経済ってこういうことだったのか日記

日本経済が上向き気味、景気がよいと感じる?なんて新橋の駅前の酔っ払いサラリーマンに聞いてもねえ…。
実際に景気がいいかどうか聞きたいならケーキ屋じゃなかった…タクシー運転手とか、居酒屋とか、娯楽系に聞いたらいいわけだよね。
あとそもそも「景気」ってなんだよ、という定義も。
消費動向なのか相場なのか。
そういう意味では、ここんところの日本株式市場は上向きだよなあ。
島本和彦のマンガで「日本という国は叩けば叩くほど努力して強くなる国」という表現があったけれど、それはまさに真をついていて、戦争とか経済危機とか、バブル崩壊とか、大地震とか、大雪とか、ライブドアとか、ゴジラとかモスラとかetc..
まあそんな「常識」を知ってか知らずかアメリカ政府なんかは日本を叩くときはある程度の「手加減」を忘れないわけです。ヘッジファンドなどはあまりその辺の常識をわきまえてないみたいですけどねえ。
あとこの「常識」を日本人自身がしらない、というのも結構な問題ですよね。というわけで声を大にして復唱しましょう
「日本は打たれ強い国!」
さて話を経済に戻しますが、来春就職予定の新卒くんが「初任給株式デビュー」というのもありがちな話かもしれませんね。
初任給の後にすぐにボーナスも出ますから、4月末~6月末ぐらいまでは「危険な上り坂」が続きますね。
在外者の財布事情としては、いまは非常にきついところですね。
ここ数年、乱高下しているUSドルに関わる人も大変ですが、ユーロ-円も順当に140円台後半にさしかかったところで必ず何か起きますね。例えば「ユーロ利上げ!」という観測が出ていました。これはいわゆる長期金利が上がるかもしれない、という情報で、現在どこの先進国も2%以下の金利ですから、「寝かせて置くならユーロが便利ですよ」という情報が出れば市場バランスは大きく動きます(規模や期間にもよる)。近年ではニュージーランドドルの2年ものなどが国債などの影響があり、すばらしく高金利(5%付近)だったのですが、もうその償還期はとっくに過ぎようとしている、という現実を一般投資家は知らなかったりします(つまりこの先は高金利は期待できないかもしれない)。
さて、日本なのですが、ライブドア騒動移行、多少のまごつきを見せながらも、またもや日経平均が右肩上がりになってきました。これのおかげで、企業の企画などにも冬を抜けた感じがあり「娯楽より・冒険もの」が増えてきているので私自身は喜ばしいのですが、為替市場だけは気にしたほうがよいと思います。先日、日銀から「長期金利・利上げ(かも)」という発言があり、市場は一気に円高に向かいました。日本の利上げはここ数年どころではない久々の発言なので、利上げを準備していたユーロが暴落したぐらいの市場インパクトがあるものでした。
しかしこれは両手離しでは喜べません。輸出企業たとえば、キヤノンやソニー、その他、海外市場での売り上げを主な利益としていますから、円高が高まれば高まるほど、会社の利益を締め上げていきます。
例えば最近ユーロは140円前後で±5円ほど動きましたが、これは実に3.5%の騰落率です。いままで140円の価値があった製品が、同じ機能、同じ製品、同じ価格、同じ価値で売っているのに、3.5%も売り上げが下がってしまうということです。
1990年ごろのバブル上昇期の経済を紐解いてみると、現在のポイントは大きな分かれ道になります。この後、日銀が「内需拡大」を狙い、日本の国力増強に向かうのか、「国際協調」を向かうのかが、いったい1ドル/ユーロが何円を目指すのか、という目標値になります。
新卒就職される方は、自分の会社の売り上げのどれぐらいが海外市場によるもので、円高による影響をどれぐらい受けるのか、を調べてみてはどうでしょうか?少なくとも他社の株を買う前に!

経済ってこういうことだったのか日記

日本経済が上向き気味、景気がよいと感じる?なんて新橋の駅前の酔っ払いサラリーマンに聞いてもねえ…。

実際に景気がいいかどうか聞きたいならケーキ屋じゃなかった…タクシー運転手とか、居酒屋とか、娯楽系に聞いたらいいわけだよね。
あとそもそも「景気」ってなんだよ、という定義も。
消費動向なのか相場なのか。

そういう意味では、ここんところの日本株式市場は上向きだよなあ。
島本和彦のマンガで「日本という国は叩けば叩くほど努力して強くなる国」という表現があったけれど、それはまさに真をついていて、戦争とか経済危機とか、バブル崩壊とか、大地震とか、大雪とか、ライブドアとか、ゴジラとかモスラとかetc..

