SIGGRAPH & SIGGRAPH ASIA 2015 神戸 見学ガイド(非公式版)

☆本稿,いろいろ書き足していくと思います☆

■まとめページ開設(まずはこちらへ): http://aki.shirai.as/sa2015/
■日本語Facebook: https://www.facebook.com/SA2015Kobe

地元での応援も本格的に始まっているようです!
https://www.facebook.com/hyogo.sangyo
早期割引は10月2日まで!その後は10月23日までが通常価格(当日より安い)です。
http://sa2015.siggraph.org/jp/registration-travel/registration-categories-fees.html


 

CEDEC2015が近くなってきました!
ここ数年,毎年発表者として参加させていただいておりました&賞などもいただいておりましたCEDECですが,残念ながら今年は私事都合でお休みさせていただきます.
その代り,イキのいい3年生をレポーターとして送り込みますので,うちの学生を見かけたら是非いろいろ対話&体験させてあげてくださいね.

関連して,ゲーム関連企業の方から「SIGGRAPH ASIA 2015(神戸)ってどうなの?」という相談をされることが増えてきました.夏のSIGGRAPHももうすぐ開催ですしね.
というか自分,「若手プログラムリエゾン」というお役目をいただいているのでした!
(もうちょっと働かねばと思うのですが,まずはこういった非公式版ガイドを書くのも大事な仕事とと思います)

まずは宿確保しましょう

まずSIGGRAPH ASIAは世界最大のコンピュータグラフィックス&インタラクティブ技術の国際会議SIGGRAPHのアジア版(以下SA)です.
毎年,シンガポールを中心に(偶数年)アジア各地(奇数年)で開催されていますが,6年ぶりに日本で開催です.前回は港町・横浜で開催されましたが,今回も港町・神戸が開催地に手を挙げてくださったそうで,神戸開催となりました.

【シーグラフアジア2015カンファレンス&展示会 会場】
シーグラフアジア2015は2015年11月2日から5日まで神戸国際会議場・国際展示場にて開催されます。
〒650-0046 兵庫県神戸市中央区港島中町6-9-1
神戸国際会議場・神戸国際展示場

そういえば,横浜でのCEDEC開催はまさにこのSIGGRAPH ASIA 2009がきっかけになったものと推察します.CGやアニメーションで経済を刺激しようという横浜市の思惑,東京電車エリアに大型カンファレンス会場がない,という開催側の需要にうまくマッチした形です.

■SIGGRAPH ASIA 過去の動員実績

2014年 – 深圳(中国)︓来場者5,968、出展者45社
2013年 – 香港(中国)︓来場者6,078、出展者96社
2012年 – シンガポール︓来場者7,000、出展者130社
2011年 – 香港(中国)︓来場者7,734、出展者122社
2010年 – ソウル(韓国)︓来場者9,000、出展者102社
2009年 – 横浜(日本)︓来場者6,424、出展者71社
2008年 – シンガポール︓来場者3,389、出展者81社

■製品やサービスを売るだけではなく地元の若い人々との接点を作る場所

上記の表を見ると,韓国の動員が大きいですが,地元の中高生へのアプローチがあったためと記憶しております.当時のつぶやきから.

yfrogのおかげで写真が残っていないのは残念ですが,制服の地元中高生がSIGGRAPHのExhibition会場を埋め尽くす様子はインパクトがあり,本分野への未来への投資を感じました.

日本は前回の6000人台を超えられるかどうか?に注目が集まると思います.関西のCG,グラフィックデザイン系の専門学校や人材系の企業ブースが増えることが大事ではないでしょうか?

 

さて国際会議で行く神戸はこんな土地です.
・京阪奈からアクセスよし
・ホテルはキャパ少なく取りづらい,時期によってはUSJのおかげで本当にとれない.
・ゆえに宿高い
・新神戸駅はアクセス最高というわけではない
・頑張れば東京圏日帰りも不可能ではない
・医工学関係の研究や産業,カンファレンス強し
・温泉有り,ビーフ有り!
間違ってたらごめんなさい.ご指摘いただければ補強します.

