学生を評価する

MNRVからJAIST宮田研にスタージュ(インターンシップ)していたGillが無事、研修を終えて戻ってきます。
宮田先生からは非常にいい感想をもらっています。
研究室にいい影響を与えた、というのは非常にいいよい仕事をしたのだと思います。
色々大変だったとは思うのですが、そこは若さで切り抜けたのでしょうか。
そのうち聞いてみたいと思います。
さてところで今年は私のところにもスタージュ学生がいました。
ESIEAの学部学生なので、修士の学生よりは短く、卒業要件でもないし厳しくはないのですが…。
そしていま、彼のレポートを読みながら採点をしています。
参考までに引用しておきます。
Aspects humains
人間面
Relations dans l’equipe et avec les partenaires
チーム内やパートナーとの関係
. presentation ponctualite
時間に几帳面か
. communication
コミュニケーション
. collaboration, implication
共同作業と連携
Caracteristiques du comportement
態度の特徴
. dynamisme, ardeur au travail
活力、仕事への情熱
. initiative
率先性
. autonomie, confiance en soi
自立、自信を持っているか
. adaptabilite
順応性
Aspects intellectuels et technico-scientifiques
知的・科学技術面
. rigueur, methode, souci du fini
正確さ、方法、終わったかどうかへの配慮
. qualite du raisonnement
論証の質
. esprit de synthese
総合思考力
. connaissances par rapport a la mission confiee
やり遂げた任務のレポートを通した理解
まあこれだけ項目準備してくれると評価するほうも、思い込みとかを排除できていいですし、「ここがもうちょっとよければね」という学生への要求を具体的に発見できますね。
フランスの教育界はこの手の方法論が確立していて助かります。まあその弊害もあるとは思いますが、日本は事務方の「様式美」と教育の「方法論」が同時に成立してない世界なので。
ま、実際には先生や企業の担当氏は結構甘い点をあげるみたいです。
私は点が辛いと評判なので、気をつけねば。。。

