#VRZONE 初日オープニングレポート(詳細版:その1)

お忙しい人はこちら(Twitterモーメント)。いくちょんさん、すてきなカバー写真、ありがとうございます。

VRの歴史の転換点,見学に行こうぞ!

2017年7月15日に初日を迎えたバンダイナムコグループによる「超現実エンターテイメントEXPO ”VRZONE SHINJUKU”」に行ってまいりました.

なお今回の取材は完全な”自腹”です.もちろん内覧会のお誘いもいただいておりましたが,AnimeExpo2017の移動日に当たっておりましたのと,VRの歴史の転換点ともいえる常設施設のオープニングをこの目で,自分の財布を開いて体験することに意味があると思ったのです.主催者に奢られるのではなく,一般のお客さんとしてのエクスペリエンスを得ることが大事です.予約公開初日に最大限となる8枚の「1day4チケットセット 4,400円(税込)」を入手し,学生さんを誘ってみました.KaitVRの学生は飛びつきましたね,さすがVR作りたくてウチの大学に来ているだけのことはあります.3年セミナー生も一部飛びつきました.4年生はちょい忙しいこともあり,遠慮気味でした.大学生を見ていると4,400円という金額は若干足が遠のくのでしょう.「スプラトゥーン2のために買い控えが起きている」とも言えます.

そんなわけで2名分ほど売れ残ってしまったチケットですが,一方では入手したい人もいる開店初日の10時からのある意味プレミアムチケットです.ヤフオクなどで転売するのは趣味ではありませんので,ちょうどよいタイミングで公開されたVALUの上位支援者さんを連れて楽しむことにしました(ちなみにこのVALU優待も大変な人気でした,VR関連VAはとても人気なのですが,この「VRZONE一緒に行く優待」はとても楽しいので真似する人が出るような気がします).

入場前から「さあ、取り乱そう」

お台場で2016年,実験として運営されたVRZONE「project i can」から,コンセプトは「さあ、取り乱せ。」でした。長年バンダイナムコのゲーム企画に関わってこられたコヤ所長のお人柄が感じられるキャッチコピーですが、かつて1990年代のVRエンタテイメント施設のフラッグシップであったセガJOYPOLISのコンセプト「it’s a love story」ともずいぶん違うアプローチであると思います.ジョイポリスは当時の技術力を結集して「何が何でもカップルで体験できるように!」という力が感じられたものです.例えばCAVE(複数プロジェクターによる立体視没入環境)も二人同時に体験させるために当時の業務用筐体を使った並列レンダリングシステムなどが開発されていました.

VRZONEはデートコースには使えたとしても,必ずしも二人で体験できるわけではない感じ,2013年以降のOculusが火をつけたHMDベースのVRエンタテイメントシステムはネットワーク接続しない限りは二人同時に体験しようがありません.というかソロでも十分楽しい,カップルやグループでも楽しい,13歳以下のお子様もそれなりに楽しい,という設計でしょうか.

さて,Google Mapsで「VRZONE」を検索すると,開店初日なのにちゃんと登録されていますね,アルファベットなので海外からのお客様にも良い感じですね。

住所は 〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町1丁目29−1

新宿歌舞伎町というロケーションはファミリー&子供向きとは言いづらいですが,近所には東宝やロボットレストランなどもあり,世界に発信していくためのピーキーなフラッグシップ店としては良い判断と思います.イオンリテールの運営するVRCENTERはショッピングモール内のゲームセンターの拡張というポジションですので今後もうまく棲み分け,共存していくことを祈ります.

なお,JR新宿駅中央東口からすでにポスターなどがしっかり張られており,VR業界外へのアプローチを力いっぱい行っております.

外も暑いのにプロモーションお疲れ様です.新宿歌舞伎町は世界で最も刺激的な街なので,館外で予約を取るような地道なプロモーション活動はとても大事だと思います.

建物と融合するプロジェクターが入る前からすごい

プロジェクション・マッピングを担当したネイキッド社のHPより http://naked-inc.com/news/1726

外観写真で建物にプロジェクション・マッピングが施されていましたが,実はプロジェクション・マッピングって公道ではできない法律があるらしく(専門家談),特に輝度の強い光源を運転者に向けて打つような照明は作ってはいけないそうです.歌舞伎町とはいえ,どこからどうやって投影しているのか!地味に気になっておりました.

建築と融合して、公道を打たなけえれば良い!さすが常設施設だけの事はあります。素晴らしい解です。

こちらのモニュメントもネイキッドさんのお仕事です。真下につき下ろすプロジェクターの釣り方が斬新。

さて見学開始。体験者の絶叫がヤバい。

「マリオカートVR」プレイヤーさんの絶叫がヤバい!!

自分はアーケード版のプレイが祟ったのか、あっさり1位でした。なんであんなに叫んでいるんだろう?序盤の落ちるシーンかな?
普段クルマやバイクでヤンチャな走りをしているヒトはそこまで叫んだりはしないかもしれない。
でもマリオカートいろんなレースシーンを短時間で凝縮体験できてオモシロイ。個人的には右手だけじゃなくて左手でプレイできたのは良かった。

ところでシート位置が悪くて搭乗時にヒザぶつけた(調整可能だけど狭いままだった)。結構痛い。そんな時でもカワイイ笑顔で写真撮られているあたり芸能人時代のプロ根性なのか。

筐体はアーケード版を転用しているという噂。なのでステアリング中央にボタン穴があるそうな。

筐体そのものにインパクトショックがあると、より絶叫できたのかも?ムチウチするかもしれないけど。
よく考えたら、酔わないようにものすごーく苦労していると思います。

「釣りVR GIJIESTA」

このウッドラック、便利ですよね!うちのラボでも使ってます。

MoguraVRさんによると、栗本鐵工所の磁気粘性流体(SoftMRF)なんだそうです。
ナノサイズ微粒子なのか。 砂鉄で作っても追いつきそうにないな!全然違和感がない触覚で、ホントに触覚出てるのか?ってぐらいでした(リールの触感のほうがしっかり)。でもプロポ(無線操縦機)にも使われているそうなので、やっぱりソフトな触感が売りなのですね。

HMDして必死でプレイしている最中なので、触覚デバイスがどんな作用をしているのか全くよくわからなかったので、今度行ったときに調べよう…と思っていたら、中の人の分解写真がちらり。ものすごーく精密なロッドですね!これを一般に触らせているのがすごい。あと青く光る床も気になる。足の位置をLRFで取っているのかな。

その後のコヤ所長(作り込んだ本人)のTweetを見ていると、本作、「管理釣り場」での釣りを大変よく研究しているのだけど、さらによく考えると、釣り堀や管理釣り場ってVRなんだなあ、って感慨深いです。

 

「かめはめ波」と「ガンダム台場強襲」はやりたかった。次回必ずやる。

IP関係が同じチケットになっているのは何の踏み絵なんだろう!

「エヴァンゲリオンVR the 魂の座」で全力取り乱す

「エヴァンゲリオンVR the魂の座」は、今回の同行者ではメイン・ディッシュとなりました。

どれに乗る?から始まり、「第10使徒ってどんなんだっけ?」で予習しつつも、シンクロ率10%からお約束のどったんばったんおおさわぎ!
N2ミサイル使いつつも全く勝てる気がしない圧倒的…終焉。ああ取り乱しすぎてノドが痛い。

↑取り乱す前/取り乱し中↓

第10使途 ゼルエルですよ。いきなりラスボス対戦じゃないですか!逃げちゃダメだとか言ってる場合すら無い。

以下、中の人やクリアしたお方からの情報。

・実はグリップのボタンを押すとカニ歩き以外の移動ができる
・弾切れしなくてもビルさえ探せば武器手に入る(ガチャ)
・N2ミサイル3発ぶち込んでください

ぜったい今度あったらぶち込んでやる。

見どころはLCLに満たされてひーんやりして、神経回路に繋がって…ってあたりです。アニメで描くよりVRで描くほうがいいシーンってあるのですね。

<以下パート2に続く!> 本業が忙しいのです…

おしらせ:

#VALU に上場→ビットコイン→日本円→紙の一万円札に変換してみてわかった‬「その利益とリスク」

2017/7/13に自分のVALUが申請通過し公開となりました。

https://valu.is/drshirai/data

21時以降はこちらが便利ですね(テック森さんありがとうございます!)
https://valutool.biz/cache/drshirai

データと仕様

初値 0.00258 BTC (702円) →現在値0.01-0.0196BTC(5,920円)ぐらい。
発行VAが5,000VAなので 時価総額(円換算額) 351万円→1,970万円。

上記、テック森さんのツールから幾つか7/21時点のエビデンスを。


気づいたこと

‪・株式のIPOと違って値幅制限との戦い。ブックビルディング方式を導入して欲しい。‬
‪・支援者、特に優待対象者に対して連絡を取る(本人である確認)をとるのが大変。‬この辺は来週以降、「保有VAの強制公開」が実施されるそうなので併せて改善されるべき。
・VALU社は売買手数料で利益が出ます。「他者のVA売買手数料は1%、自分のVAを売る時は10%」なので、SNSとして拡大していくうちは発行VA数を間違えなければ倒れない計算か。
・いつの間にかVAがVLになってる(7/21確認)

利益

・売却益によって本当に現金化は可能。すごいですねえ。財布の紐も緩むってものです。
・一日あたり2BTCまでしか出金できません。たくさん出金トランザクション発生すると止まります(パニック売り対策?)
・8/1のBitcoin分割騒動に関連してBTCが暴落するかと思ったら暴騰(この数日で27万円→20万円→30万円)したので世の中わからんね
・学生の奨学金や夢実現には良い仕組みでは。逆に遊ぶ金欲しさにVA発行すると暴落するかもしれない。

懸念

・知人が多い人は当然「買ってね!」といった要請に応じる人が多い(信用がある)ので健康に上昇する。一方で取引高が少ないと価格操作されやすい。初期の市場形成には必要か。
・副業とか兼業申請必要なのかはディスカッションあってもいいかもしれないが、個人の株取引と同じ扱いかも知れない。
・プロフィールに大学名出したりするのは現状のモラルでは問題あると思い自粛しています。実際のところ、ヴァリュー高い先生を多く抱える事で、大学の知名度をあげる事にも繋がるので、これが利益相反行為にあたるかどうかは実験的に検証されるべきかも。
昔は大学教員のTwitterも煙たがれたけど、実際、高校生にとってのヒーローってそういうメディアでのプレゼンスだったりするしね…。
例えば某落合陽一先生などは生涯賃金をはるかに超えて国家予算規模になっています。が、もしこれを発行者の所属組織が差し止めしたら、発行額を所属組織が保証したりできるだろうか?
そもそも「利益相反行為」って、秘密で利益産んだり取引したりすると生まれるものと考えます(だからこそ知見をBlogに書いています)。
…思考実験は続く。

内助の功の大切さ

ところでこれ見ると実際、支援者さんとの連絡ツールがないと困る問題は露呈しています。大変ですよね。

「内助の功」も重要な意味を持ちますね。氏のご家庭は現在乳幼児保育中であり、活動は制限されるけど、信用できる人に依頼する作業としては適切。一方で軽く家買えるぐらいのリワードがあるので、健全かも知れない。
自分も家族親戚がとある企業の経営者なのですが、まあ健全かつ透明性のある運営には株の持ち合いぐらいはしますしね。
一億総活躍社会って、そういう経営者意識を持つことなのかも知れないですね。

交流として良いことは多い

大株主さん各位とVRZONE初日に優待ツアーしてきました!チケット代なども自分の売却益で支出できるのは良いですね。

実際、ホリエモンさんは私や落合くんのことを2013年ぐらいからウォッチしてくれていたので、当時VALUがあったら、それはそれでうまく機能し得るし、ほんとうの意味で個人も投資家になれるのは良いこと。

優待で知り合ったVoxelKeiさんなども、VALUがなかったら直接会うことはまず無かったと思うし。

今後

来週以降、新しい仕組みで色々提案していきたいと思います。
末長く(サービス続く限り)よろしくご支援お願いします🙇

<関連情報>

ムーチョ@VALU‏ @mucho フォローする その他 フリーランスの人によくあるお金との向き合い方の悩み、#VALU が解決してくれるかもよ、という漫画

伝説のプログラマー、ダンコーガイさんがVALU社に。

いまビットコインに起こっていること
http://okanefuyasuzo.muragon.com/entry/17.html

第22回 日本VR学会大会( #VRSJ2017 )のテーマ分類からVR研究の今を垣間見る

第22回 日本VR学会大会(VRSJ2017)のエントリーは2017年6月30日締め切りです。
http://conference.vrsj.org/ac2017/
うちの研究室の学生たちもロサンゼルス遠征中にもかかわらず、「徳島いくぞお!パルマーラッキー!鯛ラーメン!」などと盛り上がっておりますので、ちょっと応援してあげたいところです。

すでに「初めての学会発表まにゅある」と称して、VRSJ2017を題材に学会発表初心者のためのHowToを示させていただいております。

 

投稿には以下の項目が必要です(必須項目は太字)

  • 主著者
  • 共著者
  • 大分類
  • 第2希望テーマ
  • 第3希望テーマ
  • タイトル
  • 概要200文字
  • 学術奨励賞立候補
  • 技術・芸術展示
  • 動画URL
  • プロジェクトWebサイト

特に「大分類」と「第2希望」「第3希望」という項目が存在しますので、列挙してみました。

 

大分類

  • 各種大会イベント
  • ランチョンセミナー
  • 企業展示・技術芸術展示・OS展示
  • VR心理学
  • 視覚
  • 聴覚
  • 味覚・嗅覚
  • 力触覚 – 基礎
  • 力触覚 – ソフトウェア
  • 力触覚 – ディスプレイ
  • マルチモーダル・クロスモーダル
  • ロコモーションインタフェース
  • 自然言語・入出力デバイス
  • AR/MR
  • 作業支援
  • 自動車とVR
  • スポーツ・身体運動
  • ウェアラブル・ユビキタス
  • アート&エンタテインメント
  • デジタルミュージアム
  • テレイマージョン・テレイグジスタンス
  • 人間拡張技術
  • VR応用

第2希望テーマ/第3希望テーマ

  • 生体信号・BCI・BMI
  • 3次元計測
  • VR心理学
  • 視覚 – 基礎
  • 視覚 – ディスプレイシステム
  • 視覚 – コンピュータビジョン
  • 視覚 – シミュレーション・可視化
  • 聴覚
  • 力触覚 – 基礎
  • 力触覚 – センシング
  • 力触覚 – 力覚ディスプレイ
  • 力触覚 – 触覚ディスプレイ
  • 力触覚 – シミュレーション
  • 味覚
  • 嗅覚
  • 感覚その他
  • マルチモーダル・クロスモーダル
  • 3次元ユーザインタフェース
  • 拡張現実感・複合現実感 – 基礎技術
  • 拡張現実感・複合現実感 – システム・応用
  • ウェアラブル・ユビキタス
  • 拡張認知インタフェース
  • インタラクションデザイン
  • 作業支援
  • 教育・訓練
  • 医療・福祉・ヘルスケア応用
  • テレイマージョン・テレイグジスタンス
  • サイバースペースと仮想都市
  • VRと超臨場感
  • アート&エンタテインメント
  • デジタルミュージアム
  • 情報技術と文化の融合調査
  • 人間拡張技術
  • スポーツ・身体運動
  • アプリケーションその他
  • 【OS】VR心理学
  • 【OS】力触覚の提示と計算
  • 【展示OS】力触覚の提示と計算
  • 【OS】テレイマージョン
  • 【OS】テレイグジスタンス
  • 【OS】複合現実感
  • 【OS】アート&エンタテインメント
  • 【OS】デジタルミュージアム
  • 【OS】情報技術と文化の融合調査
  • 【OS】超高齢社会のVR活用
  • 【OS】学生コンテスト(IVRC)
  • 【OS】超人スポーツ
  • 【OS】産業応用
  • 【OS】トップカンファレンス
  • 【OS】超臨場感
  • 【OS】拡張認知

*希望テーマは発表申込締切(2017年6月30日 23:59)以降は変更できません.ご注意ください

こういうテーマ分類からVR研究の今を垣間見ることができて記録に残しておくべきかと思いましたのでブログエントリーに起こしてみました。先生方はご指導にご活用ください。

 

#Twitter のつぶやきを #Mastodon に流す,たとえWindowsしか使えなくても! #マストドン #初心者向け

やってみたけど意外に簡単だったのと,よく使う人もいそうなので超初心者向けメモ.

