2017年の抱負 – 気力とは何か

今年もよろしくお願いいたします。

おめでとうとは言えない正月
先年2月の入試業務の真っ最中に祖母を失い、また年末に妻の祖母も他界し、悲しみの中で明けた2017年です。

宗教的儀礼はともかくとして心の持ちようでは元気にいられますし、紅白歌合戦だって楽しめるし、映画だって観に行こうと思えば観に行けますが、長年続く宗教的儀礼とはよくできていて、人の死といったケガレはミソギを行い心静かに過ごさないと逆に良くないことがたくさん起きるようです。

全くもって非科学的に聞こえますが、ケガレとは「汚れ/穢れ」とも書くのですが、語源は「気枯れ」と書くらしく、気力の枯れが魔を呼ぶようです。では気力とはなんなのか?気力は目には見えませんが、全くもって非科学的な存在なのかと思えば、最近は実はそうではないと考えるようになってきました。

気力の正体とは何か?
気力とは「感じる力&やり遂げる精神力」と考えます。英語で言えば sensitivity & spirits です。英語では「心」にあたる言葉はたくさんあってmind, heart, spritsなどありますが、物事をやり遂げたり、本人の信条とする行動を貫く心はspiritと呼びます。「感じる力」とは五感をはじめとする感覚の事ですが、「五感」という呼び方は古くアリストテレスの時代における分類です。視覚一つとっても、中央視や周辺視、フォーカス、認知機構まで考えればアテンションなども「見えているか?」という要素に入ります。意識下の判断はそれ以降です。聴覚、触覚、味覚、嗅覚、身体の平衡感覚や筋骨格系や反射含めて「感覚」です。

気力が鈍ると何が起きるか?
以上のように「気力は見えません」が、一方では人間の内側で重要な役割を持っている事がわかります。神道では「穢れは厄災を呼ぶ」と言いますが本当でしょうか。気力が枯れると何が起きるか?例えば、交通事故などは、不注意や焦り、普段やらないことから起きます。対人関係のトラブルなども相手の表情やストレスを見ずに行動する事で呼び込みやすくなります。神道では女性に関わる「穢れ」が多く書かれており、月経や出産すら「穢れ」として扱われています。女性を汚らわしい存在として見るような一面もあるのですが、別の視点では、女性は産後や月経周期で精神的にも肉体的にも不安定になりますし、(地位の高い男性のパートナーであればなおのこと)他の女性の誘いを受けるような「好事魔多し」を呼び込む事になることから、お祓いやお清め、滝行のような禊(ミソギ)を行うのでは無いでしょうか。元々は死んだイザナミを追ったイザナギが黄泉の国から帰ってきた時に行った行為であり、現在は神社の境内に入る時に冷たい水で手を洗い口をゆすぎます。冷たい水の感覚が、何か大事な事を感じるための準備信号を与えてくれます。

抱負とは何なのか?

さて2017年の抱負です
いつもなら、張り切って新しい年に「抱負」を述べたりするのでしょう。しかし家族が沈んでいる時に、一人で元気にお祝いをしたり、未来や希望を述べているのもなんだか場違いなのです。それだけ家族が沈んでいるということで、いくら精神的に強固でも(鈍感でも)、それぐらいの空気は読まねばなりません。

そして抱負とは何なのでしょうか。
「抱負」は「希望」では無いようです。
今年一年、抱きかかえて背負うという事ですから、単なる希望や妄想と言うよりは、実現に向かわせるための実効力を持つマニフェストのようなものでしょうか。
つまり

• 腕を治す

• 大きな仕事をする

• 不測の事態に耐える

といったレベルではなく、以下のようなマニフェストでしょうか。

腕を治す
2週に1度は整形外科に通い、リハビリに専念し、3月末までに可動範囲を増やし、上期中に完治を目指す。

大きな仕事をする
研究関係では(詳細は書けませんが)VRの歴史に残るような大きな仕事をする。実験もやる、論文も通すし、商業製作も大きなプロジェクトを動かす。

不測の事態に耐える
2017年は素数。身体の不調、事故や災害、学生のトラブルといった割り切れない「不測の事態」は必ず起きると考える。その時に誰のせいでもなく、予測の範囲として行動する。何も起きなければそれでよく、備えをしておく。

特に大事なには3つ目で、少なくとも、現状のコンディション、体制、家族の状態で「不測の事態」が起きたら、私はバラバラになってしまうでしょうね。そういえば過去のVR業界の失敗はそんな「雑で高価すぎる仕事」にあったように思います。2016年末から2017年初にかけても、そういう「雑な事態」は周りでチラホラ見えていました。

雑な仕事は「気枯れ」によるもので、感覚や品質に鈍りがあるという事で、冷たい水で感覚を研ぎ澄ますような反省が必要です。物事や精神の本質を再度見直すいい時期でもあると考えます。反省しない輩は相手にする必要はありません。

そんな感じで、ちょいお堅い感じですが、真面目に楽しく生きていますので、今年もよろしくお願いいたします。

白井暁彦

メディアアートを考えながら,オンライン年賀状、結局どこで出すのが得なのかを調べてみた

2017年新春,追記しました.