徹夜で講義準備、その後。

昨日の日記。
せっかく貫徹超えて、朝の9時からスタンバって学生を待ち構えていたのに、急に欠席した学生がいたので出番は午後からになった。
眠いけどやることいっぱいあるから寝れない。
徹夜で講義準備…てのはちょっと報われないな気がしてきた。
まあほかのプロジェクトとも関係のある部品(VirtoolsのBuilding Block)の開発がかかわっていたからいいんだけど…。
まあそれはそうと、何をやるかと言うと、「コンピュータビジョンの初歩」。演習なので学生のスキルを見ながら3時間で終わるように設計しなければならない。特に去年はHLSLを用いた無コンパイル、ピクセルシェーダー(コンピュータビジョン)コーディングだったのだけど、今年は要求スキルをぐっと控えめにして、さらに環境をOpenCVに中心した(スキルがある学生にはGPUVisionもつかうけど)。まあ甘目にはなるんだけど、面白さを知ってから勉強するのも悪くなかろう。OpenCVも十分おくが深い世界だしな。まあ初回組というのは「人柱」だし。
ちなみに今回の講義は資料は英語だけど、説明は完全にフランス語で行った。まあ外人講師だけどね、これぐらいは。
以下資料の抜粋。
TP n° 6 : Computer Vision
But du TP :
Understand a basic of computer vision (CV) to create a new human interface.
Questions theoriques :
1. How to calculate FOV and resolution of detection with actual camera
setup?
2. What kinds of techniques do exist for human motion detection?
3. What are the characteristics, advantage and weak points of computer
vision?
Ce qu’il faut savoir :
Try to use several types of cameras like Digital Video Cam, Webcam, IEEE1394
industrial camera, etc… Measure view of camera and calculate FOV (Field of
View) with arc tangent function. Download and test open source software
project like OpenCV and GPUVision and try to use SVN (Subversion) to know
how to share the source codes. Compare some techniques of computer vision
then understand its differences. Finally, try to make a small application on
Virtools with Virtools to learn how to innovate a new interface with CV.
Realisation Pratique :
1. Setup given DV camera or Webcam by yourself with tripod then connect to
Windows. Try to change all of configuration on camera or control panel like
exposure, shutter speed, resolution, anti-flicker, auto mode, etc… Fix the
camera and measure width and height of image on a plane then calculate FOV
and resolution (degree of view, mm / pixel).
2. Install (copy) OpenCV and checkout GPUVision via TortoiseSVN then try
some samples. Especially try human motion recognition with some
applications.
3. Try to modify source code and connect to Virtools to make a new
application.
Ce qu’il faut utiliser :
§ Le dossier TP4, 6 et document supplementates.
§ Webcam, DV , driver, scale
§ OpenCV, www.intel.com/technology/computing/opencv/
§ TortoiseSVN, tortoisesvn.tigris.org/
§ GPUVision, projects.shirai.as/home/svn/GPUVision
§ Virtools and GPUVisionBB (it is included in GPUVision)
§ AceSpeeder2 face recognition version
Remarques :
§ Un rapport sur le TP devra etre remis a la fin de la seance. Si possible,
en Anglais.
o Camera type number and its FOV (degree for width and height)
o Resolution at 320×240 (mm/pixel for width and height)
o Report for human motion detection techniques
o How much FOV, resolution and frequency do you need for human interface?
o Other found discoveries and about new application on Virtools
o Idea for a new human interface using computer vision
簡単に言うと、いろんなカメラ(DV,IEEE1394,Webcam)を用意して、PCにつないでみたり、という基本的な作業から、今度は電卓とメジャーをもって画角と解像度の計算をやってみる。さらにOpenCVやGPUVisionをTortoiseSVNなどを使って入手して、いろんなサンプルを試してみる。時間がある学生はAceSpeeder2の顔入力バージョンなども遊んでみたり、Virtools上で特製のBuildingBlockを使って何か作ってみたりして、「どんなインタフェース、アプリケーションが作れるかな?」と考えさせる課題。

映像新聞にLavalが紹介されました

メディア掲載たてつづけですが、今度は別件で27日付けの映像新聞に載りました。
関連イベントとともにクレッセントさんのURLで紹介させていただきます。
www.crescentvideo.co.jp/news/20061127.shtml


−引用ここから−
仏ラヴァル市の産業振興事例のご紹介
— 2006年12月6日パシフィコ横浜にて「LAVAL市セミナー」を開催 —
12月6日(水)-8日(金)にパシフィコ横浜で開催される「立体Expo’06」において、フランスでバーチャルリアリティー(VR)の産業振興を進めているラヴァル市の現状を紹介することを目的とした、特別招待セミナー「フランスLAVAL市のVirutualReality取組紹介」(講師:ラヴァル・マイヨンヌ・テクノポール 広報担当 Valerie Moreau氏)が開かれます。
開催日時は2006年12月6日(水)13:00-14:30、パシフィコ横浜アネックスホール2階F206で開催されます。尚、セミナーへの参加費は無料ですが、事前申込みが必要となります。
また、「立体Expo’06」には、弊社もブースを出展致します。(弊社ブースの出展内容はこちら 。)年末のご多忙の折とは存じますが、是非ご来場いただきます様、お願い申し上げます。
特別招待セミナー「フランスLAVAL市のVirutualReality取組紹介」のについての詳細は本日発行の「映像新聞(2006年11月27日号)」の記事をご参照ください。
−引用終わり−
補足ですが、自分はここ、フランスの西部の地方都市・ラバル(Lavalなので新聞的にはラヴァルと書くのが正しい)にてポスドク研究者として働いています。
バーチャルリアリティを使ったテーマパークの研究開発・産官学を巻き込んだフィールドワークを行っております。
年に一度開催される欧州最大規模のVRコンベンション「Laval Virtual 」、2008年にオープン予定のVRテーマパーク「Parc l’Adventure Virtuelle(PAV)」といったプロジェクトを牽引役として、元研究大臣で現Laval知事のFrancois d’Aubert氏の応援もあり、"Laval Mayenne Technopole", "CLARTE"(クレアルテ、日本でいうところの3セク、技術移転組織www.clarte.asso.fr/ )を擁する"Ingenierium"という2つの複合研究施設が中心になっています。
私の勤務地である「Ingenieirum」には、教育施設として、デジタルコンテンツ専門美大コースの「ESCIN 」、社会人教育組織の「AFPA」、そして研究修士の「IVI」と職業修士の「MNRV」というコースがあります。加えて、VR、リアルタイム映像、シミュ
レーターなど製作会社「Nautilus」(www.nautilus-crea.com/ )があり、密接に協力しながら新技術の開発や制作プロジェクト、行政からの依頼案件や、学生のインターンシップなど人的、技術的、組織的にシナジーを作っております。
私の役割は、特に新技術の開発提供やコンテンツへの実装支援ですね。