まずは宿確保しましょう

というわけで,自費だろうが社用だろうが,参加する予定がある人は,今すぐ宿予約したほうがいいと思います.
実施会社であるケルンメッセさん&近畿日本ツーリストさんのご配慮で,ホテル予約プログラムが走り始めました.まずはこちらをどうぞ.
http://www.ec-knt.jp/SIGGRAPH/ja/index.html
見たところ,Hotels.comよりは安くて数が多いと思います!少なくとも暴利ではない良心的価格.

何を見るべきか?

とあるゲーム開発会社の中間管理職の方から「うちの若い衆,英語全然ダメなんだけど,SA神戸って見に行って何か役に立つの?」質問をいただきました.

YesかNoでいえばYesだと思います.
7月末時点,SA神戸すべてのプログラムが公開されていませんので,夏のSIGGRAPHを使って説明します.
まずは夏のSIGGRAPHの開催イベント一覧…英語ですねすみません.
アップデートとしてはBlogのほうが見て面白い,わかりやすいと思います.

もっとわかりやすい資料としてはYouTubeのSIGGRAPHチャンネルがあります.
https://www.youtube.com/user/ACMSIGGRAPH

SIGGRAPH 2015 – Computer Animation Festival Trailer

SIGGRAPHの歴史の中でも一番魅力的な,ショートフィルムのフェスティバル(Computer Animation Festival: CAF)です.CAFだけの小部屋上映会がありそれだけにアクセスできるチケットあります.アート系の人は必須必見ですが,技術系の人はElectric Theaterがその傑作選で2時間ぐらいで一気に見れますのでそちらでもよいかもしれない.いずれにせよ公開前・公開直後の映像やメイキングが一気に見れるのが価値有ります.DVD(USB)には商業映像は収録されないことが多いです.いわゆる商用Blurayパッケージのボーナストラックになるような映像だからでしょうか.

SIGGRAPH 2015 Dailies Trailer

日々面白いものを紹介するセッションです.論文にはなりづらい,商業系映像・小規模製作のメイキングが多いです.

SIGGRAPH 2015 – Real Time Live! Trailer

ここ3年ぐらいではじまったリアルタイム自慢大会です.ゲーム関連&大学の研究のリアルタイムデモを含めたプレゼンショーで,大ホールでやります.プリレンダー系の技術が多い中,リアルタイム・ゲーム関連の人は必見です.私と西川善司さんが最前列にいることが多いでしょう(笑).

SIGGRAPH 2015 – Emerging Technologies Trailer

通称,E-Tech.白井が20年ぐらいにかけて中心的に参加してきた分野はこちらですね.VRやインタラクティブ技術などの革新的な技術をデモするゾーンです.デモだからと言って甘くはないです,これはここに来ないと体験できない.論文と並んで,世界の頂点の一つです.フランスLaval Virtualとの交換作品もあり,日本のVRの研究者の活躍も目覚ましく,国際VRコンテストIVRCからも今年は2件採択されていますが,MicrosoftやDisney Research,NVIDIAなどの最新技術,技術者と直接接する機会があるのも重要と思います.

SIGGRAPH 2015 – Technical Papers Trailer

SIGGRAPHの中でも頂点オブ頂点になるのが,この技術論文(Technical Papers)の関連セッションです.全部で100件近い採択がありますが大変興味深い,一方で前提知識なしでは大変キツイ.
そのため,初日夜にTechnical Papers Fast Forward(PFF)という「1件30秒」というフラッシュプレゼン大会があり,これがまた面白わかりやすいです.
OpenGLの安藤さんが毎年日本語解説をまとめられておりますので必見です.
http://www.andoh.org/2014/08/siggraph-2014-papers-fast-forward-day1.html
また,会期前半にはCoursesという,前提知識理解のための予習復習セッションがありますので,部下に「この分野について調べてこい!」というのであれば大変役に立ちます.