 

#年賀状はメディアアート」というタグを展開していることもあって年賀状はメディアアートではないかと考えている.


メディアアートの授業では「メディアアートとは人と人との関係性を作るアート」と定義してさまざまな作品を分析解説している.ここ数年は「郵便年賀.jp」というサイトがさまざまなWebクリエイターを巻き込み,大変興味深いメディアアートとしか呼びようがない作品(サービス)を展開されていたのであるが,今年は,全然新作がない.2015年末に株公開を達成し民営化の成功によるものだろうか.そら「干支似顔絵作成ツール」とかつくったら12年はイノベーションしなくても良いのかなという気もしないでもないが,そんなことをしているとメディアアートは社会に溶けて行くだけなので,新しいメディアアートを作り出さねばならない.

21世紀にハガキは絶滅するのか?

年賀状はよいものである.特にハガキがいい.丸見えなのも,良い.時間がかかるのも良い.SNSで「あけおめことよろ」なんてタイムラインを見ていなければ流れてしまうし,そんな手軽な挨拶は新年にふさわしくない.ハガキは丸見えでやってくる.家族にも親戚にも丸見えのソーシャリティ全開のアートだ.グラフィックアートが中心であるが,手芸や工芸,アニメ,マンガ,ゲームといったメディアアートの範疇に入るオタク文化もしっかりと受け止められる.なんならMaker文化も取り込んで電子回路も組み込んでもらってもいい.

しかし手紙という文化ははっきりいって廃れている.フランス人は旅行に行ったらまず最初に「絵葉書はどこだ,ポストはどこだ」といって家族や親戚に10枚ぐらいは出す.アメリカでも郵便局は街中のいいところにドカンとある.しかしメキシコに行ったら郵便局どころか切手もない,そもそもポストがない.空港ならさすがにあるだろうと思って聞いてみると,「クーリー?そんなものはクーリーエレクトリックで出せ」と言われた.メールは電子メールで出せ,か.そうだよね,この手に持っているスマホでパシャっと絵葉書とってメールで送ればいいよね….って違うだろ!だったら御土産物屋で絵葉書売るなよ!電子回路組み込むぞ!

もし自分が乗った飛行機が落ちたとする!メキシコで強盗にあって死んだとする!
そんな時,自分が最後に送った電子メールにどれだけの意味があるんだよ!
お葬式やるころに,届くであろう絵葉書がいいんじゃないか,わかってくれよ!

それはともかく,オンライン年賀状はよい

それはともかく,オンライン年賀状は良い.郵便年賀.jpが生み出したものの中で一番win-win-winなプロジェクトではないだろうか.ハガキ派も,ネット派も郵便局も儲かる.ハイブリッド感がよい.

なんといっても,翌年以降は住所とかを管理する必要がないのもうれしい.年末の寒くて忙しい時期にプリンター関係でイライラしなくて良いなら,数千円のコストは払うべきと思う.自分で印刷してもそれぐらいかかるし.

値段を調べてみた

ここ数年,郵便年賀.JPと提携していた「ウェブポ」と「Yahoo年賀状」を利用している.ウェブポはあまりが画質が良くなかった(レーザープリンタ画質)が,今年は富士フィルムイメージングの高品質印刷でまあまあ.Yahoo年賀状はスマホアプリで宛名を読み込める(ちょうど名刺管理サービスのEightに似ているクラウド人力処理)ので元旦以降に便利である.

(2017年追記)Yahoo年賀状は2017年はサービスしていないようで,株式会社connectitのこちらのサイトになります.
net-nengajo.jp/service/scan/

価格体系は変わらず以下のようです.

  通常価格 10-29枚
(10% OFF)
30-49枚
(20% OFF)
50枚以上
(30% OFF)
普通紙 78円 71円 63円 55円
写真用紙 108円 98円 87円 76円
喪中・寒中 68円 62円 55円 48円

 

価格については,初めての人にとっては年に一度しか使わないから,正直なところ,一度頼んでみないとよくわからないと思うだろうから,以下,グラフにしてみた.

maisu-kingaku

tanka

私はどちらかのサービスの回し者ではないし,安ければよいと言うことでもないからコメントはしないけれど,数枚ならどちらも大して変わらないが,30枚以降で変化があるので確認すべき.さらに,80枚頼むより,100枚で頼んだほうが合計金額からして安いということもある.日数やサイトの使いやすさなどは各サイトで確認して欲しい.それから自分はオリジナル画像を印刷するだけなので,デザインの豊富さとか,アーティストコラボ的な要素が好きな人はそれも大事かもしれない.

グラフの読み方がわからなかったり,追加情報があれば @o_ob までお寄せいただければ幸いです.
(宣伝とか商売とかは無視しますが)