まあそんな「常識」を知ってか知らずかアメリカ政府なんかは日本を叩くときはある程度の「手加減」を忘れないわけです。ヘッジファンドなどはあまりその辺の常識をわきまえてないみたいですけどねえ。
あとこの「常識」を日本人自身がしらない、というのも結構な問題ですよね。というわけで声を大にして復唱しましょう

「日本は打たれ強い国!」

さて話を経済に戻しますが、来春就職予定の新卒くんが「初任給株式デビュー」というのもありがちな話かもしれませんね。

初任給の後にすぐにボーナスも出ますから、4月末~6月末ぐらいまでは「危険な上り坂」が続きますね。

在外者の財布事情としては、いまは非常にきついところですね。

ここ数年、乱高下しているUSドルに関わる人も大変ですが、ユーロ-円も順当に140円台後半にさしかかったところで必ず何か起きますね。例えば「ユーロ利上げ!」という観測が出ていました。これはいわゆる長期金利が上がるかもしれない、という情報で、現在どこの先進国も2%以下の金利ですから、「寝かせて置くならユーロが便利ですよ」という情報が出れば市場バランスは大きく動きます(規模や期間にもよる)。近年ではニュージーランドドルの2年ものなどが国債などの影響があり、すばらしく高金利(5%付近)だったのですが、もうその償還期はとっくに過ぎようとしている、という現実を一般投資家は知らなかったりします(つまりこの先は高金利は期待できないかもしれない)。

さて、日本なのですが、ライブドア騒動移行、多少のまごつきを見せながらも、またもや日経平均が右肩上がりになってきました。これのおかげで、企業の企画などにも冬を抜けた感じがあり「娯楽より・冒険もの」が増えてきているので私自身は喜ばしいのですが、為替市場だけは気にしたほうがよいと思います。先日、日銀から「長期金利・利上げ(かも)」という発言があり、市場は一気に円高に向かいました。日本の利上げはここ数年どころではない久々の発言なので、利上げを準備していたユーロが暴落したぐらいの市場インパクトがあるものでした。

しかしこれは両手離しでは喜べません。輸出企業たとえば、キヤノンやソニー、その他、海外市場での売り上げを主な利益としていますから、円高が高まれば高まるほど、会社の利益を締め上げていきます。
例えば最近ユーロは140円前後で±5円ほど動きましたが、これは実に3.5%の騰落率です。いままで140円の価値があった製品が、同じ機能、同じ製品、同じ価格、同じ価値で売っているのに、3.5%も売り上げが下がってしまうということです。

1990年ごろのバブル上昇期の経済を紐解いてみると、現在のポイントは大きな分かれ道になります。この後、日銀が「内需拡大」を狙い、日本の国力増強に向かうのか、「国際協調」を向かうのかが、いったい1ドル/ユーロが何円を目指すのか、という目標値になります。

新卒就職される方は、自分の会社の売り上げのどれぐらいが海外市場によるもので、円高による影響をどれぐらい受けるのか、を調べてみてはどうでしょうか?少なくとも他社の株を買う前に!

株で記録的な大損

これってギネスブックに載るかもしれない。
少なくとも今年の重大ニュース・経済面を飾ることは間違いない。

・ジェイコム株価
http://finance.livedoor.com/quote/format/c/2462
★あえてLivedoorのリンクを張ったのは関連ニュースと株価が速くて見やすいので。
 って今日の株価検索ランキング、ライブドアをぶち抜いて「ジェイコム」が1位だし…。

ちなみに「ジェイコム」のHP
http://www.jcm.co.jp/
ケーブルテレビのJ-COMではありません。
携帯電話の販売員やキャンペーンガールなどの人材派遣業。

■ジェイコムショック、誤発注した証券会社の損失は1000億円・犯人は誰だ!
http://news.finance.livedoor.com/news/detail/id/3_2_200512081632/

…いや「誰だ!」とか問い詰めたらやばいでしょう、犯人が私ならもう首吊ってますね。生涯賃金の何千倍ですし。
(ほんとに吊らないで下さい>やった人)