そういうわけで,「見てわかる」という意味ではどんな言語レベルの人も価値はあると思います!
以下,まとめますと

英語全然ダメっすというひとでも大丈夫そうなプログラム
Art Gallery, Emerging Technologies, Exhibition,
Awards Presentation,
Computer Animation Festival-Daytime Selects,
Computer Animation Festival-Electronic Theater,
Dailies, Exhibits Fast Forward, International Center,
Real-Time Live!, Studio, Technical Papers Fast Forward

専門の分野であれば何とかスライド読める人向け
Courses, Exhibitor Tech Talks, Keynote Session,
Production Sessions, Talks,

かなり専門家向け
Technical Papers (分野による), Art Papers(発表による), Panels(話題による), Making @ SIGGRAPH 2015

熱意があれば無駄にならない、日本語OKな交流系
Birds of a Feather, Posters, Reception
CV用意してくる、就職市場が何を求めているのか知る
Job Fair
→フリーランスで仕事探している人,映像系アーティストなどは絶対準備していったほうがいい!

■ SIGGRAPH(米国)におけるJob FairのポータルであるCreative Heads
CANONやSEGAなど日本企業に加えて海外の研究系企業のロゴも見えます.そして値段は4000USD~.日本は求人サービスあるんだろうか?

そのほか,毎年,中嶋正之先生と共著で執筆している「SIGGRAPH見聞記」がお役に立てると思います(映像情報メディア学会誌).CiNiiにいくとPPVで買えますね.
http://ci.nii.ac.jp/naid/110009892012

どの参加カテゴリーで登録

SIGGRAPH,SAには複数の参加カテゴリがあります.
どのRegistration classにするべきかはご予算次第で,個人でお金に糸目がないなら「迷ったらフルカンファレンスでいいんじゃね?」ということでいいと思いますが,日程や予算に限りがある人は選んでもいいと思います.

SA神戸の登録カテゴリと価格が公開されていますので紹介しておきます.時間があったら解説もしてみたいと思います.
http://sa2015.siggraph.org/jp/registration-travel/registration-categories-fees.html

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個人で,本当にお金がないんです,という人でも1000円から参加できます.必見のシアターを加えても5000円です.シアターはダイジェストですが,見れる本数と内容から考えると,映画たくさん見るより安い.これは行かないほうが損というものですよ!

 

なんと展示会のみのチケットでもCAF(アニメーションフェスティバル)とExhibitionと基調講演にアクセスできてしまうという大盤振る舞い.Postersもたくさん人が来る可能性があって発表者にも利益ありますね.
なんと展示会のみのチケットでもCAF(アニメーションフェスティバル)とExhibitionと基調講演にアクセスできてしまうという大盤振る舞い.Postersもたくさん人が来る可能性があって発表者にも利益ありますね.

 

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なんと団体割引もあるんですねえ

 

 

上司の上司のための説明資料としては「Reason to Attend」という資料がありますので,英語読解力のチェックのために翻訳させるといいと思います.これが翻訳できないとなると本当にビジュアルしか見れないことに…それでも価値はあると思います.

 

忘れちゃいけないExhibition

Exhibitionとは企業展示・機器展示です.
見学側としては「機種選定,決定権がある」もしくは「推薦する立場」の人は是非見に行ったほうがよいと思います.
またCG関連企業の経営者さんは,社員旅行だと思って大挙してExhibitionに出場するのがよいと思います.そういうフェスティバルなんですよSIGGRAPHは.
「うちの会社は日本市場しか見てないよ!」という企業さんも参加してみる価値はあると思います.東アジアのコンペチターは日本語をよく勉強していますし,日本市場を狙っていますので,そこにぽっかり穴をあけるのはよくないです.
逆に「アジアのCG業界で一目置かれたい!」という企業や大学等研究機関にとっては,これはめったにないチャンスです.
CEATECやInterBee,IVR展のような客層と少し違う,しかし出展費用はそこまで高くない.
早く判断して宿代を安く済ませることができれば,もしくは関西近郊であれば,なおさらだと思います.

