ニュースBlogを書こう書こうと思っていて溜まってしまったので、フランスネタでまとめて書きますね。 ■[EU首脳会議]「顔をのぞかせたナショナリズム」 http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20060325ig91.htm (引用)エネルギーに関しては年初、ロシアがウクライナ向けの天然ガスの供給打ち切りの挙に出て以来、EUに警戒感が芽生えた。EU諸国が消費するガスの25%はロシア産だ。仏政府などの介入は、エネルギー安全保障の観点から、批判は覚悟の上での措置とも見られる。 — これのどこが「ナショナリズム」なのか。まあそういう見方もあるんですが、経済のボーダレス化によって、新たな競争も生まれるということですよね。そして競争や交渉、衝突によって生まれる新しい均衡もあるわけで。 EUエネルギー問題は21世紀の経済問題ともいえるでしょう、今後も注目です。 ■深い衝撃受けたと、英語使用で会議を退席の仏大統領 http://www.cnn.co.jp/world/CNN200603250001.html CNNらしい記事なんだけど、こっちのほうが「ナショナリズム」といわれたほうが正しい気がする。 でも「Non」といえるシラク大統領は好きですよ。 フランス語を喋らないフランス人についても同意。 いくら流暢に英語を喋っても、フランス語を喋らないフランス人はフランス人とは言わないし、そもそもEU各国で英語を公用語としている国があるなら教えて欲しい(仏語のほうが多いはず)。 ■iTMS公開法案、仏下院を通過 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0603/22/news009.html 簡単に言うと、フランス市場ではiTuneなどに使われているコンテンツ保護プログラムを解除することができるようなオープン戦略をとる必要がある、ということになりますね。これはアメリカのデジタルミレニアム法では「プロテクトをはずすのも違法」ですから、正反対の路線です。 Appleもつかわないし、音楽聴かないけどiTMSの動向が気になるオジサマたちは、なぜかAppleびいきだったりします。でも考えてみればiTMSというのはトップダウンの流通であって、選択肢は増えたように見えるけど、実際には消費者は大きな鳥かごの中で飼われているわけですよね。そのなかはそのなかで幸せなんですが、そもそもデジタルコンテンツに1Euroたりとも払いたくない人々も沢山いるわけで。 海賊だとかいう見方もありますが、いわゆるコンテンツ流通の人民側の革命がおきていると考えると楽しい気もします。 それにオープン開発でさらに安価で強力なコンテンツプロテクションの開発や、例のrootkit問題なども回避できるわけで、あながち棄てたものでは無いようにも思いますよ。たとえばHTTPSの認証局だって、認証プロトコルでは食えませんが、認証局はサービスで収入を得られるわけですし。 ■燃料製造は仏企業が有力 九電、発注に向け始動
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2006032701000045_Science.html MOX住民理解を得たと思ったらもう発注の話ですか。まあ期間が短いしね。 それにしても日仏は原子力先進国だよねえ。 フランスはEUの電源ハブみたいな国だからよけいに原子力が重要なんだけど。 発注といえば、偶然こんなものを見つけました。 ■dgMarket 国際入札・調達情報データベース http://jp.dgmarket.com/eproc/eu-notice.do~1170798?noticeId=1170798 フランス語の読める人は読んでみるといいんですが。 「Realisation des animations virtuelles et des dispositifs interactifs du futur Parc de l’Aventure Virtuelle.」 つまり私が関わっているVRテーマパーク「Parc de l’Aventure Virtuelle」のコンテンツなどの発注ですね。いくつかのパビリオン企画も読めますので興味ある方はどうぞ。 …というかついぞ先日、この入札向けの企画書を研究室から出すのを手伝ったわけなんですが。