なんか調べ物しようと思って、Yahoo!オークションを開いたら、
いきなりこんなバナーが。
新手の広告かよ!と思って恐る恐るクリックしてみたら
ほんとの地震だった…。
http://disaster.yahoo.co.jp/1156963273/meteo.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/index.html
こんな頻度でこのバナー出してたら、広告収入的にはどうなんだろね…。
せめて震度4ぐらいでおねがい、YahooBBユーザのみでお願いとか色々考えさせられる。
取り組み自体は面白いんだけれども。
…なに調べてたか忘れちゃったよ
月別: 2006年8月
ナントのオタク令
ナント(Nantes)といえば…!?
・フランス西部の大都市
・ナントの勅令
・サッカーチームFCナントの本拠地
・新潟と姉妹都市
・ポッキーフランス版「Mikado」を生産している「LU」の本拠地
・日本の駐在企業がいっぱい
・フランス語学校多く日本人留学生多め
といった感じなのですが。
他にもあるかも。
ナント@Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%88
日本語を勉強しているマンガ大好きナントっ子も多いんですよね…どういうわけか。
・日本人が設立に関わった高校があるらしい
・柔道をやっている人が多い
なんていうのも関係あるのかも。
最近「フランス語助け合いの会」コミュで知り合ってまいみくしたジェレミー君もこんなサイトを運営している。
フランス語を勉強している日本語が使える人はぜひどうぞ。
http://nantes-japon.cultureforum.net/
ちなみにジェレミーは独学でこれだけの日本語を読み書きできる。
私も負けてられないなあ。
そういえば11月にIVRCで日本に行くAlexもマンガ好きナントっ子。
ちなみに「IVRCで日本に行くAlex」は3人いるのだけど、そのうち2人(Alex.BとAlex.A)が同じ属性かもしれん、程度の差こそあれ。
そんなAlex.Bに教わったあるイベント。
第二回「Japan style」
http://www.nantes.maville.com/actu/Detail.asp?idDOC=326012&idCLA=29
残念ながらAlexはいけなかったらしい。告知不足で。
さらに、このイベントを主催しているというRichardくんは、ジェレミー君の有人だったらしい。このサイトを運営している。
「ナントのオタク」のJapanStyle紹介ページ
http://forum.aceboard.net/index.php?login=176443
深いなあ、フランスのオタク文化って。
それはそうと、先日のJapanExpo2006の取材が週刊アスキーに載ってた。いまごろ見本誌が手元に届いたので紹介。
http://projects.shirai.as/projects/misc/JapanExpo2006/WAMscan20060801.PDF
(c)ASCII 2006
もともと編集長のカゲさんの「フランス娘のコスプレが見たい!!」という強い意向で取材してきたので、書いた文章はほぼ九割が編集部にpopな感じに?リライトされてます、残ったのは自分の名前か…痛いな。
しかも校正中には気がつかなかったんだけど届いて表紙みてびっくり。
「パリのジャパンエキスポに"オタク"6万人が集結!!」
って、うわー(赤面)。
ちなみに4GBぐらい映像とってあるんですが、面白すぎて、公開を控えております…。
この方のBlogが概要わかりやすくてよいです。
http://mmepilot.blog7.fc2.com/blog-date-200607.html
追記:
ジェレミー君からさらに、こちらを教わりましたのでご紹介。
日仏友好協会アトランティック・ジャポン
http://japannantes.free.fr/liensfr.html
リンクを見ていて気がついたんだけど、たしかに「週刊子供ニュース(NHK)」は外人には便利だな。
フランスでもフランスの政治を子供でもわかるフランス語で説明してくれるTV番組があるといいのだけれど。
そういう意味では、Kids Gooは子供向けにどんな日本語サイトもふりがなを降ってくれる。
http://kids.goo.ne.jp/
これで検索して「ふりがな あり」→「表示」にする。
例えばこんな感じ。
http://kids.goo.ne.jp/cgi-bin/kgframe.php?BL=0&SY=0&TP=http%3A%2F%2Fpuyo15.jp%2F
思うに、この「ふりがな化」を「ローマ字化」するだけでも、かなり日本文化が外人に伝わりやすくなるようにも思うのだけど、どうでしょうね??