情報がまとまってるので引用しますが…

市場筋によると誤発注を行った証券会社は1株61万円で注文を流すべきところを誤って61万株を1円で注文を執行。株価はこの超大口の売り注文を受けてストップ安まで急落する展開となった。

きょうのジェイコムの出来高は70万8124株。計算上は誤注文を流してしまった証券会社の売り注文は全て約定。この証券会社は直後には約3630億円ものカラ売り玉を抱えてしまった計算になる。

投資家の注文は証券会社によるシステム内に組み込まれた与信審査を経て執行されるために与信枠を超える注文はできないが、証券取引所は証券会社に対して与信枠を設定するということはしていないために、このような誤注文が起こってしまうという。

市場ではこの売り玉を全部手仕舞ったとしても結果的にこの証券会社は1000億円前後の損失を抱え込むのではないかとする見方をする向きが強い。

そうなんですよね。
個人なり、普通の市場なら61万円に対して-10%とかの額面で入力した時点で「駄目」といわれますし、市場も「パニック売り防止措置」が働いて取引停止が宣言されるようになってるはずなんですけどねえ。
今回は東証マザーズだし、IPO初日で前日値ないし、証券会社からの発注だし…まあ「1円で売ります!」と言われれば注文は流れるし、買う人はいるでしょうね。ああうらやましい>買った人。1株で2ヶ月は遊んで暮らせてしまう。

しかしまあ、この手の間違いってのは小規模なものなら年中起きてますし、ハイエナさんや低位株狙いの人は、この手の「ついうっかり」を自動検出するようなプログラム書いて待ち構えてますしねえ。

ここで明日からのみずほ証券の身の振りようを考えてみました。約3630億円ものカラ売り玉(買い戻す必要がある存在しない株を売ってしまった)ですからねえ…。
ちなみにジェイコムの発行済み株式数は14,500株。
http://www.jcm.co.jp/ir/stock_info.html

(1)なかったことにする
 もう約定して値動きしているから無理かも。事故なのであれば明日の9時までに東証が判断すれば不可能じゃないかもしれない。でも難しいだろうな。

(2)ヘッジファンド化する
 東証除名覚悟で空売り→ヘッジングを決め込む。でもこれも大手がやるには見え透いてるから難しいだろうな。

(3)会社をつぶす
 悲しいけれどこれが実は現実的な判断かも。みずほ証券クラスでも今回の損失をまともにかぶったら、社員どこか会社がつぶれる可能性が出てくるし。買った株式で株主総会開催して、会社解散を宣言すれば、株は額面どおりの紙くずになる。結果としてホルダーは執行日までに手放すしかないので株価は激しく下落するので(2)と同じ効果がのぞめる。
 ただしせっかくIPOした創業者と健全なホルダーらの恨みは買うだろうな。その後、不健康な低位株になるのは目に見えてるし。
 まあでもIPOするってことは「会社を世間に売りに出します」ってことなんだから、こういうリスクもあるよなあ。こんなギネスブック級のミスはそれこそ年に一度もおきやしないけど、就業時間にこそこそデイトレしている諸氏とか、深夜に半死にしながら売買しているセミプロさんたちは本当に気をつけてくださいねえ。

ってゆか折角あがり調子の東証もこれで不安材料が露出しますねえ。みずほ証券を皮切りにブラックマンデーとかにならないといいんですが。

あ、きしくも今週末ってボーナス支給日じゃん(大手メーカー系サラリーマン)。おそろしいことが起きそうだなあ。一般人が買い控えるか、漁夫の利を求めて買いに走るか見ものだなあ(うきうき)。