もちろん日本がらみの案件のサポートや学生への教育支援なども行っています。
今回の日本で開催される「立体エキスポ’06」で特筆すべきは「Nautilus」の活動ですね。

シミュレータやエンタテイメント以外にも、アーカイブなども美術の専門家、史学の専門家などが参加しいろいろな実績を持っています。
たとえば世界遺産のモンサンミッシェルはリアルタイムコンテンツだけで、CAVE用(SAS3という運搬可能CAVEがあります)、デスクトップステレオ立体視用など数種類ありますし、ラバルの街をそのまま18世紀にタイムスリップさせるようなリアルタイム3Dコンテンツ「Laval 1750」なども制作しています。
このコンテンツは、Laval Virtual2006にてパイロット版が公開され、その後DVD版が発売されたのですが、当のLaval市民も

「意外と変わっていないようでよく見ると違う」、

「いま、自分の家がある場所がこんな風だったなんて!」

とさまざまな反響を得ています。
今回のエキスポではこれら、地方都市Lavalを舞台にした、VRを通した産官学活性化の取り組みに関するセミナー、そして日本初公開となる「Laval 1750」フル解像度ステレオインタラクティブ版、そして国際学生VRコンテストIVRC2006招聘作品「Virtual Scooter」の最新バージョンが展示されます。



特にセミナーは予約制・無料となっておりますので、お早めに参加登録いただければ幸いです。
rittaikyo.jp/expo2006/seminer.html
p.s.
 7日の夜にLaval関係者による、会費制の懇親会が横浜中華街にて開催されるそうです。
 ご参加される方は、こちらにて ご相談いただければ予約を入れさせていただきます。

週刊アスキー掲載でっす

本日発売の週刊アスキー12/12号(11/27発売)に先日IVRCのフランス人学生の訪日記事
が掲載されました。
www.ascii.co.jp/books/magazines/wascii.shtml

「フランス人学生の日本訪問紀、日本は夢の国!」
…だそうです。っておーWebにも載ってるよ!!
取材していただいたデスクの鹿毛さん、それからお忙しいところご訪問させていただ
いたフロムソフトウェアのみなさん、ありがとうございました!


そういえば「訪問記」って「訪問紀」とも書くんですねえ。
紀行文の「紀」ですね。日本語って難しい。
アスキーは店頭で見つけたらすぐ買わないといけない雑誌なので、よろしくご購入お
願いします!