FuturoScopeまとめ
フランス中西部、ポワティエ(Poitiers)にある映像テーマパーク「FuturoScope」のまとめwikiを作成。
http://akihiko.shirai.as/modules/bwiki/index.php?FuturoScope
それというのも、今日、突然ここから電話が入ったのです。
それも、Laval Virtual ReVolution 2006で展示していたある日本人作家の作品を「買いたい」という話。
そういえば、レポートを書いたはずだったんだけど…しまった、英語フランス語交じりじゃん…。
というわけで写真抜きで簡単にまとめました。
ご質問などあれば歓迎。
とりあえず以下初稿。
http://www.futuroscope.com/
■アクセス
AEROPORTCDG2駅からFUTUROSCOPE駅まで直通TGVが日に何本か出ている。
例えば以下のようなTGVがある。
TGV5200 CDG2 07h39 Futuroscope 09h59, 2時間20分, 52.20 Euro
■料金
1日39Euroで園内のIMAXは見放題なので破格の安さ。
■みどころ
もちろんIMAXとモーションライド。そのほかにも建築物、いくつかのインタラクティブやロボットなどのハイテクエンタテイメント。旧来の映像特化型テーマパークから、徐々に生まれ変わりを狙っているようだ。
インタラクティブ関係が集まっているCite du Numeriqueはマイクロソフトがスポンサーをしており、AIBOが現役で働いている。またここにはポワティエ大学が開発した似顔絵を書くロボットもいる(私が行った時には見れなかったのですが、2006年夏から毎日3pmから上演とのこと)。
最近では、ダンスを踊っている巨大なロボットアームに乗るライド「Dance Avec
Robot」が人気。
個人的には「Les Yeux Grand Fermes」
http://www.futuroscope.com/eng/attraction-yeux.php
が印象的だった。全盲の世界を味わえるという異色パビリオン(しかも有料)。全盲のスタッフが彼の能力だけで案内してくれる。中では河あり、ライドあり、自動車あり…もちろん案内はフランス語なので命の危険すら感じる…が、体験型アート作品としての評価は高いと思う。ラストには盲人についても色々学べる。
なお、園内には緑地も多く、ピクニックができる場所も多い。映像に興味がない家族連れや小さい子供(120-140cm以下の子供はライドには乗れない)の逃げ場所も沢山ある。
なんといっても入場料が安いのがすばらしい。園内の飲食なども街中とさほど変らない値段なので安くつく。
言語はホームページの記載も含め、フランス語・英語という感じであるが、英語は期待しないほうがいい。フランス語が得意でない方は、むしろ映像だけを期待していくべきでは。それでも十分楽しめると思う。
YouTubeまとめ
YouTubeで見たい動画やらなんやらがどんどんたまってくるのでWikiにまとめてみた。
http://akihiko.shirai.as/modules/bwiki/index.php?YouTube
気がつけば「みんなのうた」プレイリストと化している(そのうち更新するけど…)。
CD買えばいいじゃん、とかいう説もあるが「みんなのうた」は、やっぱり映像とセットじゃないとね。
ていうか「NHKアーカイブス」がインターネット配信始めてくれればいいんですけど、そうはいかないんでしょうか。
いつの時代になってもいい歌はいいよねえ。息子に聞かせようっと。
YouTube上でプレイリストつくればいいじゃん、という気もするけど、あれはなんだか恥ずかしい。
YouTubeのプレイリストをWeb上に作って、勝手に連続再生するようなスクリプトを書いたら受けるかしらん。
コミュが消えるとき
個人的に気に入っている「おもちゃ好きの旅手帖」
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=9878804&comm_id=4661 (mixi内限定、しかも8/31まで)
というコミュがあるのだが、管理人の意向で8/31でコミュを閉鎖するらしい。
世界中のかわいい玩具がたくさんの、お気に入りだったのだが…。
写真も含めて全部消えてしまうとなると、資料的価値もなくなってしまう。
結局、ひとつずつ自分のPCに保存していくしかないのだろうか?
