AceSpeeder2の新型インタフェースを検討するために実験に篭り始めて約24時間経過…。 新しいカメラの特性はだいぶつかんできた。 90FPSモードも試してみたが、どういうわけかちらつきが激しくて、今一歩、安定性にかける。 ちらつきを除去するフィルタを書いてもいいが、これはシャッタスピードを落とすのと同じかそれ以下の意味しか持たないし。 とりあえずナカタニさんから更新版のAS2が届いたので(といってもFolderShareを使っているので、配信は一瞬)、試してみる。 通信プロトコル問題も片付いて、遊べるようになった。 今のバージョンに名前をつけると 「念力スノーボードUI」という感じだろうか。 左前(もしくは右前)に構えて、片手をぐいっと前に出す。 手をパーに開くとアクセル、グーにするとブレーキ。 すばやくこれをやると、ブーストになる。 これはこれでかっこいいのだが、幾つか問題を発見する。 【画角から外れる】 ふだん等身大触覚インタフェースなどをやっているので、こういう問題はあまり起きなかったりする。フレームの外に出るなら、フォースフィードバックの壁を作ってアシストできるからだ(実験的に壁や床をつくらなかったことがあるが、これではゲームがうまく遊べなくなる)。 画像認識UIの最大の弱点というのが、この「力覚なし問題」で、これは剣神ドラゴンクエストのようなタンジブルなブツを用意するか、箱などで制約をつくってあげれば防ぐことはできる。 しかしなんといっても根本的な問題はカメラセットアップだ。画角が50度程度のWebCamで、人間の腕の自由度である1-1.5mを確保しようとすると、約2m程の視距離をとる必要がある。これ自体は問題ではないのだが、仮に1.5mの横幅をとると1ピクセルの解像度が4mm程度、これでは動作が大味になっただけで、「細かい動き」を入力できない、検出精度も悪くなる。何より照明も大きなものを用意する必要が出てくるので、都合が悪い。 【解決案いくつか】 とりあえず、いろいろ試行錯誤しながら、新しいUIポジションを思いついた。 コードネーム「丹田法」 正面に構えて、両手を拳にしてどちらかを前にするとその方向に向く。 ちょうど乗馬のインタフェースに似ている。 2本の操縦桿を握っているようなイメージだろうか。 しかしこの方法だと、回転角に加えて上下左右なども入力できるので自由度が増える。たとえばDOOMスタイルのFPSで重要な「すり足」だって、これで入力できる可能性がある。 デメリットは「子供にわかりづらいかもしれない」ということだ。 私は車の運転をできる人なので「ハンドルで運転」という概念があるが、子供はそうはいかない。そもそも画面に映っている「時機を背中から見る視点(背面視点)」だって形而上的というかなんと言うか。 こういうときはぜひとも息子で試してみたいところなんだが…。 そういえばマリオカートDSでは、背面視点でも理解してたな。 ヒューマンインタフェースに話を戻せば、問題はこういうところだ。 ・安定性を重視するか ・カッコよさを重視するか ・稼動範囲を大きくとってダイナミックにするか ・微細なコントロールの面白さに挑戦するか ・年齢的なロバストネスをどこまで確保するか いっそのこと、カメラ複数台にすればいいような気もするが、画角の問題は解決しないだろうな。 それぐらいなら、床に◎でも書いて暗に立ち位置を示したほうがスマート。 丹田法を使うなら、手綱を持たせるのもいいんだけどね、まあそれは去年NAUTILUSが「バーチャル・ベンハー」でやったしな。 さて、問題もまとまったし、 こういうときは、ひたすらひたすら組んで試してみるしかないね。