「身の回りの数学」第9回「データの統計処理」の内容から引用です。

今回の講義の内容は、いつもの板書バリバリの数学チックな講義ではなく、PCの操作ばかりで数学らしくない講義になってしまいました。

自分でもこれは本意ではない、今回限りの特別編ということでご理解いただければ幸いです。

そんなわけで、フォローアップです。各自自宅で自習よろしくお願いいたします。

まずはEXCELでヒストグラムを描く方法です。

個人的には度数分布表をCOUNTIFS()を使って自分で書いて、グラフウィザードで書くのが好みです。

あまりブラックボックス化するのも考えものなので。

ですが、教科書通り、EXCEL2010の「分析ツール」を使う方法も紹介しておきます。

「ファイル→オプション→アドイン→管理」にある「Excelアドイン」の横の「設定」をクリックし「アドイン」ダイアログで「分析ツール」のチェックをONにします。

シートに戻ると「データ」メニューに「分析:データ分析」追加されています。 こちらを実行すると、様々なデータ分析処理が選べますので「ヒストグラム」を選択します。

histgram

  • 入力範囲:分析対象のデータです。下方向にデータが並びます。
  • データ区間:横軸に当たる区間を1行づつ入れていきます。
  • 新規ワークシート」、「グラフ作成」にチェックを入れます。

以下の様な度数分布表とヒストグラムが生成されます。

histgramResult

その他、授業内で紹介した数式などはこちらの完成版EXCELを参考にすると良いと思います(公開終了)。

以下、演習問題(発展分)の補足解説です。

(6)Q: コイン投げを100回試行して表が1、裏が0としたとき、10回、20回、50回、100回までの平均と分散を求め、母平均0.5、母分散0.25に近くなっているか求めなさい。

Ans(example):以下のデータセットをつかってみます。

1, 0, 1, 0, 1, 1, 0, 0, 1, 0, 1, 1, 0, 1, 1, 1, 0, 1, 0, 1, 1, 1, 1, 0, 0 1, 0, 0, 1, 0, 0, 0, 1, 1, 1, 0, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 0, 1, 0, 0, 1, 0, 1 0, 0, 0, 0, 1, 1, 0, 1, 1, 1, 0, 1, 0, 0, 0, 1, 0, 0, 1, 1, 0, 1, 0, 0, 1 0, 1, 0, 0, 1, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 1, 0, 1, 1, 1, 1, 1, 0, 1, 0, 0, 1, 1, 0 
  • 10 回まで 平均:0:5 分散:0:27777…
  • 20 回まで 平均:0:6 分散:0:25263…
  • 50 回まで 平均:0:6 分散:0:24489…
  • 100 回まで 平均:0:52 分散:0:25212…

(7) 30日分の円ドル相場の終値を調べ、度数分布表とヒストグラムを作成せよ

こちらのURLから生データを入手出来ます。

https://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/history/?code=USDJPY=X

2013年5月9日~2013年6月5日までの市場が開いている日の終値は以下の20件でした。

100.59, 101.58, 101.82, 102.35, 102.23, 102.24, 103.18, 102.26, 102.46, 103.15, 102.01, 101.27, 100.93, 102.36, 101.13, 100.72, 100.46, 99.51, 100, 99.06

区間は99,100,101,102,103とした場合、EXCELの分析ツールでの度数分布表は、 (頻度=)「0,3,4,4,7,2」でした。ヒストグラムは上のEXCELファイルをご参照下さい。