(この作業はものすごく手間がかかりそう、そもそも数が多いので)
私はそれほど積極的にコントリビュートすることはできなかったけど、時々見ては癒されていた。コミュが閉鎖されたら写真や寄稿の行く末は、すべて管理人の意向に任されてしまう。
もちろん参加者同士の喧嘩とかではないそうなのだけれども、SNSの限界を感じてしまう瞬間でもある。
もの書き業
結局のところ、自分は平たくいえば「もの書き業」が性に合っているのではないか。
論文だったり、申請書だったり、Blogだったり、雑誌記事だったり、プログラムだったり、メールだったり、Wikiだったりetc…。
ここ最近は、プログラムを書きつつ、夏休み中で停滞しまくっている大量のメールを処理しつつ、AceSpeederのストーリー、つまりSF小説まで書いている状態。
そんなところで、例のファミ通、SIGGRAPHレポートが発売される。
取材先の関係者から表記について指摘されて凹む。
雑誌の紙面は私だけで作るものではないから誰にも悪気はないし、むしろ少ない紙面に、あえて無理してでも紹介したことに後悔を覚える。
おかげで日記を書く気力すら出てこない日々。……こういうときは無理しないで、自分の気が向く出力チャネルを選ぶべきだろう。
小説書きというのは、実はそれほど苦痛ではなかったりする。
ゲームとかマンガとか原作とかは実は大学出る頃ぐらいまでは普通にやっていたわけで。
昔は推理小説のほうが好きだったんだけど、今回は初SF。OpenOfficeの縦書き日本語機能は、実はWordのフランス語版よりも使いやすい。
「小説」とか言うと、なんだか偉そうだけど、創作において、シナリオにしろ、ストーリーにしろ、コンテにしろ、概要にしろ、アイテムの機能紹介にしろ、何かしらの「もの書き」が存在しないと成立しない。重要な部品。
ホームページがサーバープログラムだけで成立しないのと同じかもしれない、とか。
さて小説を書くということは、論文を書く脳と混乱するかと思ったけど、C++とPHPとVBScriptが混在する環境よりはましだという事がよくわかった。日本語と英語のメールを交互に書くのよりも切り替えは楽。
論文は事実を仮説とデータに基づき客観的に述べる能力が必要で、小説は情景を描く、想像させる能力が必要。構成力や圧倒的な書くスピードはどちらも必要。
論文のようにいつも書いているわけではないからその分のトレーニングは必要だけど、不可能ではないと思う。
ちなみに情景を想像させる、というところも含め、文体は違えど、予算の申請書にも近いかもしれない。
当たり前のことが当たり前に解説されているだけでは、面白い文章にならない。
周りに言われたことをすべて盛り込もうと思うと、インパクトがなくなる。
まわり道なようでいて、実は科学論文もそうなのかもしれないな、と最近の没作を振り返ってみる。リライトしてみようという気持ちすら出てくる。
「開発者の視点」では『あたりまえ』であるが、成し遂げた側からすれば、それは『あたりまえ』なのであり、そのままでは読後感も『あたりまえ』になってしまう。
よく書けている論文というのは、そもそもなぜそんなものを作ろうとしたのか、という原動力について、序盤でしっかりとベクトルを書くことを忘れていないし、アブストラクトや1・2章を斜め読みしただけで、「不可能を可能にしている!」というワクワク感が読者に共有される。
あとは後半のヤマをどう作るか、あたりが弱点であることがよくわかる。そのための実験であり、データであり、分析であり、ドラマなのだけれど。
AccessのDBを扱うxoopsモジュール
夏休みだというのに久々にPHPのプログラムを書いている。
xoopsで動いている同窓会サイトのデータベースは夏休みしか止められない、という単純な理由。
それにしてもxoopsが日々進化しているのはよいとしても、久々にPHP書くとずいぶんいろんなことを忘れている。SQLのDBMSによる違いとか。