必要なもの

  • IFTTTに接続されたTwitterのアカウント
  • 適当なインスタンスのMastodonのアカウント(この場合,mstdn.io というインスタンスの o_ob というアカウント )
  • 最新のcurlが利用できるLinux等の環境もしくはWindows版curl

ネット上のドキュメントにはLinux環境でのドキュメントが多いので,Windows版curlでの説明で書いてみます.

なお「curl」とはコマンドラインで使えるブラウザのようなもので,curl http://… とすることでそのURLを叩くことができます.ダウンローダーなど嬉恥ずかしい使い方もたくさんあるのですが,今回はPOSTメソッドでMustodonのAPIを叩くのに使います.

ちなみにLinux環境で,curlが入っているけどなんかエラーが出る人は,最新のTLS対応でない可能性があります.管理者権限で yum update してください.

Macの人はターミナルに入っているはずです.

Windows版のcurlを入手する

https://curl.haxx.se/download.html

こちらで「Packages」の「Windows 64bit」の適当な圧縮形式のファイルを入手してください.
64ビット版の7.53.1はこちらにありました.例えばこのZIPをDownloadsにダウンロードして解凍した場合で,以下説明します.

バイナリファイル自体は Downloads\curl-7.53.1\src 」に curl.exe として入っていますが,これはコマンドライン用のEXEですのでダブルクリックしても何も起きません(見えない).

Windows+R で「ファイル名を指定して実行」→「cmd」でコマンドラインを開く.

2017-04-23 (1).png

黒こわい画面が開いたら,curl.exe をこの画面にドロップしてみましょう.

C:\Users\yourname>C:\Users\yourname\Downloads\curl-7.53.1\src\curl.exe

と出ていたら,エンターキーを軽快に叩いてみてください.

なんかメッセージが出たら,今度は curl.exe の後ろに「http://google.com」など適当なURLを打ち込んでみてください.

2017-04-23 (2).png

GoogleのトップページにアクセスしたときのHTMLが表示されます.まあ実際には「引越ししました,302エラー」が表示されています.

これで準備は終わりです,いろいろ細かいこともありますが,以下,このcurl.exe があるディレクトリで作業してしまいましょう.

まず独自アプリの登録

先ほどのディレクトリで curl(…curl.exe+半角スペース)に続いてコマンドを打っていきます.curl.exeをcurlと見なして以下真似てみてください(太字は変更).

curl -X POST -d “client_name=MSTDN2Twitter&redirect_uris=urn:ietf:wg:oauth:2.0:oob&scopes=write&website=https://aki.shirai.as” -Ss https://mstdn.io/api/v1/apps

なお,コマンドラインでは「↑」キーを押すと過去のコマンドを再利用することができます.マウスの右クリックでクリップボードに張り付けることもできます.

なお,client_nameは好きにつけられます,これから皆さんが作る独自アプリの名前ですのでせいぜいかっこいい名前にしましょう.websiteは自分のサイトでも大丈夫なはず,mstdn.ioは自分が利用したいインスタンスに置き換えてください.

うまくいくと以下のような文字列が出てきます.

{“id”:xxxx,”redirect_uri”:”urn:ietf:wg:oauth:2.0:oob”,”client_id”:”[A]64文字の英数字“,”client_secret”:”[B]64文字の英数字“}

マウスドラッグして変な改行や,テキストエディタなどに(Windows+Rで「notepad」)スペースが入らないようにして張り付けておきましょう.

アプリにユーザを登録する

次に,このアプリを使ってご使用のインスタンスでユーザID,パスワードを使って認証をし,トークン(Token)という専用回数券を入手します.

curl -X POST -d “scope=write&client_id=[A]&client_secret=[B]&grant_type=password&username=[メールアドレス]&password=[パスワード]” -Ss https://[mstdn.io]/oauth/token

  • [A]はひとつ前のプロセスで発行されたclient_id
  • [B]はひとつ前のプロセスで発行されたclient_secret
  • [メールアドレス]はご利用のMastodonサーバ(インスタンス)で登録したメールアドレス
  • [パスワード]はご利用のMastodonインスタンスで登録したパスワード
  • [mstdn.io]はご利用のMastodonインスタンスのURL本体に置き換えてください

[~]や”~”などのカッコや引用符はつける必要がありません.ドラッグと右クリックを使って丁寧に作業してください.正しく設定できているとエンターを押した後に,

{“access_token”:”[C:英数64文字のトークン]“,”token_type”:”bearer”,”scope”:”write”,”created_at”:[日付数字]}

という反応が出ます.これも大事な文字列なのでテキストエディタに拾っておきましょう.トークンは大事なものなので,ネットなどに撒くのは危険です!

間違っていた場合は以下のような文字列になります.メールアドレスやパスワードをよく確認してください,ちゃんとログインできますか?

<html><body>You are being <a href=”https://mstdn.io/auth/sign_in”>redirected</a>.</body></html>

どうしてもうまくいかないときは上記のcurl の後に続く「-Ss」(反応を表示しない)のところを「-v」(全部表示)にしてみるといろいろ分かるかもしれません.

 

試しにcurlから投稿してみる

さてせっかくですので試しにcurlから投稿してみましょう!

curl.exe -X POST -d “access_token=[C]&status=Hello World!&visibility=private” -Ss https://[mstdn.io]/api/v1/statuses

  • [C]はアクセストークンです.長い英数文字列です.引用符などは不要です.
  • Hello World!はつぶやきたい文字列です,日本語はここでは問題があります.
  • privateにしておくと,ほかの人には見えません.
  • [mstdn.io]はご使用のインスタンスに置き換えてください.カッコは不要です.

いかがでしょうか?うまく投稿されましたか?うまくいかなかった場合は「Oops.png」や「We’re sorry, but something went wrong.」といったHTMLが反応として返ってくるはずです.

IFTTTで自動化投稿設定をする

IFTTTについて細かく解説が必要な方は,ほかのサイトなども見てください.If [何か起きたら] then [何かする]というシンプルな部品の組み合わせで強力なWebサービスが作れます.個人利用や試作としては十分な機能を持っており,プログラミング不要です.

使用するモジュールは「maker_webhooks」です.

  • 名称は[My Twitter2Mastodon]など自由にどうぞ.
  • [New Tweets by You]:RTを対象にする,@返信を対象にする場合はそれぞれチェック.
  • [URL]:[https://mstdn.io/api/v1/statuses] お使いのインスタンスに合わせて変更してください
  • [Methods]:[POST]
  • [Content Type]:[application/x-www-form-urlencoded]
  • [Body]:[visibility=public&access_token=[Cのトークン]&status={{Text}}

 

{{Text}}の前後にはスペースを入れないことをお勧めします.「Ingredient」を使えばURLなども入ります.

Saveしたら適当なつぶやきをTwitter側でやってみて実験しましょう!(意味なくつぶやくのは意外と大変…)

うまくいかないときはIFTTTのApplet側のLogを確認しましょう.変なスペースが入ってたりすると事故の元です.

visibilityは{private, public, unlisted, direct}をとります.小文字で書くことに注意.

ちなみにIFTTTを使いこなしている人は,Wordpressの投稿をつないだり,出勤簿にしたりと,いろいろ使い道を思いつくはずです!

Happy Tweeting and Tooting!

 

おまけ1:作業の後片付けをしたい

はい,終わったらcurlのフォルダごと捨ててしまいましょう.

特に,Mastodonのパスワードやトークンがその辺に残っているのは気持ち悪いですので!

