La Villette訪問記その3:メディアテック(図書館)

図書館に移動。健康関係のコーナーの改修作業風景。なぜかモンゴルの遊牧民族風味。

図書館内の「サイエンス時報(Actualite=最新のニュース)へのアンテナ」というコーナーです。

科学雑誌が読めるみたいですね。BIOMAGAZINE、ASTRONOMIE&SPACE, PLANETなどなど、各PCごとに専門雑誌の最新のトピックが読めるような工夫があるようです。

書架です。この「AL」と書いてあるコーナーは「栄養・食物関係」これだけでもかなりのエリアがあります。さすが農業&グルメの国。

上から見た図書館検索コーナー。休館日なのでだれもいません。

回廊スペースに過去の科学者たちのイメージが。レオナルドダビンチ、ライト兄弟、などなど。「日本人はいないねえ」とボディブロー質問。なるほどたしかにこの時代とこのラインナップだと日本人は出てくるのが難しいなあ。

壁画装飾がいちいちすばらしいです。かなりの科学誌に関する知識がないとここまで描けないですよね。

子供本コーナー。窓の外には芝生とLa Villetteの建築が広がっています。

読み聞かせコーナー。背景には球体シアター「La Geode」が。

「コマガタ」という日本の作家の5歳以下向けCDROM。ショーケースに飾られるほど人気な作家なのに日本で知られていない、という状況は実はよくあることだったりします。

そうかとおもえばいきなり「銃夢」が飾られていたりします。ガンムはBDをよく研究していて、こちらでも非常に根強い人気です。

日本MANGAコーナー。ブラックジャック、やきたてじゃぱんなどが並んでいます。銃夢はフランス語に翻訳されるとあんまり違和感ないなあ、とか思う。

「君のカートゥーン・アニメを作ろう!」というワークショップです。11歳以上、月1回ぐらいのペースで開催ですね。個人的にはフランスでのこういう活動はもっと評価されていいと思います。フランスの同人誌クオリティが日本並みに上がる日が来るといいんですが、実際には「マンガの書き方」という本自体のクオリティが低くてどうにも。日本だと鳥山明がかなりマンガの書き方については力を入れている時期がありましたよね。

日本マンガコーナーの裏にあるBDコーナーを紹介してくれるYvesさん。自分のお気に入りを紹介。BDはこのように非常に版が大きく全ページカラー。コレクションする人も多いです。最近はMANGAにおされて、市場としては苦しいところにいるとも聞きます。

La Villette全体を通して感じることは点字の表記が充実していること。Carrefour Numeriqueのパートナーにも弱視者協会などがいたりして、何かコンセプトの中にもそのへんのユニバーサル性があるのかもしれない。この図書館の中にもそんな一角が。“Salle Louis-Braille(ルイ・ブライユの部屋)”。ルイ・ブライユ(1809-1852)はフランス人の盲人で現在世界的に利用されている3点2行方式の点字(写真左のような)を考案、普及させた人物。この部屋では玄関に人がやってきたらブザーが鳴ったり、目が見えない人の暮らしと知恵を学ぶことができる。

La Villette訪問記その2:Carrefour Numerique(デジタル交差点)


まずはYvesさんの担当である「Carrefour Numerique(カルフール・ニューメリック=Digital Crossroad)」を案内されました。ここはCyber-Baseと呼ばれている無料エリアで、コンピュータに関わるクリエイション、発見、自習、ブラッシュアップを提供しています。右下のほうにスポンサー&パートナーのロゴがあり、自治体、銀行がお金を出しているようです。

Carrefour Numeriqueの多くのゾーンはこのようなPCが並ぶワークショップスタイル。ここは無料でインターネットが利用できるエリア。

ここはワークショップエリア。ポスターには「コンピュータと数学を復習しよう」と書いてあります。毎週水曜17時から18時30分開催。機材は1-2年前のDELLの上位機種でした。

Carrefour Numeriqueのメインストリートは「アニメーションの歴史」の展示になっています。右側はゾートロープ(回転コマアニメーション)。

フランスやベルギーにはBD(Bande dessinee)という独自のマンガ文化があるのですが、そこからの歴史を紹介しています。日本でアニメーションの歴史といえば、ディズニーと手塚治虫で語られる事が多く、まるで「世界中はそれだけでアニメーションを作ってきた」というような感覚を覚えるわけですが、実際にはヨーロッパでも規模は小さいのですが、数多くの取り組みが成されてきました。