さてこのモジュールは、ただでさえ個人情報管理が大変な条件なのに、さまざまな変則的なEUCを求められる住所管理業務において、ファイヤーウォールが厳しい大学事務と会員用Webサーバのデータを連携するために、Windows2003+Apache+MySQL+Access(JET)+PHP+xoops,etc…という環境で稼動するというちょっとした変わり者。
技術的には何の問題もないのだけれど、例の個人情報管理法のおかげで、事務局運営上、名簿情報は公開していない、が内部的には管理は続けていかないとならない、というジレンマもある。
つまり事務の人、約1名しか使わないプログラムを、ひたすら何日もかけて書いたりすることもある。
もちろん、将来的に多くの会員ユーザが利用する可能性が高いから、ということなのだけれども。
さて、技術的余談。AccessやMSDEのデータベース(JET)はPHPであってもWindows上のPHPであれば、COM経由で利用できる。
クラスはこんな感じ。
$Conn = new COM("ADODB.Connection");
$RS = new COM("ADODB.Recordset");
ConnectionStringsをASPと同じようにこんな感じで書いてやれば動く。
$ConnStr = "Driver={Microsoft Access Driver
(*.mdb)};password=".$MDB_PASS.";DBQ=".realpath($MDB_PATH);
$Conn->Open($ConnStr);
$RS->Open ( $SQL, $Conn, 3);
ちなみにRecordsetオブジェクトのOpenメソッドは、引数指定もOKで、3番目の「3」というパラメータは動的カーソルといって、レコードの件数を数えたいときに使う。通常は指定しなくてよい(Readonlyでロックしないし高速)。…それにしてもヘッダにしか書かれていないような、こんな細かな仕様まで問題なく異環境で動いてしまうCOMはえらい。もちろん子供になってるFieldsオブジェクトなども全部動く。
ところで、こういうASP+MDB的なWebプログラムをPHP+MySQL+MDB/MSDE環境で動かしたいという需要は業務アプリなどにはよくあると思うんだけど、意外とサンプルとかはないんだよね。
LAMPな人々はMicrosoftがらみの技術であるというだけで否定してかかるけど、実際にはそこまで潔癖にはなれないと思うんだけど、どうなんでしょうね?ASPで動いている海外のショッピングサイトなどもまだまだたくさんあるし…。
ASP+JETを完全にやめるとしても、移行期間のテクノロジとしては必要だと思うんだけど。
もし需要があるならボケないうちに、ドキュメントなどを残していこうかとは思います…。
子供とロボット・2日目
そんなわけで息子とロボット、2日目。
一日目のBlogはこちら↓
http://ameblo.jp/akihiko/entry-10015954419.html
自分で書いていて謎なんだけど、これは児童心理学寄りのエントリーなのか、ロボットよりのエントリーなのか、それとも新しいエンタテイメントやインタラクティブメディアかなんかのエントリーなのか。
いろんな分野の方に、気楽な単なるBlogとして読んでいただければ幸いなのです。あと反応もほしい。
■映像2日目はこちら
http://www.youtube.com/watch?v=jfrYH4pHICg
さてPCとの接続や基本的なサーボの動作確認、キャリブレーションを済ませたところで息子が起きてくる。
昨日の反応からするに、ロボットに対する反応はよかったので、命を持ったように動き始めたら、もっと好きになるのではないか、という予想はあった。
…が。
動くロボットを見るなり、逃げ出した。
どうやら、人形と同じ「モノ」であった『ロボットさん』が動き出したことに、恐怖というか、違和感というかを感じたらしい。
観察から、いろんな理由はあるのだが、多くはサーボモータに起因しているものが多い。
・音が怖い
・急に動く
・触ると堅い
SPIDARで子供向けVRコンテンツを作ってきた人間なので、DCモーターの利点を知っているからかもしれない。