個人向け国債

TBステーションよりお題拝借。 ってゆーかなぜ「7万円から」とか書いてあるのか分からない(原典はR25かららしいけど)。

財務省の公式ページはこちら。

http://www.mof.go.jp/jouhou/kokusai/kojinmuke/index.html

従来から国債というのは個人向けに郵便局などで気軽に買うことができた。

購入時期は決まっているが100万円とかまとまってる人は割引債で97万円で購入して、100万円で換金、都合3万円の利子がつく、というお年寄りでも分かりやすいもの。

国債は元本保証なので、貸し倒れないし、まとまった金額があるなら、よい金融商品ともいえる。

今回話題になってる「個人向け国債」はそれとは似て全然異なる。

変動・10年なので最低金利保証はされるけど、穴が多い。

一番胡散臭いのはここ。

http://www.mof.go.jp/jouhou/kokusai/kojinmuke/contents/gaiyou/index.html#4

元から流動性が高い設定の金融商品な上に、途中解約すると元本が割れる可能性がある。

図では「イメージです」と書いてあるが、元本の倍近い利息を図として書いたら、あきらかに過大広告。

ここで解約シミュレーションができるので100万円を元本にして試してみた。

http://www.kankin.mof.go.jp/

1年目から解約できるけど、ゼロだね(マイナスかも?精度の悪いシミュレーションだな)。

2年目から1万円弱の利息が手に入る感じです。

というわけで最低2年運用で0.5%程度の商品だと思えばいいわけです。普通預金よりはまし。

なお購入方法は取り扱い金融機関によるとおもいますが、10万円以上の単位が良いかと思います。

ただ、日本の国債が何に使われてるかってのは、こちらの過去のエントリーも読んでもらったほうがいいかも。

http://ameblo.jp/akihiko/entry-10002309987.html

ちなみに国債の利息についても税金払わないといけないですね。しかも20%。

利息は税金から出てるし、国債を買う義務はないけど増税みたいなもの?

でも米国債買ってるのも日本ですからねえ。

結局のところ10年債の値動きが全てを物語ってるのかも。

低いところで異常

VSCの戦いの最大の注目銘柄であるSサイエンス(5721)ですが、現実にもすごいことになってます。
http://company.nikkei.co.jp/index.cfm?scode=5721
Sサイエンスの売買高、東証1部の3割――個別銘柄で今年最高
2005/06/29, 16:05, 日経速報ニュースより
売買高は前日比2.8倍の5億3754万株に急増し、発行済み株式数(2005年3月期末時点で5億2555万株)を上回った。東証1部の売買高の約3割を占め、個別銘柄の売買高としては1月19日の三菱自(5億1057万株)を上回る今年最高。2003年12月3日のあしぎんFG(2004年1月26日に上場廃止)の6億2467万株以来の高水準を記録した。
低位株ってことで足銀の場合は上場廃止があったわけですが、Sサイエンスの場合は復調してますよね。
さらにもうひとつ低位株で燃え上がってる東理HD(5856)こちらも50円を超える勢いです。
http://company.nikkei.co.jp/index.cfm?scode=5856
さて、この2銘柄でおもしろい点を発見しました。
ふたつとも金属関係業ですが、以下会社四季報から。
■東理HD
【株主】[単]10,738名 万株
株主名 持株数・持株比率(%)
エス・サイエンス 7,266(14.8)
(株)エデュケーションコンサルタント 2,600 (5.2)
日本証券金融 2,330 (4.7)
UPIプランニング(株) 2,200 (4.4)
福村康廣 2,000 (4.0)
T投資事業組合 1,920 (3.9)
國分建一 1,200 (2.4)
横川英彦 1,200 (2.4)
修学社 1,000 (2.0)
ウィン 1,000 (2.0)
0.2% 17.7%
‥% 46.5%
連結 東京理化工業所,東北理化,九州理化 1(0)社
【役員】(6.27予)
(社長)福村康廣 (副社長)平山孔隆
(常務)河野修次 (常勤監査)白石詮
(監査)鈴木實 (監査)須藤醇一
■Sサイエンス
【株主】[単]24,072名 万株
株主名 持株数・持株比率(%)
日本証券金融 2,511 (4.7)
東理ホールディング 1,731 (3.2)
UPIプランニング(株) 834 (1.5)
日興コーディアル証券 468 (0.8)
下村奉由 324 (0.6)
安本友信 303 (0.5)
日本マスター信託口 303 (0.5)
UBS(ロンドン)アジア・エクイティーズ 283 (0.5)
大沢大助 270 (0.5)
西中潤次 260 (0.4)
1.3% 35.0%
0.4% 13.9%
連結 志村産業,ウィン 5(1)社
【役員】(6.29予)
(社長)品田守敏 (副社長)福村康廣
(常務)太田洋三 (取締相談)小野正文
(取締)佐藤和雄 (常勤監査)塩澤義一
(監査)小松茂 (監査)石島直
どうやら、業務提携があるらしく、S・サイエンスが東理HDにコンサルティングをしているようです。
関連会社とともに東理HDの20%の株を保有しています。
しかも最新の株主総会ではS・サイエンスの副社長・福村氏は東理HDの社長に就任とのこと。
「コンサルティング」ってのが何なのか気になります。福村氏も4%保有しているし。
ってゆーか2銘柄あわせると、すごい商いです。今日当たり東証の3割を超えるかも。
まあバーチャル株はそんなことお構いなしに、1日1回更新されますからね、おそらくトップは7千万円全額、ここに勝負するでしょうね。
こんな大商いの実況中継できるなんて光栄。
あとサハダイヤ(9898)もすごいことになってます。
http://company.nikkei.co.jp/index.cfm?scode=9898
これも3連騰。
どうなってるんだろう??日本市場。
やっぱり個人投資家のボーナスが、低位株に流れているのかな?
信用取り引きの数字など見ていても、なんだか出遅れた個人投資家が吸い付いて底上げしているように見える。
…とおもったら後場に突然全銘柄、反落。