当時のアニメーションができるまで、の紹介ですね。「10分で14,400枚の絵」とあります。秒間24コマですね。

それぞれの時代(epoch)やトピックにあわせて、縦長のパネルがあり、液晶ディスプレイが上手に構成してあります。

戦中戦後の白黒人形アニメなどもデジタル化してパネルの上で展示上映されています。

Eric BLESIN(1969-)の紹介。こういったエポックメイキングな作家のパネルもありました。ちなみにBD(Bande Dessinee=帯状の絵、つまりコマ割りマンガ)は主に漫画本を指しますが、Dessin Anime(デッサンアニメ≒アニメーション映画)という言葉が普及していきます。ちなみにAnimeという言葉は「生命のある、生き生きと」という意味があります。現代フランス語では日本のマンガはそのまま「Manga(マンガ)」として輸出され、アニメは「Anime(アニィム)」と発音されることが多いです。

Philippe CAPART, Le Studio ARF-ARFの解説。作品知りませんごめんなさい。

Benoit FEROUMONT, William HENNE, Constantin BEINEの作品。この辺も全然知らないですごめんなさい。


http://www.youtube.com/watch?v=QrK08g-vKoc

Carrefour Numeriqueとアートと科学の融合の難しさについて語るYves de Ponsay氏。多くの部屋がアーティストを招致したワークショップエリアとして設営 したにもかかわらず、数ヶ月で運営ができない状況になったり、ワークショップ、カンフ ァレンスルームのようなエリアも無料の時は客が来るけど、有料になったとたん誰も来な くなったり、本当に難しい。と録画されてないところでもいろいろ問題点を指摘しておら れました。勉強になります。映像はないのですが、最近熱いLinuxのディストリビュ ーション「Ubuntu」に関する開発者会議なども主催されていたようです。ここの職員さんも開発者で日々Ubuntuに貢献しているとのこと。すばらしい。ほかにもこの Carrefour NumeriqueではWikipediaに関するオフライン会議や、VRやアニメーションに関わるシンポジウムなどが開催されています。

La Villette訪問記その1:外観

雨ですねえ。

帰ってきてから蒸し暑かったり、雨だったりと、時差ぼけを治すまもなく体調悪くなりそうです。

なんか本当にコンディション悪いんですが、明日からかえってこれないぐらい忙しい、予感があるので、

日付が前後してしまいますが、とりあえずレポートその1。

La Villette訪問記です。パート1は外観編。

7番線、La Courneuve行き。Porte de La Villetteで降りる。パリの地下鉄RATPは見た目は陰気ですが、中ではストリートミュージシャンがいたり、なかなかおもしろいことが起きます。でもスリとかもいますので混んでるときとかは身の回り品に気をつけた方がいいですよ。

ちなみにパリにはいろんな地名に「Porte」とつくところがあるけれど、これはパリの城門のこと。Porteとつくところから外はパリ郊外、ってことになります。Porteより向こうに行くと地価が下がったり、メトロの料金が上がったり、治安が悪くなったりしますので覚えておくといいです。なおLa Villetteの周辺はバスターミナルなどもありますが、特に危ない感じはしないですね。線路もたくさん走っており、交通の要所、住宅街、という感じです。少なくともお台場みたいな観光地ではないですね。

休館日のCite des sciences & de l’industrieです。以下「Cite(シテ)」と書きます。ちなみにフランス語でCiteとはCityのことで、都市とか国家とかといった意味です(パリのシテ島なんてのもありますね!)。誤解を恐れず直訳すると、「サイエンスと産業の都市」となります…がこれではなんとも意味が伝わりませんね。

便乗で同行した(といっても便乗したのは私ですが…)串山先生@首都大に撮影してもらいました。うーん、Lavalでおいしいものを食べすぎたのかも?ワインを飲みすぎるとすぐに顔がむくんできます…。

休館日なのにもかかわらず、守衛さんが立っていて「今日は休館日です!!」と言い続けています。フランスでは長期休暇は3つのゾーンに分かれており、Lavalや南仏は昨日から休みですが、Parisは休みではありません。それから上にあるポスターは「Cite des enfants (2-7ans)」つまり子供王国(2歳から7歳)という新しい常設展のポスターです。“Nouvelle Generation”とあります、つまり「新世代」。大人気だったいままでの子供王国をさらに低年齢(2歳!)まで範疇に入れて広く、質が高くなりました。なおスポンサーもたくさんついていて、有名なところでは保険会社の「MAAF」、電力公社の「EDF」、それから玩具会社?あとはフリーペーパーなどのメディアがついていますね。

開館時間:展示は火曜日から土曜日までは10-18時、日曜日は10-19時。図書館は火曜日は12時-19時45分、水曜から日曜日は12時ー18時45分。球体シアター「La Geode」は月曜は不定。火曜から日曜は10時30分ー20時30分。ちなみに下の方に「保安上の理由から鞄の中身を門番に見せなければなりません」と書いてあります。これはスタジアムなど人の集まるところでは一般的になっています。気を悪くしないように!

とりあえずセキュリティが堅くて、入れてもらえませんでした。招いてくれたYvesさんに電話でコンタクトをとり、待っている間、休館日作業中の「cite des enfants」をガラス越しに見学。見たところ小さい子供用ですが、以前はこのエリアにはなかったので移動してきたようです。