でも、多くのロボット野郎さんたちが、サーボだけで2足歩行ロボットを作っているのを見るので、常識的にはサーボ、サーボで設計するものなのだろう。しかし産総研のHRPはSPIDARと同じマクソンモーターで出来ているというし、先日のSIGGRAPH E-Techでは川渕さんが「DBよりもやわらかい」空気シリンダ駆動のロボット腕を発表していた。
映像のほうは時間の都合上、1日目ほどは編集も字幕も打っていないので、見づらくて申し訳ないのですが、反響&時間があったら多少は修正するかもしれません、研究にも関係あるし。
モーション関係について、気がついたポイントを記しておきます。
■子供向けロボットとモーションに関する観察
・当初、勝手に動いているのが怖いらしい
・ホームポジションなど、高速に動くときが一番怖い
・触るときは指が挟まれる可能性などをまったく考えていないので注意(トルク的に大事故にはならないだろうけど)
・「倒れる」→「起き上がる」というWeird-7の大技!がもっとも心をつかんだ様子。
・「キック」や「突き」などの攻撃系の動作はまったく興味なし、相手がいないからかも。
・歩行系は、あまり安定していないのもあるが、怖いらしい
・それほど賢くないので?障害物をどかしてあげる必要があると思っているらしい
・新しい歩行モーションを開発するときは、息子が「引き起こし担当」を一生懸命やってくれるので助かる
「ちょっといろんな動きができるプラレール」 という位置づけでしょうか。
いろいろ気づく点があったのでまとめておきます。
■子供向けロボットに必要となるであろう要素
・見た目がかわいい
・さわれる
・関節がやわらかい
・速く動きすぎない
・壊れづらい
・音が激しくない
・安く作れる
・電池が長く持つ
・構造がある程度見える(理解できる、高学年向け?)
…といったところではないでしょうか。
もちろん対象年齢が幼稚園児なのか小学生なのか中高生なのかでは全然違うわけであるわけなんですが、それは「かわいい→かっこいい」、とか「速く動きすぎない→動作精度がよい」という点に変更が求められる、もしくは「音が激しい」といった制限が『許される』というぐらいの違いでしかないはず。
さらに加えると、
■家庭用のホビーロボットに求められる要素は
・明確なアプリケーション
・メンテナンス性能もしくは改造性能
・交換部品の入手しやすさ
…といったところが気になる。
具体的には以下のような点。
■明確なアプリケーション
人間に近いBipedが何かモーションをする、というのは確かに面白いんだけど、自律性がない、1体しかない、といったあたりから、何か実用性要素があるアプリケーションがないと簡単に飽きられてしまうと思う。
例えば電子部品のキットや電子ブロックでは「侵入センサ」とか、「オルゴール」とか「テルミン」とか、既存の電子製品や玩具に近い位置づけの使い方がある。もちろんそれはそれで飽きられるんだけど、子供の興味や集中力を引き出す『具体的な夢』というのはけっこうそういう「実用性のある具体的応用」だったりする。作ったロボットに何をやらせるか。
そう、もっと世俗的なたとえを持ち出すと『算数を覚えても何に生かすのかわからない』という状態がホビーロボットにはつきまとってしまう。『フランス語を覚えて何するの?』でもいい。
日常生活(のTV番組)に格闘ロボットがあふれる日本なら、『ロケットパンチやキックを繰り出して、敵のロボットを倒せる!』という明確な夢というかアプリケーションというか、タスクがあるのかもしれないが、残念ながらウチの家庭は暴力禁止だ。
まあこれは「ユーザに任されている」ということに他ならないのだが、家事料理をてつだってくれないまでも『花壇の水遣り』ぐらいは任せられるようになってほしい(そうでないとスポンサーである嫁に理由付けができない、という冗談でもある)。
■メンテナンス性能もしくは改造性能