クールな講義をしたい

クールな講義をしたい。
別に「冷たい講義」をしたいというのではない、その逆。
・これはいけてる
・そうかそうだったのか
・これは役に立つな
・すげー!いいヒントになった!
・先生、自分は間違ってなかったんですね!
といった感想が得られるような講義。
まいみくのさことくんが日記に書いてくれた先日のJAISTでの講義の感想。
(残念なことに、彼はゼミがあって聴講できなかった)

ゼミで見逃した白井さん(akiさん)の講演をビデオで見る。
「ゲームをどう科学するか」という内容はとても面白く、生で見られなかったことを
後悔。
遊びとは、次の6要素である。
・隔離された活動
・非生産的(パチンコは駄目、RMTなMMPも駄目)
・虚構の活動(バーチャルリアリティと、バーチャルリアリティエンターテイメント
の差)
・規則がある(まったくランダムは遊びにならない)
・未確定の活動(ストーリー鑑賞はエンターテイメントだが遊びではない)
・自由な活動(自分の意志でやめることができる)
つーまとめがとてもきれいで強力で、興奮した。
今まで漠然と感じていたことがいろいろときれいに整理されたかんじ。
「子供の遊びにおいて道具は必要なのか?」
という宮田先生の質問に
「道具は虚構のスイッチである。たとえばまじかるスプラッシュの棒はそのためのも
のだ」
と答えていらしたのも、膝ぽん。
なんか広ーいところから整理できた。

Blogでこういうフィードバックを得るのもなんか時代なんですけど、「エンタテイメ
ントシステム」の論文で書いていた内容が、ある程度年月が経っても煤けず、若い学
生に影響を与えられることにちょっとした手ごたえを感じる。
それとともに「さすが博士論文」、という当然のクオリティでもあるのだけれどもそ
れはさておき。
あたらしくマイミクに加わったすみんくすさん@ATIのBlogも面白い。
blog22.fc2.com/dometmimi
「面白い」といえば単純なんだけど、メディアアート教育界が抱えている状況は日本
もフランスも似たようなもんではないかと思う(秋葉原があるとか無いとかは別とし
て)。
アートにおけるテクノロジーには落とし穴がある。
それから、アートが本来持つ、反発、自由、表現などの本質において、表現者が自ら
気がつかなければならないことは多すぎる。
ちなみにそれは、学部学生ではなく修士学生に「問題発見能力」を求められるのに似
ている。
ちなみに博士はその「問題発見能力」を3倍してさらに、「学術分野開拓能力」ぐら
いが求められる、と言っても過言ではなかったりする。
だから修士の学生に向かって、先生が超ネガティブな発言をするのは当然。というか
芸大なら普通だと思う。
特に、博士の学位を持っているかどうかによらず、ある学術分野・芸術分野を構築し
よう、と思っていない先生であれば、自己の領域においてのみ、可否を述べるのは当
然と言えば当然だろうな。
そういえば学部の写真部時代はかなり毒々しい言葉を同僚や先輩からぶつけられたも
のだった。
でもそれは、表現者としては基本的に必要な試練だったな、と今にして思い起こせる
(あまりに毒が強いので当時のノートは読む気が起きないが)。
…さて明日から講義だ。
コンピュータビジョンの基礎とVirtoolsでの利用、というあたりにとどめておこうと
思う。もちろんGPUVision、HLSLを使ったピクセルシェーダー作成、超高速カラート
ラッキング、色空間変換、でもコンパイル不要…というあたりも面白いことは面白い
のだが、今年はオープン戦略で行ってみようと思う。
はしからはしまで高橋君と私で書いたGPUVisionと違って、OpenCVは自分のフィロソ
フィもテクノロジーもまったく入っていないのだが、英語のドキュメントやオープン
ソースで書かれたソースコードも読めないような学生が、何か組み合わせで作品を
作ったとしても、DIY/Bricolageでしかない。
もちろんそれでも新しい作品は生まれることもあるし、会心の一作でなくても世間に
評価されてしまうこともあるだろう。
まあでも、私としては
・これはいけてる
・そうかそうだったのか
・これは役に立つな
・すげー!いいヒントになった!
・先生、自分は間違ってなかったんですね!
といった感想が得られるような講義をするのが大事だと思う。
今日は日曜の夜だというのに徹夜になりそうだな…。

メディアアートなUMPC

メディアアート界のテロリスト(と私が勝手に命名している)岡田さんからこんな紹介をいただいた。

-.-.-.-.-

こんにちはクリエイティブクラスターの岡田智博です
クリエイティブクラスターが現在展開している
最新の活動が11月26日の晩に
情報番組として放送されます

(snip)