ここまで解説した方法の良いところは,コマンドライン上で操作していますので,パスワードを保存したりすることが一切ない点なのです.

 

おまけ2:Mastodon → Twitterもやりたい

ちなみに Mastodon→Twitter はできるけどあまり利点がないので検証してません.

簡単に言うと,Mastodonには標準でATOMを吐いてくれますので,それを拾えば既存の各種サービスでできることが多いからです.

具体的には,ご自身のアカウントの後ろに「.atom」を付けたURLにアクセスすれば,フィードが取れます.

https://mstdn.io/@o_ob.atom

以上です!

何か間違いやフィードバックがありましたら,こちらのTOOTまでどうぞ.

https://mstdn.io/@o_ob/815348

さくらのレンタルサーバーで立ち上げたWordPressを完全SSL対応(鍵緑)にするメモ

レンタルサーバーで安く安定した環境を構築する週末

世間はMastodonインスタンス立ち上げがDockerDockerおきているわけですが、この週末は仕事で使うWordpressの整備などに充ててしまいました.

ちょうど最近はレンタルサーバー各社を比較していて,さくら・GMO・Kagoyaなど,月1万円以下のVPSやレンタルサーバーの運用上の評価を行っておりました.レンタルサーバーで安く安定した環境を構築する週末,まあ時間の浪費かもしれませんが「趣味の盆栽」とでも思えば耐えられる.

この業界横並びで,ここ2年ぐらいの傾向としては,SSDなどの増量,共有SSL(SNI;Server Name Indication)対応,Webフォント対応などが主な機能です.あとはコントロールパネルが見やすいかとか,値段は実は結構違いますが,年間数千円の違いといったところでしょうか.

最近の共有SSLはリバースプロキシで実装されている

昔はSSLといえば,固定IPとった上にお高い(数万円/年)印象がありますが,SNIであれば年間数千円,キャンペーンで初年度無料といった価格で入手できます.そもそも2015年以降,GoogleがSSL非対応サイトの評価を大きく下げたことも影響しています(参考:GMOによる解説).

そもそも純然たるSSLと違いって,共有SSLは「保護された通信」とだけ出ます.表示は鍵と緑です.EV証明書がある接続はブラウザのURLの左に鍵緑に加えて,証明機関の名前が出ます.共有SSLはそもそもIPアドレス共有していても名前ベースの認証(SNI)で解決しているので,もしかすると同じIPをもったレンタルサーバーのユーザが(鍵をすべて入手するなど)成り済まそうと思えばできなくもない仕組みです(参考:富士通による詳細で簡単な解説).

また,通常,HTTPとHTTPSはアクセスするサーバーポートが80番と443番と異なります.自サーバーでのHTTPSの設定は,あくまで別のディレクトリ,別のサーバーとして設定していくことが多いのですが,さくらのレンタルサーバーの場合は,明示的にHTTPとHTTPSの仮想サーバー設定(具体的にはhttpd.conf)を触らせてくれません.例えば「www.domain.org」と「domain.org」のHTTPとHTTPSのアクセス先の挙動4種類をそれぞれ変える設定がしたい場合などが大変.デフォルトはwwwとwwwなしを同じディレクトリ,さらにHTTPとHTTPSをリバースプロクシで自動設定,です.それをコントロールパネルだけで設定できなくもないですが,ログも見えないのでとても作業は大変です.レンタルサーバーはそういうところがつらい,一方でサーバスペック的にはお安く上がっているし,セキュリティもさくら任せなので文句も言いづらいところ.

さくらのmod_rewriteの仕様が変わっている(うまくいかない設定例)

もちろん共有SSLが流行り始めて2年ですので,いろいろな人々がさくらのレンタルサーバーWordpress環境で共有SSLに挑戦しています.鍵緑状態になった実績がある設定としては,.htaccessにリバースプロクシによってHTTPSになった状態を判定する「HTTP:X-Sakura-Forwarded-For」を使って mod_rewriteを書く方法,そしてwp-config.phpに消えてしまったサーバ変数を明示的に書く方法.でも結論から言うとこれはうまくいきません(2017/4/16確認).

.htaccess全体
# BEGIN WordPress
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteBase /
RewriteRule ^index\.php$ – [L]
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
RewriteRule . /index.php [L]
</IfModule>
# END WordPress
RewriteEngine On
RewriteCond %{REQUEST_URI} !^/robots.txt$
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} -f [OR]
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} -d
RewriteCond %{ENV:HTTPS} !^on$
RewriteCond %{HTTP:X-SAKURA-FORWARDED-FOR} ^$
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
wp-config.php 追記分
// プロクシでIPが入るとSSLアクセス状態をセットする
if( isset($_SERVER[‘HTTP_X_SAKURA_FORWARDED_FOR’]) ) {
 $_SERVER[‘HTTPS’] = ‘on’;
 $_ENV[‘HTTPS’] = ‘on’;
 $_SERVER[‘HTTP_HOST’] = ‘domain.org’;
 $_SERVER[‘SERVER_NAME’] = ‘domain.org’;
 $_ENV[‘HTTP_HOST’] = ‘domain.org’;
 $_ENV[‘SERVER_NAME’] =’domain.org’;
}
上記の参考にしたURLのいくつかでも2017年4月の追記で「さくらではリバースプロクシのmod_rewriteをサポートしない」という話がいくつか出ています.で,そういうサイトはURLが鍵緑ではなく「混在」になっています(このサイトはまだSSL設定していないので「保護されていません」です).
なお,これのおかげで最強のバックアッププラグイン「BackWPup」なども動かない説もあり.

WordPressのCSSだけ崩れる問題と Really Simple SSL

上記の設定でも「共有」まではいきます,少なくともサイトのアクセストップだけは鍵緑になりますが,ソースを見てみると,テーマのCSSへのアクセスだけが「http://自サイト」になっており,クリックするとリダイレクトでHTTPSになります.設定によってはHTTPとHTTPSでリダイレクトループに入り,サイトが表示されなくなります.問題は上記のリバースプロクシと,rewriteに起因するのですが,細かい設定ができないから仕方ない.
このような問題を解決するためのプラグインとしていくつかのサイトでは「Really Simple SSL」プラグインが便利であったと書かれています.ですがこれは時間の浪費でした.このプラグインは3つの機能があり,Wordpressによるリライト,301リダイレクト,JavaScriptによるリライトを実施し,サイトやコンテンツを一つ一つ書きなおさなくてもよい…という触れ込みです.実際には .htaccess を勝手に書き換えますので,上記の特殊仕様が入っている環境では慎重に使ったほうが良いと思います.私はこいつのおかげでとてもはまりました.上記のさくら特有の設定などは無視ですので.

どうやって解決するか?

さて,今回の問題ですが,結局以下のような解決策をとりました.
(1) コントロールパネルは[www]と[wwwなし]を共用,.htaccess はできるだけシンプルに
(2) wp-config.php には上記のサーバー変数を一応書いておく.コントロールパネル「一般」のサイトアドレスはhttpsのwwwなしで統一.
(3) サイトにアクセスして,ソース表示して,CSS以外はhttpsでアクセスできていることを確認する(表示は崩れている).
(4) 「SSL Insecure Content Fixer」というSSL用のリライトプラグインを導入
 インストールして設定で「Capture, unable to detect HTTPS」にチェックするだけ.おそらくリライト後のHTML全部をキャプチャして http:// になっているところを書き換えている,とても重い処理と思うのだが,たくさんあるわけではないし,要はこれをやってほしかっただけなので,もうこれでいいと思う!.htaccessに怪しい設定するほうが危険だし,リダイレクトループに入っている頃に比べれば全然快適に動いています.一日悩んだけど解決してよかった!

おまけ:レンタルサーバ公式のプラグインがあればいいのに…と思ったら

さくらのサーバー向けにSSL対応させるWordpressプラグインがあればいいんですよね,実際WordpressのプラグインでSSL関連を見ていると「CloudFlare Flexible SSL」などCDN業者提供のプラグインもちらほら見えます.最近提供されているWebフォント「TypeSquare」なんかもさくらGMOお名前.comも同じようなサポートプラグインをWordpressのプラグインで出しているから,できることなんじゃないかと思います.ちなみにTypeSquareはどちらの会社も月間25000PVまでは無料という微妙な設定ですが,さくらは9,000インストール,GMOは100以下….
っていうか「Sakura」でWordpressプラグイン検索してたら「さくらのレンタルサーバ 簡単SSL化プラグイン 作者: SAKURA Internet Inc.」ってプラグインがあったのですけど!早くいってよ!…ってことで試してみました.

