ここんところ経済と政治の話ばかり書いているので、客層が変わってきたような気がする。。。
まあそれはいいんですが…私の場合、海外で居住するためにはけっこうな期間の準備と資金が必要でした。
今はあまり役に立つ知識ではないんですが、物心ついたときから「貯金」は数ある趣味のひとつ。
また経済に関する鋭い感覚は研究者にも非常に重要だとおもいます。
(…その感覚が「オカシイ」大学の先生というのはたくさんいらっしゃいますが…)
というわけで、今までの話題に加えて、アメブロ限定版として、高校生・大学生・新社会人ぐらいの人たちが「失敗しないための投資」について、ぽつぽつと書いていこうと思います。
けっこうタイムリー(というか今日の取引に間に合ってしまうよう)な話題も扱っていきたいと思いますので、RSSリーダー等への登録 をよろしくお願いしまっす。
【何のために投資するのか】
キャリア意識の強い女子学生や、将来を考えている野心のある学生ほど「社会人になったら株をやる」とか言う傾向が強いように感じます。実際、お金における成功というのは、人生における「わかりすい成功」のひとつともいえると思いますし、何かやりたいことがあってもお金がないというのはさびしいものです(それが全てだ!というのは悲しいことですが)。
まずは投資に目的を持つべきです。証券会社のセミナーや書籍では、海外旅行とか住宅とか、ホワワンとした目標しか掲げてくれないわけですが、もし、本当に投資を始めるのであれば「いつからいつまで・いくら・なんのために!」をキッチリ決めるべきです。
【目的がないひとは…】
社会人一年生には「投資について明確な目的」なんて無い方が普通かもしれません。独立とか、結婚とか、マイホームとか…目標400万貯めるぞ!とかそういうので良いんですが、たとえばこういうのはどうでしょう?「4年で500万貯めるぞ」というのは。この数字は、私立大学に4年間学費を払った場合の最低限の金額です。つまり貴方たちのご両親は大学を卒業するまでに、これだけのお金を「貴方に投資」したともいえます。『親子のつながりを投資だなんて!』と腹を立てるヒューマニティは良いと思いますが、お金にそんな甘さがある人は投資に向いているとはいえません。親の金は親の金、自分の投資は自分の投資ですが、この辺が甘い人は、失敗したら親のすねをかじるだけですし、株式を買っても、売って利益を得ても、結局は「泡銭(あぶくぜに)」と消えます。ちなみに、サラリーマンで、4年で500万の貯金なり資産が出来る人は「結構がんばってる人」といえると思いますよ。
【記録をつけるとギャンブルでなくなる】
目的と期間をはっきりさせないと、自分がいま目標に「達しているのか・居ないのか」、努力を「継続しているのか・あきらめたのか」すぐに分からなくなってしまいます。なぜなら投資というのはどのような手法をとるにせよ、すごく時間のかかる行為だからです。もしあなたが「そんな長い期間やってられない」という衝動に駆られるのであれば、駅前の宝くじ売り場で「スクラッチ」を買ったほうが良いでしょう。それは投資ではありません、ギャンブルです。「ギャンブルをしたい!」というココロ(脳)の動きは誰にでもあるものです。ですがその金額は全く関係ありません。なので200円のスクラッチでその短期的な衝動が収まるのであれば、それもポジティブな行動だと思いますよ。
投資日記のようなBlogをつけるのもよいと思います。もしそういうサイトがあればトラックバックなども歓迎です。アメブロにもそういうジャンルがありますが、タイトルは「嘆き…」よりも、後で読んで分かりやすいほうがいいと思います。テーマを+と-で分けるとか。
そうすることで、投資行動が短期衝動的なギャンブルなのか、資産構築なのかが変わっていくと思います。とにかく「忘れないこと」が重要です。
ちなみにギャンブル日記をつけている人は、もうギャンブルではなくて投資になってしまっていると思います(手法が正しいかどうかは別として)。ただ、せっかくの「ギャンブル必勝法」を見出しても、そこで有頂天になって、大失敗をしている人が結構いるのは面白いですね。
【騙されないこと】
投資についてはいろんなかたのセオリーがあり、大別すると、計算すること、常識を知ること、情報を集めること、圧倒的な資金力、上手に引くこと…などなどいろいろありますが、投資を始める前の「初心者の初心者」については『騙されないこと』が一番重要なセオリーなのではないかと思います。
初心者は何に「だまされる」のか。まずはそこに注目するべきです。もちろんこのBlogだって正しいことだけを言っているとは限りません!