この番組では新宿のPCベンチャー
PBJが先導するUMPC(Ultra Modile PC)を
ロンドンのインタラクションデザイナー
クリスピンジョーンズ氏がデザインしきることを
中心に東京デザイナーズウィークで
発表されたこのプロジェクトのコレクションの
初発表の模様が取り上げられます

「新しいデザイン」によって私たちサイズで
魅力的になるITライフスタイルの可能性を
御笑覧頂けると嬉しく思います

■ 放送内容
番組名「知恵の和」 感性のPC
放送ネットワーク=TXN(テレビ東京)
放送時間 11月26日 22:48-22:54 (「ソロモン流」の後です)

■ 参考URL
ITデザイン家電発表のお知らせ -コミュニケーションデザインがつくる新たなライ
フスタイル
innovation.creativecluster.jp/YIlog/archives/2006/10/it.html
(Y INNOVATION – CreativeCluster)

-.-.-.-.-

クリスピンは親しみが持てる英国のメディアアーティストだ。
www.mr-jones.org/

どう親しみがもてるかと言うと、こんな感じ。
www.nhk.or.jp/digista/review/030823_cafe.html

興味にともなう痛みとか苦痛とか、そういったもののバランスが彼の作品の中にはある。もちろん「ZXZX」なんかのソレノイド作品も好きだな(RoboGamerはこのZXZXにインスピレーションを得て作ったと言っても過言じゃない)。

こんなクリスピンがマイクロソフトのUMPCに関わるなんて時代も変わったもんだね、と思うけど、電気ショックとか熱とかが実装されているわけではないのね。
www.mr-jones.org/PBJ/index.html
まあ元からこういうかっこいいものをつくるIDの人だったわけなので、コンピュータと人との新しい関係をUMPCに期待するのはちょっと早すぎた期待だったかも?
(アトリエの中にはあるかもしれないけどね)

いい意味で。

アメーバニュースはいつ見ても阿呆な記事と反応が多くて和むなあ、いい意味で。

2ちゃんねる管理人ひろゆきがブログ炎上防止策を提示

news.ameba.jp/2006/11/we1123_1.php
 2ちゃんねる管理人のひろゆき氏(30)が、「なんで炎上するような内容のブログを書く人は更に炎上するような対応をするのだろうか?」というブログのエントリーでその理由と対応策を述べている……….

そうねえ…ひとこと言うなら

「坊やだからさ!!…いい意味で。」

ことわざ通り「爪の垢を煎じて飲んで」みた
news.ameba.jp/2006/11/sp1121_1.php

 ことわざにあるように、先輩にあやかりたい思いから爪の垢を煎じて飲んでみたくなった。先輩に思い切って申し込むと、苦笑いしながらも快く受け入れてくれた……….

(上記URLは食事中には見ないことをお勧めします)

「爪の垢は1kgぐらい煎じて飲まないと意味ないんだよ」

とかデマ情報を書いてみようと思いましたがやめました。

41番さんが言っているように「爪の垢ぐらいほんのちょっとしたことでも見習え」という意味だと思います。

でも、先人にも馬鹿がいて、本当にやる人がいたので雑菌でおなかを壊して死なないように「煎じて」を加えたんだと思います。

まあ馬鹿は死なないと治らないそうですけど。

これは馬鹿が馬鹿な努力をしても、やっぱり馬鹿なんだよ、という意味だと思います。

それにしても、

こんな馬鹿なことをして給料をもらえているかもしれないアメブロ担当者はどうかしていると思います。

日本って幸せな国ですね。いい意味で。

ルンルンしてみる

日本出張中の忙しい中、japa(日本ポップカルチャー委員会, www.ppp.am/  )MLに書いていた
「Re: 記事→アスペルガー社会→言語と文化→政治と文化→制作側の視点」
という投稿は、実はいい事いってたと思う。
フランスも2年目終わり、という状況でないと書けない事とか。
あとで時間を作ってBlogの「出版企画」にでもおいておこう。
まあでも日曜日にそんな真面目なBlogばかり書いていると腐ってしまう。
ただでさえ明日から講義週間なので準備でヒイヒイ言っているのに。
そんなわけで昨日の日記を書いてみる。
嫁と息子が体調悪くてぐったりさん、加えて食欲不振ときているので、マルシェで買った長葱とマッシュルームをココットを使って、「焦がし葱の野菜スープ」を作ってみる。

