今日でやっと1週間。 いやーつかれた(授業)。 午後は今週末の待ちでのイベントの紹介やグテがあり、ペタンクをしたり、生徒同士で遊びに行く予定を立てたりしている。 今週末はかなりの数の学生がCEILAを去っていくようだ。 日本人学生、ドイツ人3名、みな仲良くしてもらっていたので短い付き合いとはいえちょっとさびしい。 彼らは毎晩一緒に飲んでいるそうだが、今日は夕食後に参加してみることにした。 場所は水車のある通りのワイン屋。 誰の友達か知らないが、現地の調子の良い青年(99岡村似)、や現地女子も集まり国際交流。 てゆかこいつらすごい酒飲み。 自分は一銭も出してないんだが、次から次へと店からワインを持ち出してきて、振舞ってくれる。 どれもうまい。個人的には白ワイン立て続け→シャンパンというより、赤をまったりやりたいのだが、目の前のグラスが空くことがないので、まあ自分のペースで楽しくご相伴。 ガイジン同士のいい加減なフランス語で盛り上がるのにも飽きて、しまいには英語、ときどき日本語でいろいろきいてみる。 初心者クラスのアンドレアスとはATM(現金自動支払機のほうね)エンジニアリングでいろいろ盛り上がる。日本のOMRONのSUICAのすごいところなど。 かわりにドイツの最新歯科治療システムについて教えてもらう。 口の中を3Dスキャンして、20分ほどで詰め物が出来上がってしまうらしい。お値段は保険適用の倍ぐらいとのこと。 まあ普通は歯科技師が2週間ぐらいかけてつくるし、かみ合わせも現場あわせするわけだから、恐るべしドイツの技術力ッ。 日本人学生の素性について聞いてしまったのだが、これはこれで面白すぎてここには書けない。 しかも本郷三丁目とか、仏教とかどローカルなネタが多いので、周囲には何語でも説明不可能。 ただ、私とその日本人女子学生があえて日本語で話していたのだが、 彼女の怠惰なしゃべり方「で~私が~まじで~」というのがフランス人らには非常に興味深く聞こえたようだ。 そう、まるでシャンソンのように。内容はとっても怠惰な駄話なんだが。 なお、こともあろうにこの娘はフランス語での乾杯が日本語で隠語であるという話を肴にしていた。 てゆーかこれについては私はいろんな疑問があるんだが、いい機会なので私の見解を示しておく。 おそらく仏文関係の先生方がフランス語の授業などでネタにしているのが原因と思うのだが、 最近の乾杯では「チンチン!」などと言うフランス人は見たことがないのでやめてほしい。 乾杯は「サンテ!」である。正式には「あなたの健康に乾杯!」という。 一部の地方や若者同士では「チン!」といって杯の尻をぶつけるような乾杯をすることもあるが、 「チンチン!」という感じではやらない。少なくとも多数派ではない。 やらない理由として「日本語ではヤバい意味らしいよ」というのを知っている人もいる。 ただどういう意味なのかを知っている人はそんなに多くはない。 …が、普通若者同士の呑み会でこれがばれると、めんどくさい。 やはり盛り上がってしまっていたので、 正しく「penis! penis!」といって親指を突き立てて乾杯してやった(笑)。 なお、この手の「赤面系外国語ネタ」というのは探せばいくらでもあるのだが、 お互いの言葉をそこそこに知っていないと、本当の面白さは判らないと思う。 「掘った芋いじくるな」「蹴られている?」などを直訳して説明しても面白くはないだろう。 そういう意味ではラテン系ではスペイン語に赤面系のネタが多く互換も多いらしい。 さて店も閉まってさてお開きかとおもえば、フランス人呑み助はボトルをかかえて、これから法王庁を襲撃しに行くという。 鍵のかかった庭園で朝まで飲むぞ、という意気込みで歩き出した。 アンドレアスは酔っ払って日本人女子だきかかえて歩いてるし。 フランス女子は適当に引けてお休み~とアパルトマンに消えていく。 一方青年はビンもって通りを叫んで歩いてる。 ああなるほど、こうやって金曜の夜に街で騒いでいる連中が生まれるんだなあと妙に冷静に納得する私。 いや、でもこの集団は1匹のフランス人(呑み助)と「旅先の恥はかきすて」なガイジン集団だしな、地元とはちょっと違うな。 …で、法王庁にたどり着く。 ライトアップしていて昼間とは違った美しさ。 思ったより似たような呑み助が沢山だべっている。 別に周りに開いている店があるわけじゃないので、ラッパのみ用ワインを持参しているこいつらはちょっとは賢いのかもしれん。 などと思いながらまったりしていると、法王庁の柵に本当に登っていってしまった。 「おーい来ないのか?一緒に飲もうぜ!」と呼んでいるが…。 いやー、この手の青年や外国人と違って、 私、善良なフランス市民だし、ここで働いているし、滞在許可延長しないといけないから、 普通に警察とかつかまるとかなり困るし。 『おう、また来週な!』 といって帰ってきたのでした。 ちなみに夜のアビニョンは酔っ払いは沢山いますが、安全だし臭くもないし、いい町だと思います。 照明も客層もがらっとかわって、別の街みたいに見えるのが面白いです。 後日談ですが、その後3時ぐらいまで飲んだくれていたみたいです。 遺産壊したりしてなければいいんですが。
アビニョンの週末:法王庁夜襲編
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