七夕も一日過ぎた7月8日の出来事。 同僚の科学コミュニケーターと一緒に国立天文台の4D2Uシアターを見に行く。 普段仕事でmitakaは使い慣れている5階のSCではあるんだけど、でっかいドームで絨毯張りの環境で見るとまたひとしお。 このレンダラー書いた人はホント偉いと思う。 でも日本の天文界には米国NCSAとかNASAのようにグラフィックス&ビジュアリゼーションを専門に研究している方がほとんどいないのが残念。 この辺もっとどうにかならないものか。 まあそれはそれとして、うれしい出会いもあった。 『天文学とプラネタリウム』、通称『天プラ』を主宰する高梨さんにお会いできたのです。 #4D2U上映して呼んでいただいた張本人だったのですけど。 ■天プラ http://www.tenpla.net/ 平たく言うと… 天文ネタでトイレットペーパーを作ったり、カルタ作ったり、タイピングソフトやグッズを作ったりしながら啓蒙活動をされている研究者さんです。 純粋な私の感想をかいつまんで書くと ・自由な発想 ・やっていることのセンスがよい ・楽しんでやっている というところがすばらしい。 M1のころからボランティアで、というところも素晴らしい。 でもこれは私がIVRC支えてきたのに共通するところがあるなあ。私は振り返れば『VRをあるべき姿に』するためにじたばた10年以上やってきたんだと思います。というか今日そこで気づいたのだけど。 主に『科学コミュニケーションって何だろう』という話題でディープアゴラが展開。というか普段うちのSCが高いポテンシャルを持ちながらも、高い志で十分に共有・ディスカッションできて内ってあたりが露呈した気もする。でもこういう場がもてて、そういう仲間に囲まれて、飯が食えている状況という点には感謝せねばなるまい。 こういう事(科学を世に伝えるとか、いろいろ)を考えようっていう行動がすでに『科学技術を文化に』の文化なんだよな。ここに習慣化が持ち込めればさらに文化度が上がるのだけれども。 その前の日のゲルフリート・シュトッカーの講演もかなり刺激的だったので、ここらで考えてたことをまとめ。 ・SC活動の評価は質と量(my持論) ・壊れるぐらいなら人を増やせ(AEC) 壊れた方が高くつく、一体も壊れない、という状態が普通。 ・すべての展示はコミュニケーションのため(AEC) ・そしてコミュニケーションは何のため?(my疑問) アルスエレクトロニカセンター(AEC)の場合は、産業のため(それから表現のため)。日本人はわからないかもしれないが、欧州ではイノベーションは最重要課題。日本は『イノベーション当たり前』な文化なのだけど。 ・『普通の人』定義がそもそも最大の苦労 ・誰もが評価が課題 AECの場合は2ヶ月に一度というペースでアンケートを採っている。最も印象に残った展示、など。現場スタッフにも聞く、出も一番のヒントはお客さんから、だという。 ・SC活動の3階層(my持論) 専門家/研究者、普通の人、普通の人にも達してない人、それぞれがそれぞれの層に対してSCするw家で、それらはすべて手法が異なるよなあ。うちは1→2が主なのかも? 他にもいろいろノートに書いたがネタバレするので保護。 息子に『水金地火木…』をおみやげにもらってきた。 さっそく地球とエリス、系外惑星についてインタープリタしようとする息子がかわいい。 あー早く帰ろうと思いつつ今日も終電、1時過ぎだよ。。。 一部にて、こき使われすぎ感がほとばしる。