■材料
 長葱数本(緑の部分も)、じゃがいも、にんじん、塩(ゲランドの塩とか地中海塩推奨…!)、胡椒少々、オリーブオイル
■作り方
 長葱の緑の部分を3cmぐらいの短冊(長くても良い)にして、ココットにオリーブオイルを引いて軽くいためる、といってもちょっと茶色くなるまで"蓋をして"ほっておくだけ。その間に、葱の白い部分を3cmぐらいの筒のままザクザク切る。ジャガイモとにんじんはカレーと同じ要領。ココットあけて敷いた葱のうえに材料を入れる。水を材料が浸る程度足す。塩を多めに入れる。あとは灰汁を2回取り、胡椒を足し、ジャガイモが食べれるころまで煮込む。超簡単。
とっても暖まります。
このスープにバーミセル(春雨)とか麺類を足して食べても美味しい。
ちなみに肉、醤油ゼロパーセント使用。
野菜スープは水を足すと美味しくないので注意です。
で、暖まったところで今夜は街のクリスマスイルミネーションの点灯式です。今年のテーマは「UBU王の世界」(去年は"ジュール・ベルヌへのオマージュ"、ちなみにナント出身)。
Ubu Roiとは、Laval生まれの小説家・劇作家「Alfred Jarry」(1873-1907)のキャラクターで、いろんな話があるようです。
fr.wikipedia.org/wiki/Alfred_Jarry
fr.wikipedia.org/wiki/Ubu_Roi
fr.wikipedia.org/wiki/Ubu
日本語でのジャリやウブ(ウビュ)に関する情報は少ないけど、パタフィジックスを空想科学の父としている見方もあるようです。
www.lopyu.com/cafe/labo/index.htm
でも超男性とかスカトロ寄りのジャリ研究者もいたりします。

ノエル アルノー, Noel Arnaud, 相磯 佳正
アルフレッド・ジャリ―『ユビュ王』から『フォーストロール博士言行録』まで

どっちも読んでみないとなあ。
ジャリやウブの言葉遊びを日本人の私が理解するにはずいぶんと時間がかかりそうだけど「日没が早くて気が滅入る」フランスの冬を「美しい夜がやってくる」と考える逆転の発想は重要ですね(勝手に今そう思い込んでいるだけだけど)。

気持ちだけでもルンルンしてみようと思う日曜の午後です。

追記:

写真はFlickr!に掲載しました。



www.flickr.com/photos/akihiko/sets/72157594392421612/show/

DirectX9SDKのWindows2000サポート

今週の小ネタシリーズ。
Microsoft DirectX 9.0 SDKのWindows 2000プラットフォームにおける最終(公式)サ
ポートは
「DirectX 9.0 SDK Update (December 2004)」
のようです。その次のリリースからはサポートから外れていますね。
www.microsoft.com/japan/msdn/directx/downloads.aspx
なんでこんなことを調べているかと言うと、メインで使っていたPCが修理中な上に、
新しい機体がまだ届かないのでVMWare+Win2000という環境で開発をやっているからな
のです…(なおIDEは.NET2005)。
そういや「Zガンダム」でもMkIIからZに乗り換えるときにこういうジレンマがあった
ようななかったような(考えすぎ)。
非公式にはDLLをLib化したりいろいろぶちこむと動くそうですが。
それにしても上のURLからDirectX9というSDKを振り返るとですね、初代無印は2002年
!9cになってからも延々と定期アップデートを続けて、今最新は「October 2006」。
都合4年もこのSDKに付き合ってきているんだなあ…途中、IDEのほうは
VC6,VC.NET,.NET2003,.NET2005…と変わりつづけているのに。