重大なエラーを引き起こしたため、プラグインを有効化できませんでした。

Fatal error: Arrays are not allowed in class constants in /home/user/www/wordpress/wp-content/plugins/sakura-rs-wp-ssl/modules/model/force-ssl.php on line 32

おあとがよろしいようで….そもそもインストールできないレベルだと試せない,まあこのドキュメントは役に立ちそう.

 

Mastodonに見るサーバー技術の民主化(=個人運営化)について潜在的技術リスクと反省・加筆版

Mastodonはじめました。

https://mstdn.io/@o_ob/

以下、サーバ立ち上げようと思ってhogehogeしてみた結果、反省の再掲です。雑言です。

ちなみにMastodonインスタンス立ち上げのHowToではありません!このエントリーもMastodonが流行り始めて3日ぐらいの2017/4/16の記事です。もう古びていると思います!

Mastodonに至るまでのノスタルジー

ある種の大学の先生というのはいわゆるフルスタック系エンジニアである必要があって、自分の研究室やらIT環境やらを常に実験材料にしてhogehogeするものです。

自分もサーバー関係はいろいろやってきていて、古いところではISDNテレホーダイを使った自宅サーバーとか,FirstClassを使ったSNSのはしりとか。フランス留学中はリモート録画サーバーとか、帰国後のこの10年強でも自宅/自作サーバー系はいろいろやってきていて、光ファイバー、固定IPからDDNSなどなど。

ハードウェア的には自宅(自作、サーバー設計機)、1U→エアコン含めた電気代が機材を上回る→VM→レンサバ、VPSRasPiときていて、OS的にはRedhat→Debian→Ubuntu→CentOSと経験しそれなりに実用レベルの運用経験&セキュリティも維持してきたのだけど、メールサーバー運用するのをできるだけ避けてきたのとDockerで実運用してこなかったので、Mastodonインスタンスを立ち上げようとなると、なかなか勇気いる。

他にもAWSGoogle Compute Engineなどリソース課金型サービス、SSLなども同様で有料となると、なかなか時間と作業時間が折り合わない。貧乏な学生時代は自作だけでサーバー立てるのはなかなかに利益あったのですが。

サービス的には自作CMS、会員サービス、チャットやロビーなどはモリモリ書いてきたけど、最近はセキュリティ維持のためにOSSでもLAMP+Wordpressのようにパッケージ管理が行き届いた信頼性の高いソリューションに頼って来た感じです。

単にインストールするだけなら何とかなったとしても、実際の運用、それにまつわるトラブルなども含めてリスク管理ではありますし、実際に運用してみるとなると、結局インストールが簡単で、ユーザが多くてセキュリティ対策が早くて、どんな寝ぼけていても実施できるような堅牢性が重要になります。

なのでLAMPも、試すだけならともかく実運用ならできるだけソースから入れないし、できればVPSもゼロから立ち上げるのではなくて、レンタルサーバーで終わらせたい。
(本当はそういう人こそDockerのほうが向いているのかもしれないけど、ISPレンサバ各社がそこまでDockerをサポートしていないのも現状)

例えば昨今ではPHPで素のログイン画面やファイルアップロード書くのは怖い。学校では教えるかもしれないけど、そんなユルいPHPフォームはあっという間にrootkitを送りつけられたり、SQLインジェクションを食らったりします。フランスでは日常的にハッカーがSSH絨毯爆撃してくるので、よっぽどしっかりとセキュリティ対策していないとあっという間にルートをとられたりゾンビ化されてしまいます(経験談)。

「教科書に書いてあること」と「教えられること」の差分

話を日本学校の先生に戻すと,つまり「教科書に書いてある事」と「生々しくて教科書には書けない実運用」の差分は日増しに大きくなっていく、ということで。ことIT分野ではサーバ技術についてはその傾向は強いと思う。

先生としては出来るだけ新鮮で生々しい技術を教えて、技術者の価値が高いうちに色々な経験を失敗含めて体験させるべきだろう。

(誰もがやれるようになってから失敗すると責められるからな!)

まあつまりMastodonの流量によるトラフィック圧迫、もしもの時のデータ消失の責め苦などが怖くて試せないなど言い訳まじりに、最新のSNSサービスのインストールが気軽に試せなくなっていく時点で潜在的技術に対するリスクを増大させているのだなあと感じます。

まあそのうちどこのISPでもやりそうだけどね!あとキャリア各社ね。

ソフトバンクとかauとか好きそうだし。

と思ってたら mstdn.jp がすごいことになってた

mstdn.jpを立ち上げておられたぬるかる氏,どうやら筑波大学のM2さんなのですが,なんだかすごいことに.

■暫定世界一ユーザの多いmstdn.jpの管理者さんの奮闘ぶりに、思わずMSのクラウド担当者も声をかけるレベル
https://togetter.com/li/1100609

■支援先

https://enty.jp/nullkal

これは経費差し引いても不要から外れる感じがする(まあ贈与して課税にすればいいのかもしれないけど…)。

普段からDockerをどっかどっかインストールしている人にとってはそんなに難しいことじゃないでしょうね~,とはいえ1時間で2000アカウントぐらい増えていく状況を見ていたのでそれは笑いが止まらないというか、何か運命的なものを感じるのだけれど。

ぬるかる氏の将来はどこへ。いい勉強ですね。

日本人こわい,おもしろい.

さて日本人の熱狂ぶりは本当にすごいエネルギーですね。

偽のMastdonサーバーなどもっと出てきてもおかしくないです。気を付けましょう。

 

3日ほどMastodonTwitterの並列社会に暮らしてみて感じたこと

MastodonTwitterの良いところを完全に喰っているけど、実は野蛮なTwitterは野蛮さゆえに消滅はしないと思う。というか最後にはTwitterOStatus準拠になって「一つのMastodonインスタンス」となって終われば良い事だ。

あとは未成年と本人認証かな,勝手サーバーだから仕方ないのかもしれないけど、連邦タイムラインに変態が流れるのはつらい。やつらはCWとか自分から設定しないからな。

同様に年齢認証について。幼稚なユーザの実年齢になんて興味はないのだけど、Mastodonの特性と未成年Twitterの欲望はとてもよく一致すると思う。

“何かあったときに”責任とるのはサーバー管理者なのだろうか。まあ「何かあったとき」なんてことを考えてたらインスタンスなんて立てられないのだけど、なんか予想をはるかに超えるような事件が起きそうでドキドキします。

つぶやきコンテンツ漂流問題

多くの技術系カリスマTwitter諸氏が取り組んでいるのは、現状のメインつぶやきをどこにするか?という「つぶやきコンテンツ漂流問題」とでも呼ぶべきか、まあライフログをどこでまとめていこうかということです。そんなの気にしてない人はどうでもいいのだろうけど。

自分はAmaroqiPhoneつぶやきは解決したので、最初の出発点はTwitter→MastdonなのかMastodon→Twitterなのかといった問題が残ってる。

実際にはMastodonfeedを吐くようなので、すぐに解決しそう。

で自分はTwitterライフログはすべてFacebookにコピーし、WordPressにまとめられているのでこのストリームに乗るなら楽である。
しかし奇遇なことに、実はWordPressがミニブログとの競合を起こしてしまっている。

なのでこれを書いている。

Google方面もがんばれ,特にGoogle Sitesとか.