ちなみに白井研究室はExhibitionにも参加します!富士通SSL社と並んでブースを出しますよ!

こんな折,実行委員長の北村先生からメッセージをいただきました.

SA15プログラムにはいずれもそこそこの数の投稿があり,レベルの高いプログラムが組めそうな状況が見えてきております.皆様のご尽力に感謝いたします.

一方では,Exhibitionの盛り上がりはあまり伸びがないように聞こえてきます.
Exhibitionはその国/地域のCG産業の盛り上がりを感じるのにもっともわかりやすい場だと思います.
たとえば,

・映像関連(オリンピックに向けて仕事がほしい/人がほしい)
・電機メーカー(VR関連の新規事業,コンシューマエレクトロニクスなどでのアジア圏でのプレゼンス)
・ゲーム関連企業(人がほしい!/知名度あげたい/ファンサービス)
・IT関連企業(社員活性化,異文化を体験)
・ベンチャー企業(知名度向上,アジアでのパートナー掘り起し)
・学校(高専,専門学校,大学等)/研究所(社会周知,発信)
・自治体(LavalのようなVRで町おこしをうちの自治体でもやりたい!)
などなど,大きなチャンスだと思います!

実はExhibition参加は大穴かもしれない

ケルンメッセさんから以下のような情報が届きましたので紹介します.
—-
★★★ 出展者&スポンサー募集中 ★★★

最終出展申込締切:2015年7月31日(金) お急ぎ下さい!

◇ シーグラフアジア史上最大規模での開催!
◇ 国内出展でありながら海外への情報発信も強力にサポート!
◇ 50超の国と地域から来訪する7,000人以上の業界関係者とダイレクトに商談!
◇ これまでの関係強化はもちろん、新規ビジネス構築には欠かせない基盤!

スタートアップ・ベンチャー企業様向けのプランもご用意しております。
詳細は事務局までお問合せ下さい。

最終出展申込締切:2015年7月31日(金)まで お急ぎ下さい!

ご出展・スポンサーシップに関するお問い合わせ
http://a01.hm-f.jp/cc.php?t=M260918&c=6287&d=4cd0

★★★ 助成金を活用してシーグラフアジアに出展! ★★★

J-LOP+(ジェイロッププラス)  ⇒ http://plus.j-lop.jp/

平成26年度補正予算による助成金制度、J-LOP+(ジェイロッププラス)。
海外展開に必要な「映像素材等のローカライズやプロモーション」を行う事業者に対しての助成金制度。
お申込の条件、要件、対象費用、手続のルール等はJ-LOP+へお問合せ下さい。

経産省が応援するクールジャパンからの流れですね.

J-LOP+は、平成26年度補正予算による「地域経済活性化に資する放送コンテンツ等海外展開支援事業費補助金」を活用し、海外展開に必要な「映像素材等のローカライズやプロモーション」をおこなう事業者に対し、補助金を交付することにより、日本のコンテンツの海外展開を支援し、「日本ブーム創出」にともなう「関連産業の海外展開の拡大」や「訪日観光等の促進」による地域経済活性化につなげることを目的としています。
J-LOP+は、平成26年度補正予算による「地域経済活性化に資する放送コンテンツ等海外展開支援事業費補助金」を活用し、海外展開に必要な「映像素材等のローカライズやプロモーション」をおこなう事業者に対し、補助金を交付することにより、日本のコンテンツの海外展開を支援し、「日本ブーム創出」にともなう「関連産業の海外展開の拡大」や「訪日観光等の促進」による地域経済活性化につなげることを目的としています。

ちなみにJ-LOPは鳥取県 とっとりマンガ王国と「Manga Generator」のコラボレーションによるワールドツアーでもお世話になっております.
SIGGRAPH ASIA 2015神戸に会社丸ごとで出展するナイスな助成金ではないでしょうか.