フランスで働くということ

演習(TP)の準備が忙しい。
冷静に考えると、これ仕事じゃないと思う。
まあでも自分から手を挙げてしまったし、去年の唯一の星である?GPUVisionは去年
のこの演習から生まれたわけなので、あながち否定もできない。
でも忙しい。
忙しいのは毒だ。
冷静にものを考えることができなくなる。
人のやさしさや、回り道がまどろっこしくなる。
だからどんなに忙しくても余裕は忘れたくない。
10分前行動とかではなくて、
Blog書いたり、家族との時間を過ごしたり、柔道行ったり…といった余裕なんだけど
そういうことしてると余計忙しくなる→時間がなくなる。
今月はBlogすら書けてない。これも毒だ。
少なくとも明日はいいお父さんでいたい。
夕方、幼稚園に迎えに行った帰り、息子に「おとうといっしょにごはんつくる!」と
言われていたのに仕事に行かなければならないなんて悲しすぎる。しかもその後、息
子、拒食が続いているらしいし。
少なくとも明日はいいお父さんでいたい。
ところで今週は、信頼していたフランス人に激しく裏切られた。
しかもこの手の裏切られ方は初めてじゃない。
口約束で働いて、あとで「ごめーん」ってタイプ。
しかも会計とか事務とかのせいにする。
私はどうがんばっても日本人なので、働く以上は完璧を求める。
普通に生真面目。
普通にクオリティが高い仕事じゃなきゃ認めたくない。
もちろんこの国で働く上で、そんな常識はない。
ユルくやっても椅子が守れるならそれでOKなのだから。
有名大学出の管理職なんてもっとタチが悪いしな。
はっきり言わせてもらえば、君たちのほとんどは日本ではアマチュアだ!といえるか
もしれない。
そのアマチュアに足を引っ張られている自分は何なんだ?
自分は言葉が不自由な外国人。
だからどんなに仕事ができても、気遣いがあっても、貧乏でがんばってても、しょせ
んは外国人。
外国人がこの国で働く上での制約なんて普通の人間は知りもしない、知ろうとも思わ
ないし、知ってもめんどくさいから避けようとする。
まあ日本も同じなんだよ。
みんなも、周りに外国人が居たら胸に手を当てて考えてみてほしいよ。
自分はきっとフランス語で
「ワタシニホンゴジョズジャアリマセン」
みたいなことを言ってるんだ。恥ずかしい。
それでもスキルと人情でどうにかがんばってるんだ。馬鹿じゃないか。
自分がやってることは研究者なのか?道化じゃないのか?
まあ慈善事業の海外青年協力隊にあこがれていた時期もあったから、それに近いと言
えば近いのかもしれない。
ああ、そう思えば少しは気分が上向きになってきたよ。
まあでも自分のパトロンはJICAじゃなくてJSPSなのでもうちょっと研究がんばらない
といけないなあ…。
足医者の最終回に行って来た。
実はスカラボニーヤ先生に作ってもらった靴底は使ってない。
リューマチは良くなったのか?というと実はよくなってない。
昨日なんかは雨のせいもあって一瞬立てなくなる直前ぐらいまで痛かった。
でも理由は分かってる。
疲れとストレス、それから働きすぎと運動不足。
柔道が足りないのだ。マイルド医療はこの場合役に立たない。
で気分を変えて柔道。もう何回目だろう。
立ってるのがやっと、という状態はほとんどなくなってきた。
もちろん打撲とかは普通に何箇所もあるんだけど。
乱取りで変な相手にぶつかった後ぐらいかな、立てなくなるのは。
でもゼイハア言いながら畳に倒れて数秒天井を見ていると、何か思いつくこともあ
る。
今日は突然「メディアアートにおける精神論の国際的伝播」についてひらめいた。
クワクボリョウタさんは、けっこう直感で作りたいものを作るタイプ、あるいみ天才
派だと思う。土佐社長はどっちかというと形式と精神が重要。もの作りはその原動力