WordPressも、本当に必要なサイト以外は、どんどんGoogle Appsあたりに引っ越していくべきかと思う。

そういう意味ではGoogle Waveとかもう一度頑張って欲しい気もするよ、Google AppsSlackbot的な融合をしてくれるなら歓迎だ。

実はこの週末はMastodonのインストールに取り組むどころか,とあるサイトの完全SSL化とGoogle Apps統合をやっていたのですが、Google Appsの一部であったGoogle Sitesは”いちおう”取得したドメインでWebサイトが構築できるサービスなのですが,見た目がダサすぎるばかりか、オブジェクトが個性的過ぎてCMSとしてはホント最低限のイントラネット程度の意味しか持たないサイトが作れる。このGoogle Sitesでもいいや!って用途もあるので、久々にGoogle Sitesを独自ドメインで運用しようとしていたら、実は「新しい Google Sites」なるサービスが立ち上がっていて,これはレスポンシブデザインもできるし、Google Drive各種ともきれいに統合できているしフォントは美しいしでいうことないのだけど,なんと「独自ドメインでは運用できない」という名言付き.なんだそれ!!フッターの「このサイトはGoogle Sitesでつくりました」もどうにかしてよと思うのだけど,なんというかこんなに素敵なサイトなのに自社ドメインでしか使えないとなると,じゃあそれでGoogle Appsの契約アカウント数が増えるのかというとそんなことはないと思うぞGoogleよ.Webというのは不特定多数の人々に無料で使えてこそ意味があるのではないでしょうか.

まとめ: OStatus もっとがんばれ

Mastodonのようなオープンソースのマイクロブログサービスは実は標準化に取り組んでいる成果であって,OStatus というそうです.これはまさにLinux黎明期のころのような興奮なのですね.

実際に使う側の問題としは,この100文字ぐらいのチャットやマイクロブログから、ミニブログといった文字数と写真等のコンテンツの保管,メディアタギングをどう活用していくか。例えば「LINEブログ」とかも,こうなってくるとあまり立つ瀬がないのかもしれない。レスポンシブなBlogとフォント以外に利点がないもの(というかこういうのはアメブロがやればいい).

Mastodonはこの形のまま安定することはないと思います。インスタンスごとにカスタマイズして、厳格なユーザしかいないインスタンスも作れるだろうし、企業内インフラとしての利用もあるだろうし、個人用ローカルと連邦参照のみに絞ったスマホインスタンスによるOStatusなんかもできるかもしれないので、今後企業IT諸氏は大いにOStatus活用を検討すべきと思います。

Laval Virtual 2017ふりかえり講演を予定しております

2017年4月25日のTokyo VR Meetup にて、Laval Virtual 2017振り返り講演を実施できることになりました。

開催日時:2017年04月25日(火)19:20~22:00

会場:デジタルハリウッド大学大学院 駿河台ホール

今年のLaval Virtualはとても規模が大きく、9,000平米, 出展社240社。プロフェッショナルデイに当たる3/22-3/24の3日間での来場者は前年度30%増の約7,900名、パブリックデイに当たる3/25,3/26の2日間での来場者は9,800名と合計17,700名の来場者を集め、欧州最大VRの祭典となりました。今回のLaval Virtualは会場の広さ、展示規模の大きさだけでなく、学生コンテスト、Startup contest、AR/VR Contents festival, 市場関連では投資フォーラムなどもあり、とても数人でレポートできる規模ではありませんでした。また一方で、アンテナの良い日本からの参加者は数多くの重賞受賞があり、大きなプレゼンスをみせていました。Laval Virtual 2018参加者向けの情報も含めて紹介したいと思います。

日本の学生VRコンテストIVRC2016からLaval Virtual Award経由でACM SIGGRAPH Awardを受賞しEmerging Technologies展示を決めた「Real Baby – Real Family」

https://twitter.com/o_ob/status/844997866624073730

Best VR/AR Contents賞を受賞した たゆたう さん

超人スポーツ協会(リリース)、立命館大学、筑波大学の「Laval Virtual Award」部門賞受賞もありました。多くは、国際公募デモセッション「ReVolution」にて採択されており、今年は「TransHumanism++」というテーマ。無料で広いブースを獲得し、大変な盛況でした。

 

日本からのVIP参加者も gumi 國光氏、東大 稲見昌彦先生、慶応大学 中村伊知哉先生などもご参加いただいておりました。特に國光氏は投資フォーラムやラウンドテーブルでのご講演に加え、Laval市郊外に常設されるLaval Virtual Center(2017年夏オープン)の見学などもされているようです。

以下(時間の都合上、講演で扱えるかわかりませんが)VR関連の日本から見えづらいニュースとしては、Lavalにフランス本社を持つ老舗EON Realityの国際インターンシップセンターIDCが、新たに4パートナー、7カ国増えて32カ国なったようです。第5回を迎えるLaval Virtual併催のイベントも満席だったようです。
https://www.eonreality.com/events/eon-experience-fest-2017/

またLaval Virtual Asiaとして、中国・青島の都市から10年で5億ユーロの投資を獲得しました。

http://www.futura-sciences.com/tech/actualites/technologie-realite-virtuelle-met-cap-vers-grand-public-salon-laval-virtual-66797/

VRの研究者と無名都市と市民が20年で”VRの首都”を作り、それが実を結びつつあります。

Laval Virtual 2018の状況などもふくめて、ご紹介できれば幸いです。

 

 

「任天堂Switch、みんな気付いてない10の未来」を読みやすくするハック

日経テクノロジーオンラインに寄稿したNintendo Switch発売記念カウントダウン記事「任天堂Switch、私はここに期待する」が本日公開されました。

「任天堂Switch、みんな気付いてない10の未来」

白井 暁彦=神奈川工科大学 准教授

全11ページあるうえに、毎ページのようにログイン要求されるので、著者ですら読みづらいと思いました。以下インデックスしておきます。

 

1.Switchは「テレビゲームの歴史にトドメを刺す」
2.グラフィックス性能の向上で見えなくなる「何か」が明らかに
グラフィックス性能を上げたら売れるとは限らない
3.テレビの奪い合い戦争が終焉する
遊びを遊びとして保つためには「やめる自由」が大事
4.「何かゲームがしたい人」は結局なにも買わない
ゲームを買うのはソーシャルな理由
5.でもスプラファンは「スプラ2」さえ出れば満足
任天堂ハードで「○○専用機」は珍しくない
6.玩具の歴史であってゲーム機の歴史ではない
7.「1-2 Switch」こそが最注目タイトル
8.「VRエンタメ」の未来に「触覚VRエンタメ」あり
一番手が抜けない場所がユーザー任せ
9.「Joy-Con」がひらく日本がアップルを超える未来
“Switch”という名前の本当の意味
10.やはりSwitchは「テレビゲームの歴史にトドメを刺す」

最初は「10のヒミツ」として書き出したら10どころか20ぐらいあったので、だいぶ圧縮しております。全部で11,000字ぐらいあります。

基本はエンタテイメントシステム、プラットフォーム設計の歴史と変遷の話なのですが、任天堂の中の人さま、一部憶測で書いてゴメンナサイ!
今度機会があったら試遊会に呼んでください、もっとちゃんと書きますから!