公式資料から紹介

ご厚意で,ケルンメッセさんから出展者(Exhibitor)向けの資料をいただきましたので共有します.

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来場者見込6400名です!

 

来場者の属性
アニメーション関係が多いとのことですが,学生がメインの参加層であることは見逃せません.

 

来場者の購買決定権保有者および関心
来場者の購買決定権保有者および関心

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出展タイプと出展参加料金
米国SIGGRAPHに4000USD出すよりは,渡航費やその後のフォローも考えるとかなり安いんじゃないでしょうか?日本に来たい海外の才能を発掘するという上でも,日本のとんがった才能を発掘するという上でも.

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米国SIGGRAPHに4000USD出すよりは,渡航費やその後のフォローも考えるとかなり安いんじゃないでしょうか?日本に来たい海外の才能を発掘するという上でも,日本のとんがった才能を発掘するという上でも.

まとめ・フィードバック募集

以上,査読や執筆で超忙しい中,駆け足でまとめてみましたが,関連情報などあればまた加筆したいと思います.

質問などありましたらTwitter(@o_ob)等でどうぞ!

特に「上司にこういう質問された,こういう情報ほしい!」など歓迎です.

中学高校高専,専門学校,大学等の学校団体で見学されるかた,こちらも歓迎!

直接ケルンメッセさんにお問い合わせください,その際ご一報いただいて,ケルンメッセさんにも「白井先生のBlog見ました」と言っていただけるとよいフィードバックになると思います.
☆白井はケルンメッセが儲かってもあまりいいことはありませんが,中高生も含めた若手の参加が期待できるためにはSA神戸&SIGGARPH自体が盛り上がってほしい,その想いで筆を執っております☆
See you in KOBE!!

 

 

