バーチャルリアリティ(VR)というテクノロジーにネガティブな誤解を持っている人には信じられないことかもしれないが、私の住んでいるLavalはVRが盛んな土地なのである。 市長は元フランス研究省長官で、VR研究開発支援、VRを使った町興しを何年も継続してきている。 もちろんそれは奇天烈な科学技術だけではなくて、「Laval Virtual」を通した市民の理解と協力、という点が非常に大きい。 ただの「びっくり映像ショー」であれば、数年で飽きられてしまうわけであるのだが、市民に誤解を与えず、また日々進化するリアルタイムグラフィックス、インタフェース技術、立体視、触覚、バーチャルキャラクター、VR世界遺産保護、メディアアート作品、etc…アートや文化に理解があるフランス人というステレオタイプ以上の調和がここにある。 テクノポールを中心にした、教育機関、研究所、制作会社、学生の連携。日本で言えば“産官学”の一言で、何も生み出さないのだが、そこに学んだ成果が、この来週から始まる「ラバルバーチャル」でもある。なんといってもこのイベントが8年も続いているのがえらい。 さて、街は先々週から”Paques”、復活祭・イースターで盛り上がっている。子供がいる家庭では、卵やショコラのおもちゃを庭に隠して探す遊びをしたり、街の広場では移動遊園地が来ていて、大変な盛り上がりになっている。 そんな最中、街のVR関係者は一年で最も忙しい時期を迎えていることになる。普段徹夜なんて遊び以外にしないフランス人が、目の下にクマを作ってがんばっている。「Cava?(元気?)」という挨拶も、いつもと違うバリエーション。 昨日は研究所の移動可能CAVEディスプレイ「SUS CUBE」が解体、運び出されていた。さらっと「移動可能」とか書いていますが、普通CAVEディスプレイは一度設置すると動かせません。これを毎年、この時期にやっているのだから、すごい。 さらに、今日ぐらいから、街中の広告がLaval Virtualになりました。写真はバスの中から見た中心街の橋。古城をバックにした看板もあったので、もっといい写真を撮ってこようっと。。。。 あとはすべての市営交通TULのバスの背面広告がLaval Virtualに。街のバスセンターではどのバスにもこの広告がついているので、ちょっとおもしろいです。 かく言う私は…大量にやってくる日本人の発表者、教授の皆さんの対応との「合間に」デモの準備をやっていると言う感じです。 新作1本、更新1本で、新作のほうは80%ぐらいの出来、更新「RoboGamer3」のほうは、5割というところ…やばいです。 http://www.laval-virtual.org/
街がラバル・バーチャル一色に
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