Weird-7はサーボと木材でできているので、メンテナンス性能よりも改造性能のほうが上回っている。実際、ウチのTatta(仮名)は完成したときから首のサーボが甘く、ほとんど『Dr.スランプの則巻アラレちゃん』であった。歩くたびに、首が落ちる。
これで夢の『則巻センベエ』ライフも一歩近づいたというものであるが、実際、歩くたびに首がもげるロボットというのは不気味で、嫁は絶叫するし、息子はなれるまで、ビビリまくりであった(ビデオ参照)。
あまり選びたい解決方法ではなかったが、サーボホーンは瞬間接着剤で直すという手がある。明和電機の土佐社長には『ガムテープ工学』ならぬ『セメダイン工学』と呼ばれてしまいそうだが…。しかしラジコンと同じく、接着剤で直しても、構造上、衝撃に弱い場所というのはごまかしが効かない。次に転倒したときには、もうサーボホーンはサーボを巻き込んで「もげて」しまった。再起不能ともいう。
結局のところ、夏のバカンス中のフランスでは、修理するにもサーボもホーンも手に入らないので、改造することにした。詳細は映像の後半を見ていただきたいが、大胆に上半身を捨て去り、電池ボックスをPelvisに配置。マイコン基盤の防御性能も上げた、という感じ。せっかくなら単4電池ボックスを使いたいぐらい。おかげで付属のモーションデータはほとんど使い物にならなくなったが、まあこれはこれで諦めがついたかなという感じ。あとはこの巨大な足(feet)を少しづつ削っていけば、Biped探求道のはじまりである…が、何かの解決になったのだろうか??
しかしこのBiped探求道は原作者自身のテーマでもあるわけで。どうせならマイコン側とPC側のソースもほしい。せめてプロトコル解説とか。結局、自律動作をこのキットだけで実現するのは難しいので、PICすらいじりたくなる、環境はないので敷居は高いが。配線図と基盤を追いかけて、自分で制御用マイコンまで設計すればいいんだけど、そうすると、このサーボの塊がサーボの塊+よくできた板切れ、という存在になってしまってちょっと悲しい。
…というかそこまでやると、中高生相手になってしまう(我に返る)。
メンテナンス性能という意味では、木ネジ、タッピングビスで作る以上、接着剤ソリューションは必要なのかもしれない。そういう意味でも構造が単純で木工部品がエレガントにできているこのキットは「壊れようがなく」、下手にプラスチックでできていて、接着部や接合部が折れたらサヨナラ、という最近の玩具よりも出来がよいといえる。
■交換部品の入手しやすさ
Weird-7のように木材とサーボとホーンだけでできているロボットはまだいいほうかもしれない。しかもキットを販売している共立電子のページにはかなり充実したオンライン販売サイトが準備されている。しかし、マブチモーターやタミヤのギアほど気軽に店頭で買える、というわけではない。 さらにいうと、壊れる部品、必要な部品が理解されてないような気もする(キット販売上の戦略かもしれないが…)。肝心のサーボホーンは注文ロットとしては250円なのであるが、ブッシュやネジと同梱で、ネジは壊れようがない(あ、1本、ありえない折れ方したか…)。しかも売り切れ中。ホーンだけ売ってくれ!!っていうか、キットにホーンの予備を入れておいたほうがいいんじゃなかろうか。高いもんじゃないし。多分2・3個入れても3万円は超えないぞ。
作者のかずひさんのホームページを見ていて気がついたのだけれども、米国西海岸在住らしい。少なくともWeird-72はサンフランシスコあたりからROBO-ONEに参戦している。サンフランシスコではFutabaのサーボやPICはともかく、この種の部品の入手は簡単なのだろうか。
あと、私の心の師の一人である、イラストレーター まつむらまきお氏が従兄弟だったりする。
人の心をつかむクリエイターというのは、何か遺伝したりする要素があるんだろうか。謎。
とりあえずまとめてみたい。
(1)子供とロボットを一緒に作るのは良いことだと思います
ものづくりを学ぶ上で、構造を学ぶ、大変さを学ぶ、という重要な学習ができます(精神論ではなく…)。
最近の玩具はプラスチック製&ブラックボックス化が激しいので、キットで3万円というのは悪くない値段です(上限)。