チームラボの高須さんからシンガポールのSTEM教育について学ぶ

<↑ご本人からいただいたYouTubeリンク>
「7/27 ファブラボ関内にて、シンガポールのSTEM教育について具体的な話をシェアしたい」というタイトルで、最近あまりり日本にいないチームラボの高須正和さんからfacebookイベントのお誘いを受けた。
開催案内から
7月27日(月)19時〜@ファブラボ関内(さくらWORKS<関内>)
ゲスト:高須正和さん
無駄に元気な、チームラボMake部の発起人。チームラボ/ニコニコ学会β/ニコニコ技術部などで活動をしています。日本のDIYカルチャーを海外に伝える『ニコ技輸出プロジェクト』を行っています。日本と世界のMakerムーブメントをつなげることに関心があります。現在シンガポール在住。MakerFaire 深圳(中国)、Mini MakerFaire シンガポールの実行委員。
※STEM教育とは、サイエンス(science)、テクノロジー(technology)、エンジニアリング(engineering)、数学(math)に重点を置いた教育のこと。
<高須正和さんからのメッセージ>
パスポート保持者330万、160万人の期限付きビザと52万人の無期限ビザの外国人入れて550万の小国家シンガポールでは、国民の能力を可能な限り引き出さないと国ごと沈むため、投資として教育に大量のリソースが投下されている。
能力主義(メリトクラシー)は、シンガポールの大きな旗印であり、学生も先生も教育プログラムそのものも常に評価され、最適化を繰り返している。「結果で判断される」のはシンガポールの教育の大きな特徴である。
STEMについて、シンガポールではサイエンスセンターが中心となって、退職後のエンジニアなどを中心に300以上のクラスを開設し、学生は通常の教育とどちらでも学べるようになっている。教育省が両方を統括し、「STEMはどの層にどのように利くのか」(ダメな学生を再生させるのか、TOPをさらに伸ばすのか、それともまた別の層に利くのか)を実績をベースに評価している。
OECDが発表している「15歳の時点での国際学力比較ランキング」(最新調査は2012年)だと、シンガポールは
数学:2位、読解力:3位、科学:3位
と、上海や香港とトップを争っている。ベースになる人口がまったくちがう(上海には、12億の中国人から優秀な人が集まるが、シンガポールは全人口だ)ことを考えると、「とてもうまくやっている」国だと思われる。
このランキングは、首相の演説でたびたび引用されるぐらい、シンガポールの教育関係者は気にしている。
すぐ隣のマレーシア(50位ぐらい)やインドネシア(60位ぐらい)とはまったく違う。
1965年の時点では同じ国だったマレーシアと、ここまで差がついたわけだ。
ここに日本語のリンクあります
ちなみに、日本は
数学:7位、読解力:4位、科学:4位
で、シンガポールと同じく、悪くない。
いっぽうSTEM発祥の地アメリカは
数学:36位、読解力:24位、科学:28位
と、シンガポールや日本には遠く及ばない。
MakerFaireの創始者デール・ダハティは、様々なプレゼンで「1970年代ぐらいから、アメリカだと技術系の話よりもマネージメント系、MBAとかが中心になってしまった。科学教育やりなおさないとならない、だからメイカーフェア」と語っている。アメリカがSTEMにパワーを入れだしてから、大きい国がきちんと動いて、子供たちの数学力が上がってくるまでには、まだ数年かかるのだろう。
(大学になると、アメリカの大学には世界中のトップが集まるから、このランキングは意味がなくなる)
ところが、なんとなく僕の周りでは、アメリカの話はよくきくけど、シンガポールの教育の話はあんまり聞かない。
・アメリカの教育は進んでいるが、日本の教育は遅れている
的な話を、「そういう教育をするはっきりとした根拠」みたいなものが示されないまま、もともとサイエンスや数学専攻でなかったり、教育の専門家でない人がしているように見える。
なんであれSTEMが流行った方がいい気がするので、どんなお題目でも推進した方がいい気がするけど、学ぶなら日本より成績のいい国のやりかたも見たほうがいいように思う。
そして、シンガポールでは「理論でなくて、実際にうまくいくかどうかで判断しよう」という国是のもと、もともと教育が大好きな人たちがSTEMについて実測しながら取り組んでいる。
僕は教育の専門家でもなければ数学の成績がよかったわけでもないから、この分野で自分の考えに価値があるとは思わない。でも、STEM教育の中心地サイエンスセンターシンガポールはメイカーフェアシンガポールの実行母体なので、シンガポールでSTEMに取り組む多くの同僚がいる。この、Maker Faire Singapore team2015に載っている人は、僕とインターンのミナキシ以外はほぼSTEMの専門家である
彼らの活動と、シンガポールの教育について紹介したい。
シェアしたいのは、たとえばこういうものである。シンガポールの学校はシンガポール人と永住者の子供しかいない(日本人の子供は私立日本人スクールに行っている。別にガイジンも通えるのだけど、自分の国に帰るつもりの人たちは、他国の教育プログラムに子供を通わせない)ので、シンガポールには3万人ぐらい日本人が住んでいるけど、あまり世の中に出ていない情報なんじゃないかと思う。
<実施概要>
日時:7月27日(月)19:00- スタート
場所:ファブラボ関内(さくらWORKS<関内>)
主催:ファブラボ関内/NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ
参加費:1000円(学生500円)
コメンテーター:会津泉さん(ハイパーネットワーク社会研究所)、大和田健一さん(ファブラボ関内・日本Androidの会 横浜支部代表)、濱中直樹さん(ファブラボ関内/ファブボット 「かんなちゃん」 をつくろう!・at.Fab主宰)ほか
<開始30分ぐらいから参戦>
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ヴィヴィアン大臣・新しいABC