でも「テレビゲームの歴史にトドメを刺す」は本気と思いました。

ご感想は日経テクノロジーオンラインのほうにお寄せ下さいませ。

新しいGoogle翻訳とスプレッドシートを使って国際会議への執筆をスマートにするついでに英作文力を高速に身につけるハック

CG,VR業界の研究者はこの時期、Laval VirtualやSIGGRAPHといった国際投稿のピークにあります。

白井研究室は規模の割には国際投稿が多いです。

http://blog.shirai.la/publications/

また数だけでなく内容も学部生でACMの学生研究コンテストで世界3位を受賞したりと、大学の入試難度の割には世界トップクラスの評価を受けることもあったりします(ちなみにACM SRCは書き物だけでなくファイナルはプレゼン審査込みです)。

本人の頑張りや先生の頑張り、研究の難度やインパクトはあるにせよ、一般的には日本語の論文を「ただ翻訳」したからといって別のアーティクルになったとみなすことはできません。しかし卒業論文や日本VR学会、インタラクションといった、日本語だったら構造的もクオリティ的にもしっかり書けるし、新規性もディスカッションもしっかりしている、さらにそのadvancementも加えられるような投稿もあるけれど、いざその学生に『英語投稿しようぜ!』と提案すると、もうその瞬間にグッチャグチャになる…といった経験はよくあります。

そもそも先生方も英語科学論文執筆のスキルや経験が十分にある方であれば指導もできるかとは思いますが、書き方のトレンドも分野によってはずいぶん違いますし、普段「日本語どっぷり業務」で押しつぶされている大学教員様が英語論文を査読等で読むのに精一杯なのに、ただ書くだけならともかく、「日本語の勢いを保ったまま翻訳する」というスキルを維持するのはなかなか難しいです。

そもそも日本語だって研究の先進性を求められるのに!英語まで書かねばならんのか!
これはハンデだ!俺は英語圏に生まれればよかった!うわーん!!
と嘆くのは簡単ですが、私はそうは思いません。
日本語に加えて英語もフランス語も、中国語も少しはわかりますが、英語単一文化圏に生まれていたら、それ以外の言語に目を向ける機会もなかったでしょうし、日本語が高度だからこそ、詩や短歌、冗談やマンガ・アニメやTwitterのような楽しいことも沢山あります。

また論文を書くことによって高度な日本語を身につける機会にもなります。いい勉強です。

さて、Google翻訳です。これは英語学習には不向きな面もあります。Google翻訳を英作文の一部にでも使おうものなら「どう見ても機械翻訳」という作文になり、あらゆる先生方から否定されたものです。しかし最近のアップデートにより「より自然な翻訳結果」が取得できるようになりました。

 

ではGoogle翻訳を科学論文の執筆に使えるか?というと、Noです。

少なくともそのままでは使える品質にはありません。理由はいくつかあります。

  • 「自然な翻訳」のために、多少の誤りは適当に正してくれる(誤りを発見できない)
  • 日本語と英語では論法が逆(日本語は大事なことを最後に書く)
  • 日本語は構造的に書こうとすると自然な日本語にならない
  • ときどき物凄い勘違いをする
  • 原文の日本語がそもそも曖昧。特に係り受けが本人に聞かないと不明だったりする。
  • 日本語と英語の多義性を考慮する必要がある(例:Play=遊び?試合?演奏?…)
  • ただしものすごく速い、しかも無料。

以下の解説は、上記のようなGoogle翻訳の特性を利用して、英語投稿のワークフローと新しい英作文力向上のための勉強法を提案しています。特に先生方と若い学生さんがWeb上で深夜日中を問わずコラボして執筆するような環境を想定しています。細部に関してはノウハウもあるので割愛しちゃいますが、最大に重要な関数はこれです。

=GOOGLETRANSLATE(B1,”ja”,”en”)

これをGoogleスプレッドシートに入れてみてください。賢い先生であればこれだけで十分と思います。

つまりこの関数を使うことで、Google翻訳のエンジンをGoogle Spreadsheetから使うことができます*

関数リファレンス

構文 GOOGLETRANSLATE(テキスト, [ソース言語, ターゲット言語])

使い方としてのポイントはこの先です。ワークフローにしてまとめます。

<準備>

  1. まず以下のヘッダを1行目に用意し「表示→固定→1行」、A1〜F1に以下。

    Question, Answer(人間による英作文), Google英語, 質問の自動翻訳, 人間による日本語, 人間による英作文の邦訳, MEMO

  2. オンライン投稿によくあるWebフォームの質問をスプレッドシートのA列に分解して貼り付ける
  3. D列[D2]にA列を日本語訳する式を設定 [=GOOGLETRANSLATE(A2,“en”,“ja”)]
  4. E列にD列の日本語質問に該当する「とりあえずの日本語」を書く。和文論文から貼り付ける。いま書けない場合は「条件付き書式」を設定して空白セルに色付けしておくと良い。
    ここでは例として「触覚フィードバックを用いたショートニング不使用クッキーによるハードクッキーのテクスチャー解析」という仮の和文論文からのコピペを貼り付けておきます。
    *あえて係り受けが不明瞭なタイトルです。
  5. C列[C2]にE列を英訳するセルを設定する[=GOOGLETRANSLATE(E2,”ja”,”en”)]
  6. さらにF列[F2]にB列を日本語訳するセルを設定する [=GOOGLETRANSLATE(B2,“en”,“ja”)]
  7. G列はメモ、必要に応じて文字数カウントとか実装するといいです。文字数カウントはLEN()で作れますが、ワードカウントしたい人はGASで作るといいかもです(shirayuca@qiitaによる実装例)。

スクリーンショットにするとこのようになります。

<使い方>

手順通りに作ってくれた人は、もう使えると思います、あえてテンプレとしてダウンロードさせないのは「自分で作った方が理解できるしカスタマイズもできる」からです。列が右に左にするのは「その方が対訳として見やすい」からです。以下手順になります。

  1. D列の自動翻訳の日本語質問を読みながら、E列にまず日本語を書いていきます。
  2. するとC列に勝手に英語が生成されます。
  3. B列に「C列の英語を見ながら人間の英作文」を書きます。少なくとも単語で困ることはなく、書き出しもスラスラ書けます。ただしC列の英語が一発でOKになることはまずないです、疑ってかかるか、楽をしたければE列の日本語を改善していきましょう。
  4. 英作文が正しいかどうか、F列を見ながらすすめます。E列とF列がほぼ同じ意味になればよいわけです。
  5. あれ?もう完成していますね!しかも1作文ごとに英作文力がアップしていくことを感じられます。

上記の例では「not use」というGoogle翻訳の提案を無視して「without」としています。そもそも日本語のタイトルが冗長であることに気が付いたりもします。主文が「触覚フィードバックを用いた」なのか「ショートニングを使わない」なのか、Googleさんにはわかりません。MEMO欄に「おい主著者、どっちが主文だかはっきりしろ!」と書いておくと良いでしょう。右クリックで「メモ」や「コメント」を使うと校閲しやすく、Web上で高速に共著作業が進んでいきます。

さて本文の執筆です

上記は国際投稿の際のEasyChairやSIGGRAPH SISにおけるWebフォームの例ですが、本文も同様です。白井研究室の場合、和文の場合はCloudLaTeX,、英語論文はShareLaTexを使用していますので、CloudLaTeXからの英語→日本語の変換工程で構造的に執筆された日本語を英語に翻訳していく過程が必要になりますから、上記のシートをコピーしてカスタマイズして、A列の質問を主著者や先生のストラテジに置き換えていけば良いのです。

Google翻訳の特性上、あまり長い作文をしようと思わない方がいいです。一方で、コンテキスト(前後関係)も重要ですので、だいたい目安としては一段落程度で区切ったり、代名詞Itなどを補完しながら中間的な(=Googleさんにわかりやすい)言語で書いてあげると良いと思います。その言語を日本語で行える、右クリックすればメモなども使える、という点が上記のワークフローの特徴です。必要であればどんどん行を増やしていくと良いです。

最後にB列をガシッとコピーして、Word等のトラディショナルな英語チェック環境やエキサイト翻訳のようなクラシックな翻訳エンジンに通してみることをお勧めします。図版を入れる作業なども必要ですからこのワークシートだけで全てを終わらせるわけにはいきませんが、この段階で人間の有料英語レビューに依頼できるレベルまでは達しているはずです。Todo管理なども含めると分業もしやすくずいぶんとストレスの少ない英語執筆が可能になると思います。

 

ブログに書いた方がいいだろうなというレベルはこの辺りまでですね!

白井研究室のノウハウとしては、上記の方法だけで論文を書いている訳ではありません。これに加えてGAS(Google Apps Script)なども組みあわせていったりもします。ビデオの字幕やYouTube字幕などもこれでずいぶん改善されます。そもそもワークフローにこだわるというよりは自力で、動的に、改善していくことが重要と思います。

なおGoogle翻訳はGoogle Cloud API経由でも使える訳ですが、課金やセットアップが必要な情報に比べてもずいぶんスマートなのでした。
http://unokun.hatenablog.jp/entry/2015/08/08/103841

白井としては、これでAndroidタブレットやスマホでも書ける!というのは大きいです(右腕が使えませんので、机で両腕を使って書ける時間が限られているのですイタタ…)。

フィードバックありましたら @o_ob までどうぞ!