利益確定売り?それにしても全銘柄とはすごい。低位株はSサイエンスに握られてるということ?

結局終値でも前日比大幅安。

これは終値で勝負しないといけないVSCは、大波乱の様子…。

新生銀行の話

昨日書いた新生銀行の話でイタリア在住のmandarinbabyさんが新しく読者になってくれた。

こういう具体的に「この記事良かったです!」っていう反応は救われる。正直うれしいです。

マネー関係の話題は、読んでいて「金の亡者か?」と思われるし、ただでさえ書いていて疲れることもあるのし、今回の新生銀行にいたっては特定の金融機関のデメリットを正直に書いた、というところなので、あんまり反応良くなかったら、こういう話題やめよっかなと思ってたところでしたので。

留学や在外研究とお金の話というのは、切っても切れない関係にあると思います。

これから海外に旅立つ人も、いま海外にいる人も、役立つ話題を取り上げていきたいな、と思います。

今後ともフィードバックよろしゅう、です。

新生銀行の外貨預金

新生銀行といえば旧長銀が外資に買われて大変貌を遂げた銀行です。
ATM使用料は無料だし、国内振込手数料も(最近では制限がありますが)無料になります。
オンラインシステムはシティバンクに良く似ており、比較的使いやすいシステムです。
旧来の長期債に加えて、外貨預金や投資信託、株式も扱えて、ネット銀行のよさと貯蓄銀行のよさを兼ね備えた銀行といえます。
★どことなくシティバンクに似ているのは、立ち上げ時に多くのリソースがシティバンク系から移動したものと思われます(推測)。
しかし、新生銀行は「ちょっと気の置けない銀行」です。
例の株式公開騒動も記憶に新しいところです。税金で処理した不良資産をもとに、IPO利益を得るなんて美味しすぎます(その利益が日本国民に返ってくるなら、うれしい話なんですが)。
シティバンクも先日、深刻な不祥事や監督庁の大鉈をふるわれたところですし、もとから格付けが高い銀行ではありません。そもそも盲目的に信用してはいけないのです。