Art = ココロにグッと来るものをきちんと考え、
Build = ないものをゼロからつくり、
Communication = 言葉にしづらいもののよさをきちんと伝えること
中学校のSTEM教科書
全部Google Sitesになっている
★URL公開許可いただきました(2018/8/12)
原理的なことから教える。たとえばキット組み立てて終わるのではなく,「抵抗」が出てきたら「抵抗とは何なのか?」「どういう構造なのか?」「何に使われるのか?」「いくらなのか?」など。
中学校の写真。40名ぐらいの生徒に先生が3人。先生がテンション高い。
部品の値段なども教えている。
ティーチングアシスタントはものづくりのOBと思われる。
適正が重要で、アシスタントと先生の給与も差がないようだ。これを中学でやる計画。
これを教育が進めているのではなくて、シンガポールの科学未来館が進めている。
 
STEM.INCというグループ中心になって進めている。
MakerカルチャーがどうやってSTEM教育に関係があるのかの講演。
高須さんが日本語字幕つけているので絶対参照したほうがいいです。ここで読むのをやめてまずビデオみましょう!
「どうやって習う」のではなく「どうやって参加させる」をサポートしている。
Makerカルチャー行動、自分から学ぶ、勝手にやる、コピー、シェア、再利用が大好きである。
自分たちのアイディアだけで何をするかのアイディアを出すのは難しい。
シンガポールで重要な12のエンジニア領域を選びその産業が必要とするところから学んでいる。
科学・数学・技術・工学で教えていたことと、教えるべきだったこと、基本的な電子回路設計の考え方、Arduinoなど。
たとえば、心拍センサ。心臓の仕組みをみて、「心拍とは何か」を考える。
Arduinoが何かを知り、LEDを光らせる。心拍センサの実機をみて、それから数学のグラフを見てどのようなアルゴリズムで心拍を拾うのか。動作を確認するためにオシロスコープを見る。16際になる25のセンサーを用いて体全体を図るようなプログラムがある。
産業界からのSTEMパートナー。スポンサーシップや、サイエンスセンターと一緒になってコンテストの運営やプロジェクトの大規模化をしている。
結果として「科学技術を楽しんだか」、「科学技術的に問題解決をしたか」といった科学者としての素養が各項目15%あがっている。平均満足度で。科学者やエンジニアがどういうものか、そういう仕事につきたいという医師も上がっている。自主的なSTEM取り組みもあがっている。
3年ぐらいでゼロからここまできているらしい。
・OECD2012 PISA学力到達度国際比較ランキング
数学、読解力、科学において、上海、香港シンガポールがトップ3にあるが、日本は7位ない、アメリカは(STEM発祥の地なのに)24位以下。
シンガポールでは、もともと勉強をすきで楽しんでいた人たちが教育に取り組み、「ちゃんと勉強すると」
XX主義を配して「うまくいっているかどうか」で考える。
・サイエンスフェアやばかった
学生が自力でエントリーしてポスター発表する。
たとえば「ドリアンを焦がすとできる炭をつかって水をきれいにする研究」。
preliminary studyがちゃんとしている。
「人間のように歌うソフトウェアをつくりたい」英語と中国語の初音ミクを作りたいらしい。
これが14~16才なんだそうです。
学校がつまんなくなるレベルの子供たちで、この子達は将来NUSではなくMITとかいってしまうだろうね、という話。
シンガポールの詰め込み教育は世界的にも有名で、日本人は3万人住んでいるが、ほとんどは日本人学校。
体罰もある。宿題をやってこないひととか、ルールがあるようだ。何がいいことで悪いことなのかをしつけないのは社会の悪。
大人になってもできない子は別のコースへ。
質疑応答パートは動画にて公開予定です、しばし待たれよ。
自分たちの武器は何だろう。

【その後,高須さんによるまとめ】

 

【関連つぶやき】

「日本人,もっと競い合え,勉強しろ!」ってのが高須さんの言いたかったことの中央にあったように感じる.

ハッシュ #SGSTEM をつけてね,というのを見ていなかったごめん.