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なんて焦げ臭い話題が出ているのでTBしてみる。
それにしても「首相が悪いのか中国が悪いのか」なんて問題提起はナンセンスだなあ。
この問題、特に小泉首相に始まったことではなく歴代首相の やすくにじんしゃ参拝問題は、その神社そのものに祭られているものと、その参拝行為、そして対外関係を分けて考えないといけないと思う。
これらを一緒くたにして「悪い」とか言っては、悪意が先にたつオピニオンを扇動する。いかんのだ。
もちろん私は戦争なんてやらないにこしたことがない、という意見である。
人殺しがしたければ、ゲームの中だけにしてほしい、という意見である。
しかし「戦争がわるいこと」というのは後の世が決めたことである。
戦犯にいたっては、敗戦国の裁判にて裁かれたものである。
さらに対外関係については、いま非常に緊張している状況にある、これはわかる。
日本はかつて、欧米諸国の圧力におびえ、近代化を図り、軍隊を持ち、その真面目な性格が良くか悪くか、強大な力を持ち、中国やロシアを負かす様な力を得てしまった。東アジアを侵略し、アメリカに負けないようなより強い国を作ろうと夢を見てしまった。そして負けた。
勝てっこない列強諸国やアメリカに戦いを挑んだ日本であるが、その背中を押したのは誰だったのだろう?
これは受験向け教科書には書いてないことであろうが、実際には天皇や首相ではなく、一部の参謀そして「世論」だったのではないだろうか?
優秀な軍師は「勝てない戦い」などしない。国家元首もしかりである。
しかし国民、いや愚民は違う。
ちょっとした思い込みや、言葉や文化の壁、そして労働者間では、優秀な外国人などに対するねたみ。
それから後先考えず、議論が盛り上がればよいと考えているだけの新聞と記者。
政治家とて人の子である。他の政治家や外国も怖いが、世論はもっと怖い。
罪もない責任もない知識も経験もない「一国民」は何も知らずに奢っている。驕っている。
アメリカに勝てると本気で思っていたのか。
当時の日本人の半数以上がアメリカに行った事があるなら
「それはあまりに、ばかげている」と言わざるを得なかっただろう。
今の中国についてはどうだろう?
日本人は中国をバカにしていないか。
漢文をまともに読んだことがあるのか。
三国志を読み、で戦いというものを、知将というものを知っているのか。
漢字は誰が発明したものなのか。
そんなにちゅうごくじんをばかにするならぜんぶひらがなでかくべきであろう。
ちょっと戦争に負けたあと、アメリカの言うこと聞いて、電子産業が発達したぐらいでいい気になるな、と。
それぐらいの謙虚さがなくてはならないのである。
中国人と日本人は人口差でも10倍。肉弾戦ならみんなでひとりあたり10人づつやらないと、勝てない。
政治家もそう。2・3人闇に葬ったぐらいでは、あの層の厚さを崩せない。
日本なんて、比べてみれば、本当にちっぽけな国なのである。
そう、日本から見たらトンガ王国ぐらいの感覚。
話を首相の参拝に戻そう。
あれについては「一般の国民に見えないストーリー」が多すぎる。
せめて教科書や新聞にはその問題の本質を「でかでかと」書くべきだ。
この問題に腹を立てている外国人も漢字ぐらいは読めるから、それぐらいでも理解できるぐらい分かりやすく書くべきだ。
「靖国戦犯葬首相参拝」ぐらいに。
そして、中国など当事国に留学していたり、遊びに行っている日本人は、せめて大学卒業レベルの歴史的見解を述べられるべきだ。
それが出来ないで、地元テレビ局などのインタビューを受けたり、地元の親日家の男性と遊んだりしてはいけない。
「日本人は教育がなってない、あいつらは自分らのしたことを、忘れさせようとしている」
彼らが言いたいことというのは(かいつまんで言えば)そういうことだ。
その辺を全然考慮しないで「中国人は金ばかりせびる」とか言うから余計反感を買う。
フランス語で挨拶もしないでマルシェで「高いよ、負けてくれ!」というフランス語だけ覚えてくる日本人旅行者と、大して変わらない印象が残る。
話を首相にもどせば、だ。
小泉さんなんて、森さんにくらべればまっとうなほうである。
あれはいろんなメッセージがある。
(1)みんな、戦争って知ってるかい?僕も知らないけどね!みんなで「思い出そう」よ!
(2)国民にこの問題を議論してほしいのよ、実は。
(3)政治家が頭を下げるということが何なのか知ってるよね?
…ということである。たぶん。
謝罪だとか参拝だとか宗教分離だとかその辺はおいといても、
特に重要なのは(3)なのである。
政治家は、自分の派閥なり、下につけた人間には「札束を渡す」らしいのである。
それを受け取ったら「負け」なのである。
ちょうどニホンザルの群れ行動にも似たようなものがあるなあ、ボスザルのノミとったり。エサわけてもらったり。
プライドがあるやつは「そんな札束、いらん」といえるのである。
日本と中国、それからアメリカとか北朝鮮とかは「現在そういう関係」と見るべきである。
日本の政治家の手法が、どれだけ相手に伝わってるか分からないけど、
プライドがある国家元首であれば「そんなもんいらん」といえるのである。
靖国参拝をするというのは、国民の税金をつかって、
相手の国にイチャモンつけさせて、資金を手渡しする手っ取り早い方法。
だってそうでしょう?
「これから北朝鮮に米送りマース!」とか言って、各家庭まわってコメ集めますか?
NHKの集金だって集まらないのに、そんなこと出来ないでしょう。
「反対だ・反対だ」といわれながら、謝罪を通して資金を送る。
代議員制政党政治では、じぶんのところの党と派閥さえ押さえ込めれば、
野党が何言っても「ご指摘ありがとう」ってなもんです。
世の中もっと問題になってないODAとか胡散臭い資金供与なんていくらでもあるし。
そんなわけで、アレは「日本国首相の様式美」なのである。
国民はむしろ、その頻度と金額に目を光らせるべきなのである。
たとえば、中国がアレに対して文句言わなくなったり、
お詫びを受け取ってもらえなくなったら、本気であわてなくてはなりません。
また日本の政治家も、そろそろ日本式の「現金札束主義」はやめた方がいいように思います。
たぶん、舌出して「大謝!」ってところです。
『しかたないから”ウチの国土”でガス掘らせてあげるよ』
ぐらいの頭のいい声明を出さなければなりません。
向こうの政治家も知将はたくさんいそうですからねえ。