新生銀行も、財務体質、保有口座数は優良ですが、一般投資家からみれば、以下のような資金流動性における不利益があるのでまとめてみました。
まず、新生銀行での預金における方針は以下のようであると思われます。
・流動性資産はネット銀行とATM無料で回転性を高める
・口座開設も店舗不要、振込みで可能
・定期預金、などの貯蓄についてはオンラインで開設可能、解約は電話のみ
簡単に言えば「預けるは易し、解約は難し」です。
流動性資産については、特にコメントはありません。便利です。
給与の受け取り口座などにしておくと便利かもしれないですね。
しかし、貯蓄に関しては、大変です。
仮に1000円の定期預金など作ったとしましょう。
電話して解約しない限り、利息は何年経ってもゼロ円です。しかも自動継続です
他の長期債のような商品も同様です。
つまり、流動性資産でない貯蓄に関しては相変わらず長銀スタイルなのです(買いやすいだけ)。
さらに、外貨預金については疑問が多いです。
新生銀行で外貨預金を作るということは、コンピュータ上で見えない債権を買っているのと代わりません。
特に他銀行に比べて利息やレートが良いわけではありませんし、なんといっても(シティバンク等と比べると)以下のようなデメリットがあります。
・外貨で出金できない
 現金、トラベラーズチェックとも、窓口であっても外貨で出金できません。
 シティバンクでは外貨預金に失敗した場合、無理に円転(円に買い戻して損を確定させること)しなくても、海外旅行などの資金に当てることが出来ます。これによって、海外旅行でのクレジットカードなどの高い為替レートを使う必要がなく、間接的にコスト縮小に寄与できます。
 しかし、これが出来ないということは、結局のところ、円に換算するしかない、ということです。
 もっと突っ込んで言えば、為替手数料は行きも帰りも、新生銀行の懐ということです。
・送金は窓口のみ
 これは日本だけに銀行口座をもっている人には関係ない話題ですが、現地通貨建てで海外の銀行口座に送金することで、上記のような為替変動リスクを軽減することが出来ます。手数料が4000円でできる、と書いてありますが、送金は窓口でしか出来ません。
・現地通貨引き出しの罠
 これはシティバンクなどのCIRRUS、PLUSなどのATMを使った現地通貨引き出しで共通して言えることですが、実際に海外のATMを使って現地の通貨を引き出すことは出来ますが、これは「VISAの指定したレートに+4%の手数料を上乗せ」したレートになります。つまりT/Cなどに比べて割高になる可能性が高いのです。VISAを使って海外でショッピングした経験がある人なら分かると思いますが「買い物した瞬間」でもなく「月末レート」でもなく、「指定したレート」です。つまりとっても不利。そもそも外貨があっても、円預金から引き出されるので、円高でも円安でも損なレートで外貨を買っていることになります。
・解約できない
 基本的に外貨建て定期預金は解約できません。
・預金を担保にした借り入れが出来ない
 シティバンクには「マルチマネークレジット」という預金を担保にした借り入れが出来ます(預金高の80%程度まで借り入れできる)。このような仕組み郵便貯金や都市銀にもあり、金利も2-3%と安いので、定期預金を切り崩さずに流動性を維持できるので重要です。しかし新生銀行にはそのような仕組みはありません。いったん定期を作ったら、金利がゼロだろうとなんだろうと「自動継続をやめます」と電話で言わない限り、ずっと預金は新生銀行のものです。
まとめて言えば、新生銀行で外貨預金しても、外国の通貨としては全く「流通性がない通貨」なので、ただその名前がついているだけの解約しづらい長期定期預金、もしくは外国債の一種、と考えた方がいいでしょう。

ちなみにこの手の「仕様」は公式HPにはほとんど書いてありません。FAQに少しありますが、基本的には約款を読むか、口座作成後にカスタマーサポートに聞くしかないのです。

そのほうが資産形成上は良いこともあります。流動性が高いということは、簡単に使ってしまうことができるということでもありますので。
ちなみに、ちょっと電卓を叩いてみれば分かりますが、100万円程度の資産では、新生銀行で外貨預金しても行き帰りの為替手数料で、預金利息は消えてしまいます(シティバンク等でも同様)。ほとんどの通貨において、2%以上の利息をつけなければ円転すると元本が割れる仕組みです。レアケースとしては為替相場が大きく変動して、プラスになるというケースですが、円ドルで4円以上の動きを見切るのは、素人では、なかなかできることではありません。
しかし、これから夏、海外バカンスに出かけるために新生銀行でボーナスを運用しようとしているひとは要注意です。まだ、安いユーロや円ドルなどをシティバンク等で買ってT/Cに交換しているほうが、いいかもしれません。
今回は、特に人気の在る「新生銀行」を例にとって紹介してみましたが、都市銀行や地方銀行の「外貨建て預金」も似たような「縛り」があると思われます。もし外貨預金に興味がある人は、ぜひ上記のような「仕様」を窓口やフリーダイヤルであらかじめ聞いてみると良いでしょう。

