(警戒しながら)「うう、おはよう」 堀川くん「花子ちゃんから告白の事を聞いたよ、今日の放課後だって?頑張ってね!動画配信の準備をしておくね」 走って学校に先に向かう堀川くん。 ワカメ「怖かったー」 カツオ「堀川くんが告白犯ではないとすると、一体誰なんだろう?」 場面転。 放課後、公開告白、子供達に囲まれるワカメと花子。スマホで映像を撮る堀川くん、見守るカツオ。 花子、くるっと振り返り 「ずっと友達でいて欲しいの!」 ワカメ「えっ、花子ちゃん、告白ってこういう事?よかったー」 抱き合うふたり カツオ「なにせ小学生ですから」ウインク スポット 終わり