*(追記:2017/2/17 22:00)

本稿のGoogle Spreadsheet関数で利用できるGoogle翻訳では、フレーズ間の翻訳確率を計算して翻訳先の言語の適切な語順に並べ替える、フレーズベース機械翻訳(PBMT)を採用しているようです。2016年11月にアップデートされたニューラルネットワークベースのGoogle Neural Machine Translation(GNMT)はPBMTよりも翻訳精度が上がる印象がありますが、本稿の関数にはまだ実装されていないようです。
ご参考:グーグルの翻訳AIが「独自の言語」を生み出したといえる根拠(2016.11.24)
http://wired.jp/2016/11/24/google-ai-language-create/

(例1)
原文:Percent of overcrowded households among bottom quintile of income distribution.

Spreadsheet関数版Google翻訳(エンジン不明):所得分配の底五分位間の過密世帯の割合。
Web版Google翻訳(GNMT日英)所得分配の下位5分の1の間で混雑した世帯の割合。

ちなみにWeb版のほうもクリックすると翻訳候補として「底五分位間の」が出てきますのでやはり「新しい」とはいえGNMTはまだSpreadsheetには使われてないと見てよいでしょう。いつ反映されるのでしょうかね!楽しみです。ただしある日突然変わるので注意が必要です。原文や作文はちゃんと保持してくださいね。

(例2)2017/2/18 23:00追記
原文: Talk of tech innovation is bullshit. Shut up and get the work done – says Linus Torvalds

GNMT日本語訳: 技術革新の話はうそつきです。シャットダウンして作業を完了させる – Linus Torvalds

GoogleTranslate関数: ハイテク技術革新の話はでたらめです。黙って仕事を成し遂げる – Linus Torvalds氏は述べています

この文であればGoogleTranslate関数の方が素直な訳でいいですね、GNMTによる日本語訳は英語に直すと「The story of technological innovation is a liar. Shut down and complete the work」、うそつきとシャットダウンが強く残ってしまっています。
なおこの一文は実際のニュースとしてはもっと恣意的な翻訳をされているのでまだマシなのかもしれませんが…。

しかしGoogle翻訳(GNMT)の翻訳結果がお上品になるのは良いことなんだろうか?「ブルシッt」が「うそつきです」になる事で人類のヘイトを抑えられるどころかより齟齬を産んでるんじゃねーの、って気持ちもある。
この辺り、もう現実はチェス囲碁将棋AIと翻訳に関してはSFに両足突っ込んでる感じがしますね。シンギュラリティです。

ところでSpreadsheetにはこれ以外にも面白い関数がいっぱいあります。

ImportFeed, ImportXML, IMAGE, それに最新の株価・為替が取得できるGoogleFinance関数も便利です。

Excelで苦手なヒストグラムも一発で出せますよ!

どんどん使ってみてくださいね。

 

ご紹介の際は一言頂ければ幸いです

国際論文連発の研究室が明かす、英作文超ノウハウ。Google翻訳ってスプレッドシートから使えるんだ!|ギズモード・ジャパン https://t.co/VbFhLG4LFz

2017年の抱負 – 気力とは何か

今年もよろしくお願いいたします。

おめでとうとは言えない正月
先年2月の入試業務の真っ最中に祖母を失い、また年末に妻の祖母も他界し、悲しみの中で明けた2017年です。

宗教的儀礼はともかくとして心の持ちようでは元気にいられますし、紅白歌合戦だって楽しめるし、映画だって観に行こうと思えば観に行けますが、長年続く宗教的儀礼とはよくできていて、人の死といったケガレはミソギを行い心静かに過ごさないと逆に良くないことがたくさん起きるようです。

全くもって非科学的に聞こえますが、ケガレとは「汚れ/穢れ」とも書くのですが、語源は「気枯れ」と書くらしく、気力の枯れが魔を呼ぶようです。では気力とはなんなのか?気力は目には見えませんが、全くもって非科学的な存在なのかと思えば、最近は実はそうではないと考えるようになってきました。

気力の正体とは何か?
気力とは「感じる力&やり遂げる精神力」と考えます。英語で言えば sensitivity & spirits です。英語では「心」にあたる言葉はたくさんあってmind, heart, spritsなどありますが、物事をやり遂げたり、本人の信条とする行動を貫く心はspiritと呼びます。「感じる力」とは五感をはじめとする感覚の事ですが、「五感」という呼び方は古くアリストテレスの時代における分類です。視覚一つとっても、中央視や周辺視、フォーカス、認知機構まで考えればアテンションなども「見えているか?」という要素に入ります。意識下の判断はそれ以降です。聴覚、触覚、味覚、嗅覚、身体の平衡感覚や筋骨格系や反射含めて「感覚」です。

気力が鈍ると何が起きるか?
以上のように「気力は見えません」が、一方では人間の内側で重要な役割を持っている事がわかります。神道では「穢れは厄災を呼ぶ」と言いますが本当でしょうか。気力が枯れると何が起きるか?例えば、交通事故などは、不注意や焦り、普段やらないことから起きます。対人関係のトラブルなども相手の表情やストレスを見ずに行動する事で呼び込みやすくなります。神道では女性に関わる「穢れ」が多く書かれており、月経や出産すら「穢れ」として扱われています。女性を汚らわしい存在として見るような一面もあるのですが、別の視点では、女性は産後や月経周期で精神的にも肉体的にも不安定になりますし、(地位の高い男性のパートナーであればなおのこと)他の女性の誘いを受けるような「好事魔多し」を呼び込む事になることから、お祓いやお清め、滝行のような禊(ミソギ)を行うのでは無いでしょうか。元々は死んだイザナミを追ったイザナギが黄泉の国から帰ってきた時に行った行為であり、現在は神社の境内に入る時に冷たい水で手を洗い口をゆすぎます。冷たい水の感覚が、何か大事な事を感じるための準備信号を与えてくれます。

抱負とは何なのか?

さて2017年の抱負です
いつもなら、張り切って新しい年に「抱負」を述べたりするのでしょう。しかし家族が沈んでいる時に、一人で元気にお祝いをしたり、未来や希望を述べているのもなんだか場違いなのです。それだけ家族が沈んでいるということで、いくら精神的に強固でも(鈍感でも)、それぐらいの空気は読まねばなりません。

そして抱負とは何なのでしょうか。
「抱負」は「希望」では無いようです。
今年一年、抱きかかえて背負うという事ですから、単なる希望や妄想と言うよりは、実現に向かわせるための実効力を持つマニフェストのようなものでしょうか。
つまり

• 腕を治す

• 大きな仕事をする

• 不測の事態に耐える

といったレベルではなく、以下のようなマニフェストでしょうか。

腕を治す
2週に1度は整形外科に通い、リハビリに専念し、3月末までに可動範囲を増やし、上期中に完治を目指す。

大きな仕事をする
研究関係では(詳細は書けませんが)VRの歴史に残るような大きな仕事をする。実験もやる、論文も通すし、商業製作も大きなプロジェクトを動かす。

不測の事態に耐える
2017年は素数。身体の不調、事故や災害、学生のトラブルといった割り切れない「不測の事態」は必ず起きると考える。その時に誰のせいでもなく、予測の範囲として行動する。何も起きなければそれでよく、備えをしておく。

特に大事なには3つ目で、少なくとも、現状のコンディション、体制、家族の状態で「不測の事態」が起きたら、私はバラバラになってしまうでしょうね。そういえば過去のVR業界の失敗はそんな「雑で高価すぎる仕事」にあったように思います。2016年末から2017年初にかけても、そういう「雑な事態」は周りでチラホラ見えていました。

雑な仕事は「気枯れ」によるもので、感覚や品質に鈍りがあるという事で、冷たい水で感覚を研ぎ澄ますような反省が必要です。物事や精神の本質を再度見直すいい時期でもあると考えます。反省しない輩は相手にする必要はありません。

そんな感じで、ちょいお堅い感じですが、真面目に楽しく生きていますので、今年もよろしくお願いいたします。

白井暁彦