また上記のような縛りも、顧客が全体的に賢くなることで、将来の「銀行の売り」として改善されるかもしれませんので、期待してみたいところです。

日本ファルコムの分割と上位入替

先日、日本ファルコムの1:5分割の話をしたわけですが、なんと、それによってバーチャル株式倶楽部の順位も入れ替わってしまいました。

新しいトップ2名はファルコム大量保有。

先日までの一位を大きく引きはなし4000万円の大台に突入です。

なぜ分割で株価が上がるか、についてはこのサイト を読むと分かりやすいと思います。

ちなみに既に権利オチしてますので、これからファルコムを買ってもそんなに儲からないので注意。

これから8月の分割実施に向けて、実勢価格の5倍(1/5されたときの価格)まで値を下げていくわけです。

その後の半期で株価が復調すれば、すばらしい利益を生み出します(…がバーチャル株はリセットされますので無意味)。

ちなみに低位株ではS・サイエンス<5721>が再び高騰。ついに50円台を回復し終値59円。

実に+73.52%です。

購入単位は1000株なので先日の3万円が3日で6万円になる計算。
熱いですねえ。

久々株式情報

最近マネー関係の話題をサボり気味だったわけですが、バーチャル株式倶楽部も順調にランクを上げています。
ちなみにトップは現在4656万円です。このところ不調でちょっと伸び悩んでいた感じで、2位とも3659万とだいぶ差が縮まってきました。
ちなみにここ数日はやはりボーナス後ということで、市場が荒れています。
どっちかというと「誰でも勝てる」というかんじの荒れ方でみていて怖いです。
・新規公開
 ミクロン精密
・分割
 日本ファルコム、アビックス<7836>
・低位株
 東理ホールディングス<5856>、イチヤ<9968>
特に分割の2件は1:5といって1株が5倍になる分割ですから、実際に分割が実施されるまで、比較的長い期間にわたって楽しめる銘柄です。しかもファルコムといえば80年代PCゲームの雄ですから、諸兄の食指も動くことでしょう。
JASDAQやマザースも活気があるのが好感しますね。
こうしてみると日本市場もまだまだ元気だなあ、と感じてしまいますが、これは株式市場しかもバーチャルなだけに両手離しで喜べないということは言うまでもありません。