とデッサンさえあれば進むタイプだと思う。
自分は、どっちかと言うと理性派。核になるコンセプトがしっかりしてないと、あま
り気をいれて物を作れない。できたものも中途半端だし。
しかし、海外で受け入れられてるメディアアートには実は2種類あって、その精神性
を理解して受け入れられているものと、作ってる本人がほとんど自分の精神世界を理
解しないで作っているものがあったりする。もちろん後者は誰もその世界の精神論を
語ることはできない、それらしい解説はできても真実は闇の中だ。
何で柔道やりながらそんなことに気づくのかというと、実は日本人のアートについて
最近気になっていることと、フランスの柔道について気になっていることがオーバー
ラップしたから。こういうのは投げられたときとか礼をしたときとかに気づく事が多
い。
日本人のアートはとにかく形式に毒されてる。
自分も理性派なのでそうかもしれないけど。
自由だ!とか爆発だ!とかいってもそれも形式。
たとえて言えば、
「定規を使って絵を描いちゃいけないんじゃないか」
と思ってしまう教育を受けている時点でもうダメかも。
その時点でアート本来が持つ自由度を失っているし、
まっすぐな線が生み出すアートも失っている。
(これはひとつの例でしかありませんけど)
正確に言えば、これは形式だけではなくて
「アートはこうじゃなくちゃいけない」
という精神論に毒されているのだとおもう。
この「精神」ではなく「精神論」は、日本人特有?なもので、実は格闘技などにも見
られることがある。
子供の剣道クラブにたくさん存在する「見えないルール」の数々、あれは剣道の心と
いう建前をつかった精神論。剣道そのものとは似て異なっているし、時にその見えな
いルールが虐めを生むことすらある(本当に精神を理解していない人間が精神論を振
りかざすと、という条件において)。
フランスの柔道界には「精神」はあるけど「精神論」は非常に嫌われていると思う。
多くの若い柔道家が精神論については『威張りくさって!』と嫌っているように感じ
る。初段ぐらいの柔道家だと「心技体」は知っていても『体と技があれば心なんて関
係ない』と平気で口にしたりする。私自身は「そうかもね」と答えるけど、格闘家の
精神論が染み付いているので、つい「結局は心も必要だけど」と付け加えてしまう。
確証はまったくないのだけど。
(4段ぐらいになるとこんなことを言う人は居ません、念のため)
メディアアートの話とリンクさせると。
おそらく、作品やコツ(d’arts)とスタイル、形式、ファッション…が最初に取り入れ
られて、人口が広がっていったあとに、やっと精神を輸入・理解しようと言う動き
や、自国の精神をうまく活用するという動きが出てきて、さらに人口が広がっていっ
たあとに、精神論をポツポツと翻訳・輸入・構築しようという動きが出て来るんだと
思う。
じゃあどのあたりにフランス柔道の「精神」があるのか?というと、たとえば「礼」
ではないかと。少なくとも日常生活においても日本人よりは握手や挨拶をきっちりす
るフランス人にとって、日本柔道式の「礼」はあまりにそっけない(茶道やサービス
業のような礼の仕方を知っている人も居ないのだけど)。じゃあフランスの柔道では
どうやって礼をするかと言うと、礼のあとに握手があり、さらにその握手を反対の手
でポンポンとたたき、さらに背中をさすり、「merci, merci beaucoup…!」ぐらい
はやる。はっきり言って「形式」の礼や言葉は無意味。闘って全力を出し切った者同
士が理解できる友情がそこにある。
というわけで見事に前半のストレス毒入り話と後半の格闘によるストレス解消の話が
つながったところで、右手が打撲で痛いので筆を置くことにします。
良い週末を。