【どうやって騙されるか】
以下に初心者が騙されやすい金融商品・サービスを挙げてみます。
・商品先物、外為先物
とにかく「先物」とついているものは、初心者向けではありません。
「保証金取引」も同様です。
最初は勝たせてもらえますが、継続的に勝つためには経験が必要です。
・投資マンション
いい企業に勤めていると「いい話があるんです、都心のワンルームマンションに投資しませんか?」という電話が1日3本ぐらいかかってきます。そういう電話は大抵、個人名で電話を呼び出して、就業後に喫茶店等で会ったりして、とうとうと営業されます。とにかくピシャリと言って電話を切るべきです。
お金が余っていて、使い道が無くて、恋人も居ない、趣味もない、といった人で、投資未経験者~中級者以下がよくはまっているようです。内容はワンルームマンションを一部屋(もしくはマンションごと)買って、ローンを払う代わりに賃貸収入を得るというものです。安定、流動、将来性ともに低く、リスクが大きいわりに、将来の含み損や運営会社のドロンなどが怖くて、普通の心理なら買わないはずです。自分の家として住むならともかく、一般的な日本人としては賃貸マンションよりも持ち家に購買意欲が集まっていますし、地震大国日本で都心にマンションを買うなんて、私はリスクが高すぎると思いますが。
・会員権
ゴルフ、スポーツクラブなどの会員権です。ちょっと調べればわかることですが、現状バブル時代の1/10以下ぐらいの価値で取引されていますから「いまが買いどきです」はともかく「かならずあがります!」はウソ。安く買って安く買いぬけるならともかく、値上がりを見込んで買うのは明らかに騙されています。スポーツクラブなどは数ヶ月通ってから確かめたいところですし、1年も通えば機材や設備には飽きるでしょう。トレーナーもどんどん入れ替わって生きます。そうなると「何が得か」というと「会員権など買わずにビジターでいろんなところを回る」ほうがお得なのでは?リゾート地のマンションなども同じことです、なかなか回収できるものではありません。
・高額な生命保険
大企業の新人男子社員なら誰もが知っているでしょう、生保レディが寮の前にキワドイ恰好で待ち受けています。彼女らも新人だったりします。ベテラン生保レディならまともに営業も出来るのですが、商品知識もない、若さだけがとりえの彼女らは、もう「個人的に親密になる」しか術がありません。ちなみにかなりの数の生保女子新入社員がこの研修期に辞めていきますが、そこで取った「美味しい契約」は数年は見直されずに払われることでしょう。
ちなみに20代前半独身新入社員が資産形成抜きで、掛け捨てでかけるべき生命保険なんてせいぜい月5000円以下だと思います。会社の福利厚生もちゃんとみてみましょう。資産形成込みで考える場合は、月の払い額の総額と、受取総額と払い込み期間で利率をちゃんと割り出しましょう。簡単に言えば、払い込み額の総額が数千万円になってしまうような保険は、一人では決めない方が良いと思いますよ。
・クレジットカード、キャッシング
テレビCMとかで楽しげな商品名称と共に「気軽にキャッシング」してますが、あれは全くのイメージ戦略でしかありません。全うな大人はキャッシングなんかしなくても生きていけます。ちなみに1度でもキャッシングすると、金融データベースに登録されるだけでなく、人間どんどんボロボロになっていって、最後には「ATMで口座からおろす感覚」で借金できてしまうそうです。そんなATMがパチンコ屋の前にガンガン建っている日本は恐ろしい国ですね。
クレジットカード、とくにリボルビングなども同様。翌月払いだと金利がつかないのに、リボルビングとか「あるとき払い」だと大手銀行系カードでも年利13%ぐらいつきます。100万円1年借りると13万円ですよ!?しかも福利だったりするし。5年も借りれば倍になります。そんな金利でお金貸していいんだったら私が貸してあげたいぐらいですよ、まったく。
・ねずみ講、マルチ商法
