Vista環境にはかなり文句がある。しかしそう簡単にやめられないのがOSってもんで。とりあえず苛立ち/良かった点をメモ。 ちなみに使っているのはHPのtx1000。 逆言うとVistaのほぼフル機能が使えるノートとも言う。 ・Turion64x2なのに遅い もちろんメモリも満載。なのにXP-1.5GHzのPen4Mよりも体感速度が遅い。 UbuntuかXPいれたろか、と本気で思う。 ・DX10うごかねえ MSの気持ちはわかるが、SM4じゃなきゃダメって…しかもHELドライバも死ぬほど遅いし。確かにデスクトップで開発すりゃあいいんだけど、日本の開発者って普通はノートPCでやりますよね。コーディング。それに、これでゲーム作って市場投入いつになるんだよ。インストール数だって…。まあどうせ GPGPU的な使い方しかしないから関係ないといえば関係ないかもしれないけどね。 ・Vista + WiiRemote OS標準のBluetoothスタックが以前のMS製コントロールパネルに比べてさらに謎。WiiMediaプロジェクトの都合上Wiimoteを制御せねばならんのだけど、BluesoleilもVista完全対応の製品はまだ出てないし、旧ドライバはインストールすると青画面だし絶望的。DELLとかだと少しは違うかもしれないが。Vista対応のBluetooth1.1なUSBアダプタがあったら即買いでしょう。2.0はいけません。 できれば標準搭載のBTでどうにかしたいと思うんだけれども。 ・Vista+HPのプリンタ おそろしーことにプリンタドライバがない。HPは公然と「Vista版は開発しません」みたいな事を書いている…。XPをホストにしてネットワーク印刷するしかない。DELLのレーザープリンタとかはどうにかごまかして動く。 ・Acrobatがうごかねえ Vista対応のAcrbatって8?普段はすでに「PDF Creator」に移行しているので、PDFのページ操作とかしない限り、Adobe Acrobatをアップデートする気はないのだけど。実は「PDF Creator」がVistaに対応していない(プリント関係の仕様が変わってる?)。
さらに「メイリオ」とか使ってレイアウトとかしてしまうと、XPでも印刷できない。OpenOfficeでPDF書き出しするのが、まだ安定している方法であったりする。 ・.NET関係 Visual Studio .NET2005を主にC++を中心で使っているけど、最初はパッチとか管理者権限で起動とかがめんどかった。そんだけ。 ・Virtools関係 まだインストールすらしてないけど、Virtoolsは動いても、開発したプラグインは軒並み動かないような予感大なのでバージョン管理が大変そうだ。現行でもDEV3.5とDEV4.0が混在なのに。 ・Vistaの手書き機能+tx1000 tx1000のタッチパネルは感圧式。販売サイトには「指でも普通のペンでも操作できます」と書いてあるんだけど…中間値が取れるわけでもない上に「すごい硬い」。大人が普通の筆圧で書いても、文字認識がかすれて使い物にならない。指で操作?冗談でしょう…指紋だらけでただでさえ暗い画面がさらに見づらくなります…。
この点に関してはどうしてtc1000世代のガラス電磁誘導スタイラスを採用しなかったのか、本当に謎。ちなみにその他の点に関しては tx1000の筐体はまずまず満足。なんといってもアルミのパームレストがよい。表面の和風塗装はすぐ指紋だらけになった上に傷ついたけど。 ・音声認識 TabletPC時代に使っていたんだけど、いまは時間的な問題で使ってない。フランス語版はえらく使い勝手がいいらしいぞ。 ・指紋認証 3000円ぐらいでWebカムといっしょにオプションで追加できるんだけど、これは使い勝手はかなりよろしい。パスワードをいちいち打たなくていい、という点だけだけど。 ・アルミ製統合型トラックパッド このなんというかブツブツアルミの狭いトラックパッドは、汚れないし、指の指紋がなくならなくていいけど、操作精度はあまりよろしくない。誤動作で泣いたことしきり。 ・青いLEDだらけ パイロットランプ、HDD、DVD制御ボタン、音量、その他すべてのLEDというLEDが青い。最初のうちは目が痛くて困った。 ・休止状態があいまい 設定をディープにやればいいのかもしれないけどスリープと休止状態があいまい。たぶん、画面の開閉で起きようとするイベントが発生するんだけど、これが誤動作しているっぽい。つまり「寝たふり」した上に、勝手に電池なくなってて困る。特にカバンの中で熱くなってたりするのは非常に危険。 ・電池でかすぎ 確かにロングライフバッテリーは欲しいと思ったが、本体からこんなに突き出してしまうなら、いらないかもしれない、と思った。販売サイトにはサイズの違いや実装状態がしっかり書いてないので、つい「大きいほう」を選んでしまった。 ・ポート多すぎ 赤外線通信ポートとかモデムポートとか拡張ポートとかTV出力ポートとか本当に使うんだろうか。専用のケーブルとか持ち歩く予定もないし。そのくせ VGA出力ポートはネジ穴はおろかギリギリ設計で、下手なケーブルだと干渉して入らない予感。 ・Vista上のVMWareが遅い そんなこんなでWiiMediaの開発、プリンタ関係、その他のためにVMWareにWinXPを入れて使ってみたりする…がHP tx1000のVista上だととんでもなく遅い。 デュアルなのに…シングルコアのXPにすら負ける遅さ。Linux版とは比べ物にならん遅さ。さらに画面モードが対応していないのが痛い。1280x800って解像度、どうにかならないもんかな、VMWare上で。 そんなわけで不満多し、なんですが、結構高かったのでがんばって使うことにし ます。ああ、トータルケアにも入っておかないといけないのだろうなあ…。 あ、でもスキをついて、GpartedでVista領域を縮めて、Ubuntu環境を大きくしていこうかと考えています。WiiMediaもユーザーさえ気にしなければWindowsよりもLinuxのほうが開発らくそうだし…うーむ。