うそくさい。絶対おかしい。 年初から円もユーロも高かったので、米ドルだけが暴落しているのかと思ったのだが数年前に通貨攻撃を受けて撃沈したウォンまで過去最高値とかマークしている。 さらに株式市場。 日本が異常な上昇相場になってることはこの手の年末記事を見れば読める。 http://www.asahi.com/business/today_eye/TKY200512300079.html ※もっと判りやすいリストもあったんだが、URL失念。 日本は中国よりもバブルでロシアの半分ぐらいインフレ、というデータ。 しかし、年明けて各国の代表相場が上り調子なのは何でなんだ?? 特に今みたいにドルが下がっているのに、ダウが4年7カ月ぶりに1万1000ドルを回復したりしているのを見ると、いったいマネーはどこからどこに向かっているんだろう?と疑問になる。 世界のある市場にお金が集まる、というならわかる。しかし各市場に同時にお金が集まる、ということはあまりあることではなくて、これはグローバルな機関投資家が振舞っているのではなくて、内需、つまり各国民がこぞって自国株を買っている、という現象に見える。 まあ健康的といえば健康的なんだが今の勢いで日経平均が登りつめていくと、デフレ脱出どころかインフレ傾向で、株を買ってようが買ってまいが、消費税は10%にされてしまうだろうし、長期金利も上がるだろうな。それでも見た目上の景気は上がるだろから国民は文句言わないだろうし…。それ自体は悪いことではないんだろうけど、そのスピードと他国での同時性が問題だよな。余剰財産が一年で1.5倍に増えるのは誰もが喜ぶだろうけど、、借金が1年で1.5倍に増えたら耐えられない人もいると思うんだけど。今の世界経済は輸出入と為替と中国と石油を抜きでは考えられない状況だから、株価ばかり目がいってしまうのも危ないよな。 残りの可能性としては、プロのドルマネーが世界中に飛んでいるという状態。だとすればいまのドル安活況は説明がつく。ちょっと規模が激しすぎるけど、起爆剤としては十分働いているという見方。この流れが正しいとすると、一旦調整局面に入って売り方の市場に向いたとたんに、一気にヘッジファンドらが借金帳消しにするための利益確定売りとドル替えをするってことになるんだな。うーん、期末とか危なそうだ。 まあ世界同時大恐慌を日本から引き起こす…という状態にだけはならないで欲しいんだよね、個人的には。