通貨戦争と借金の基礎知識

お金シリーズ番外編。

オランダ在住の友人Seiさんの日記へのTB、というか元ネタはこれ。
■イラク戦争・あなたの街でのコストはいくら?
 http://costofwar.com/
 多分人口比ですね。マシンガン打つスピードと同じような勢いで、借金が増えて消えていきます。サイトとしては反戦の意味もあるのかな。
■米国債買ってる国ランキング
 http://www.treas.gov/tic/mfh.txt
■日本の借金時計
 http://www.takarabe-hrj.co.jp/takarabe/clock/index.htm
 時計なんだから、途中で計算止めないでほしい。
Seiさんの日記でも書いてますが、たとえとしてはですね、
隣の金遣いの荒い奥さんが「毛皮かいたーい、でもお金なーい、あったら貸してあげるのに」と言っているので、自分の家の子がおなかをすかしているのに、返してもらえるかどうかちょっと微妙なのに、貸している、ということですね。
これを毛皮とかじゃなくて「X-Box」とか「クルマ」とかにすると、結構生々しいのでやめときますが。
まあそんなわけで積もり積もった日本の借金は現在国民ひとりあたり1500万円と試算されるわけです。
あんまり驚くべき数字ではないですね、今となっては。
銀行の経営者が失敗しても、税金で救済。
ヘッジファンドや株屋に攻撃されても、救済。
中国や北朝鮮への経済支援、ODAでの辺境国でのダム建設etc…。
(もちろん科研費の研究予算なんてのもこれに入ってくるのかもしれませんが、優秀な学生の教育とGNPの増加に寄与しているので一概に×とはいえないと思います)
現状の日本の予算だと例年首相は「過去最大の予算規模!」とか息巻いてますが、簡単に言えば月収25万で月50万は使っている計算になるそうです。
「日本人は働き者で子沢山なので、いつか返せる借金」というのが50年前の常識です。それは確かにあってましたが、いまはその逆の方向が常識ですからねえ。
「国民一人当たりの国債」も問題ですが「個人が抱える負債」も50年前から比べれば結構な借金国民ですよね。
住宅ローンにしても、クレジットカードにしても、ショッピングにしてもスポーツにしても、レジャーにしても全部アメリカ人が教えてくれたわけですが。
ちなみに日本の借金と為替の状況としては1万円札が100円玉ぐらいの価値になるすれすれのところですが、IMFへの預金高(映画でもありましたね、あの金の延べ棒)も世界最高なので「通貨切り下げ」という憂き目もあわずに済んでます。
単位もドルとユーロが1単位なのにもかかわらず、円だけは0.001で扱うわけです。対して中国元は切り上げすることになってくるわけです。上の国債購入高も日本に並んで高いですしね。
ところで、いまも日本円は時々攻撃されています。
しかしその攻撃に対する防衛ですが、我々はその詳細を知りえません。
首相や官房長官が「通貨攻撃防衛ミサイルを発射しました」とかアナウンスするわけではありません。
担当の財務省のお役人が市場に介入、つまりドルや円を買ったり売ったりするわけです。
その預金残高とか「円ドルの市場介入」とかは国民に知らされるという仕組みは無くて、専門用語の多い経済ニュースなど「知ろうと思えば知れる」という状態であるだけなので、官僚の方々がどうやって我々の日本円を守ったり攻撃されたりしているのかは、本当に不透明です。
あとは仲のいい国どうしで国債の持合をして、首脳会議やG5などの蔵相会議などでのバランスを保っているわけです。
そんなわけでユーロ圏というのは通貨攻撃の不安から開放されるいい国なのですが、最近のEU憲法白紙化のおかげで、それもちょっとね、というところですね(長期的に見れば、いいことのほうが多いわけですが)。
借金を減らすというのは、単純に計算すると、返済する倍ぐらい大変です。
たとえばクレジットカードのリボルビング払いで年利13%とかだったりすると、100万円の買い物が1.13倍の113万円になります。実際には複利だと、毎月113万円に対して利息がかかったりします。これぐらいの利息だと、大体5~7年で倍に増えます。
国債の利息というのはリボルビング払いほど高くはありません、だいたい高くても3-5%でしょう。しかし注意すべきなのは「借金に対する借金」であるということです。
米国の借金である米国債を大量に保持している日本政府の借金である日本国債は、考え方によっては「魅力的な投資商品」かもしれません、ですが、誰がその「利息」を払っているのでしょう?街の銀行で米国債の利息を見てみてください。どんなに低いものでも1%、普通は3-5%ぐらいでしょう。対して日本の国債は?割引債で3%がせいぜいなのではないでしょうか?得てして非常に低金利です。つまり、100万円が政府にあったとして、これを米国に1年貸して103万円もらいます。対して、割引債として97万円で買える100万円の額面の国債を発行しているわけです。
そんな「又貸し」みたいな事をして、もし米国の金利が5%などに上がれば少しは利息がつくのかもしれませんが、リスクが大きすぎます。ただでさえ、円ドル相場は乱高下を繰り返しているのですから。
なお、円ドル相場は105~120円として考えると実に±6%もの誤差を持った相場です。100万円が106万円になることもありますが、双方への借金、-200万円が-214万円になる可能性があることも忘れてはいけません。
この手の問題は専門用語の多い経済ニュースの裏の裏まで読まないと国民には見えてこないのが問題です。
経済学を大学に入るまで教えないというのが、そもそも問題なんじゃないかと思います。
しかも経済学科というのは数学勉強しなくても進める、いわゆる文系学科だし。
(基本については高校卒業程度の数学ができれば十分理解できるはずですが…国民が経済に詳しくなると困ることでもあるのでしょうか?)
また基本的には政府がこの問題を財務官僚の内側だけで持とうとするのも問題だと思います。
もちろん市場介入情報などが事前に知れてしまっては国民の税金や国債が、1夜にして紙くずになる危険性すらあるので「知ってはいても騒ぎ立てるな」とされている問題であるのかもしれませんが、市場介入については「介入を匂わせる発言」だけでも十分に効果はあるので、国民の税金を投入しなくても、企業や機関投資家などの助けを借りることで正常な市場バランスを維持しつつ、軟着陸することは可能なはずです。
私個人としてはこの「通貨戦争」については、もう少しオープンにし、見える場所で見える戦いをしたほうが、(日本語圏だけに)分はあるように思います。
みなさんも財務官僚のBlogなどあれば、ぜひ読んでみたいと思いませんか?
世界人口時計http://www.ibiblio.org/lunarbin/worldpop/
 「借金時計」よりもこちらの方が問題だと思う。
 いまちょうど、パリのラ・ビレットでこれに関連した企画展をやっています。
 
http://www.cite-sciences.fr/francais/ala_cite/expo/tempo/planete/population/index_population.php
 「世界の人口・わたしも?」
 展示デザイン的にもすばらしい企画展なので、お近くにお住まいの方はぜひ。