これもけっこう多いです。しかも大企業の同じ部とか課で広がっている例が見受けられます。ねずみ講の場合は、商品を売ることが目的ではなくて、会員を増やすことが目的なので「この前まで普通の人たち」だったのが、ある日突然「みんなねずみ講」になってることがあるのがびっくりです。特に暇で暇でしょうがない部署とか、給料が一生かわらなそうな部署が多いのでは。雑談いくらしてても問題ない部署とかもかな~り危険だと思います。
ちなみにねずみ講については解説するまでもないと思いますが、初心者向けなので一応。ある人から紹介を受けて、特別にものを安く仕入れて、それを誰かに売ります。基本はそれだけ。商品自体はくだらないものが多いです。浄水器とか、無くてもいいようなもの。ある親玉が50%で売ったものをその子どもが75%で売って、その子どもが80%で売って…という感じに、だんだん下のほうに行くと利益が少なくなります。そのシステムは明らかなので他人に「いい話があるよ」と紹介すると、格があがる仕組みです。ネズミの子どもみたいだからねずみ講。マルチ商法も似たような仕組みですが、商品はもうどうでもよくなってるのがポイントだと思います。冷静にその商品に魅力があるか、というのをちゃんと判断しましょう。でないと莫大な借金を抱えた上に、友人を全て失いますし、一度では懲りない、というのが傾向みたいです。
インターネットやオークションなどでもそれまがいの行為を普通に見かけますが、浄水器を部屋に山積みしてたりする昔に比べて、いくぶんカジュアル化しているように思います。ただ上場している大企業なのに大手を振ってやっている例もあるので、かなり気をつけたいと思います。
・怪しげな人材派遣
すでにそういう企業に就職してしまった、というひと、ごめんなさい。テレビCMもやっているような大きな会社のグループ会社ですが、これも一種のマルチまがいです。人材派遣業は認可さえ取れば誰でもできる業種なのですが、大きな企業が取った仕事を右から左に流すだけで、経営者が儲かる仕組みです。月収18万円ぐらいのプログラマとか工場労働とかトラック運転手とかの若者を集めて、親の派遣業に3-40万で売り、さらにその親に80-100万で売ります。一部上場の大企業であれば、天下り先としてだいたい孫ぐらいまでは普通にあると思います。簡単に言えば法的に認められた奴隷です。キャリアアップや修行として、一時的収入をえるための職ならいいと思いますが、同じSEでも正社員と派遣ではその給料格差、扱い、社会保険、社会的立場に雲泥の差があり、(本人に何の罪は無くとも)年をおうごとに格差は広がっていきます。その派遣元の企業の上司などは信じてはいけないと思います。特に新卒でまだ1・2年しか働いていないのであれば、まだやり直しは効くと思いますが、会社の業務や経営者などの情報を何も考慮せずに就職を決めてしまった自分をまずは悔いましょう。そして管理職が居ないことをいいことに、さっさと次の就職先を探しましょう。投資やギャンブルよりも先に「自分の投資先」を厳選すべきです。
・その他
振り込め詐欺とか出会い系サイトとか新興宗教とかいろいろありますが、これらはもはや投資活動とは無縁なので単に「騙されるな」としかいいようがありません。
以上の「投資まがい商品」は、まだまだこれからも新しく開発されていくことだと思います。
なぜなら、これらの商品を売る営業さんは同じ人種だからです(同じ人かも)。
彼らもまた「お金に魂を売った、かわいそうな人々」ですが、多くは「過去に騙されたことがある人々」だったりします。
全うな大人は、人を騙すような営業をしなくてもキッチリ売れるものです。
【きょうのまとめ】
・目的、期間をきめよう
・記録をつけよう
・衝動に駆られたらスクラッチ
・くだらない「投資まがい商品」に騙されない
以上です。
明日は「バーチャル株式取引」について扱ってみようと思います。
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