(2)危険性と安全性
コンピュータゲームに指摘されるような脳への悪影響が心配されそうな要素は、あまり見つかりません。
なぜかというと、単純作業といっても「デジタルなキャラクタに対する攻撃」などではなく、「ひたすらサーボに100個部品を精度よく取り付ける」といった『地味な忍耐力』が必要になる作業が多いので。
興味と忍耐力が同居するのに知識や技術が手に入る、という条件は学習環境としては良いものでしょう。
ただし危険性はあります。主に工具ですね。Weird-7はすごいことに、ドライバ1本とハサミしか使いません。
半田ごてやテスタ、旋盤、ボール盤、万力にニッパ、ラジオペンチ、瞬間接着剤にガムテープ、といった危険な工学系基本装備が必要ないのです。木工だから。これは下手するとMechanoやマインドストームに匹敵するお手軽さです。
(3)何をさせるか
私の場合は、ひたすら作り、そしてひたすら治し、そしてひたすら改造した上で、やっと『歩かせる』というアプリケーションの入り口に到達しました。
ガンプラ世代としてはこの後は「戦わせる」か「自爆させる」か、です。残念ながら。
三月兎さんのレポートには「子供にデコレーションさせる」というアプリケーションがありました。
これはこれでかわいらしくてよいのかもしれませんが、せっかくの2足歩行ロボットなのであり、モーション作成ソフトウェアなどもついているので、『子供の遊び相手になるような』アプリケーションが子供自身で発見できるようになると良いのではないかと思います。残念ながら、PCがないと制御できないというキットではありますけど。
今回はこれで筆をおくことにしますが、かずひさん他、このプロダクトに関わった人々に感謝と継続をお伝えしたいところです。
補足:
上記Blogはとりあえず買ってでできること、の2日目の状態です。
Kenさんという方がWeirdなロボットのポータルを作ってらっしゃいます。
もちろんサーボコントロールプログラムのソースなどもありました!
http://www13.ocn.ne.jp/~kenslabo/Weekly/download.htm
すばらしい。自作ロボコミュニティ。
子供とロボット・1日目
Blogかけなくてすみません。
実際には「子供とロボット」について発見すること多し。
http://wonderkit.kyohritsu.com/roid/index.html
原作者の寺崎和久(かずひ)さんのサイト
http://kaduhi.com/weird-7/
ROBO-ONE関係のライターさん三月兎さんのレポート
http://wonderkit.kyohritsu.com/roid/user/usa-repo1/report1.html
結果から言うと、283点という部品点数、組み立て肯定だけで約3時間強、という結構な作業でしたが、子供は非常に興味を持って、楽しく共同作業することができました。ただのバラバラの部品の山が、だんだんと構造物になっていくのが面白いようです。
特に電源の入っていないサーボの音と適度な堅さは面白いようです。足ができた時点で、何度も構造と動きを変えて楽しんでいました。
そういう意味ではSIGGRAPH E-Tech2006の"Tangibles at Play"で発表されていた運動記憶サーボ玩具はかなりよくできた製品になるのではないかな、と改めて感じました。
http://www.siggraph.org/s2006/main.php?f=conference&p=etech&s=tangibles
東京・千葉大停電
らしいですね
想像するだにパニックになりそうだけど
こういうときはやっぱり携帯と自動車の電源が便利なのかも。
http://www.asahi.com/national/update/0814/TKY200608140003.html
tepcoのサイトが突然重くなった
http://www.tepco.co.jp/
昨日『電気のチカラ』をプレイして電気の大切さを学んだばかりなのに…。